見出し画像

噺家の手ぬぐい 金原亭小馬生

昨年暮、馬生師匠から理事会で突然の発表が…。
「ウチの馬玉に『金原亭小馬生』を名乗らせます」…この発言に玉の輔の隣に座っていた現落語協会監事三遊亭吉窓兄さんが「えーと、コバショウは小さい馬生と書くんですか?」…あたりめぇだろ!!!!!!、と大先輩に突っ込みを入れておきました笑。吉窓兄さんは能天気な噺家さんです。
めでたく今年二月『金原亭小馬生』になりました。 
手ぬぐい変えるンでしょ?出来たらお願いねェ〜、ということで手ぬぐい届きました。

デザインは馬生師匠などたくさんの噺家の手ぬぐいデザインを手掛けているデザイナーさんです。「デザインにあたり私の好きな事柄をいくつか挙げた中にリクガメとドラゴンボールが。鈍間な亀(私)が芭蕉扇(馬生)に後押しを得て『小馬生』に近づいて行く…という様なイメージかと思います。お目出度い絵柄を盛りだくさんにしてくださいました」

竹に見立てた縞もお目出度い柄ですねェ〜。
【芭蕉扇とは】
・蒲葵(びろう)の葉で作る団扇。形状が芭蕉の葉に似ているところから芭蕉扇と呼ばれる。
・『西遊記』に登場する鉄扇公主が持っている、巨大な団扇の様な形状をした魔力をもつ扇。

だけど、何でいきなり『小馬生』に?
「師匠が中国の占い師に弟子の芸名をみてもらったところ、馬玉だけ良くなかったそうで、改名することになりました。古い名前で明治八年の芸人録に名前がありますが詳細はわからず数人いたことに間違いないようです。昭和の時代も名乗りたいという噺家がいたようですが実現せず近年絶えていた名前なので何代目かは判然としません」

ふむふむ。
しかし小馬生さん、ちょっと困った問題が。
「改名が決まったのが去年の年の瀬で既に馬玉手ぬぐいを300本染めてしまっていました。手元にどっさり残っております(泣)。来年秋に真打が決まっている弟弟子の馬久を馬玉にして手ぬぐいを売りつけるつもりです」

馬久さんも縁起悪い名前は継がないと思うよぉ〜笑。

いいなと思ったら応援しよう!