噺家の手ぬぐい 辰ぢろ改め入船亭扇兆
新二ツ目殿(しんがり)は扇辰さん門下辰ぢろ改め入船亭扇兆クン。扇兆という名前は大師匠の先代扇橋師匠が考えていた『扇長』という名前の『ちょう』の字を『長』から『兆』に変えたンだって。扇辰さんからいくつか名前の候補を考えなさい、と言われこのエピソードを思い出して、おめでたく未来が開けるといいなという願いを込めて『兆』に変えてお願いした名前。ふ~ん、そうなのね。
そして、手ぬぐいはコチラ。
名前の如く、おめでたく纏まりました。
イラスト好きな当人がiPadで描いたンだってサ。
地元沼津の海。駿河湾から見た富士山とその手前の愛鷹山、『入船亭』にちなんだおめでたい宝船、扇辰さんから龍、おかみさん(作詞家の覚和歌子さん)から音符。…ヨイショ野郎だね笑。魚はなんとなく…だって。富士山に見える謎の模様は沼津側から見た時の宝永山(富士山中腹の噴火口)。…誰もわからん?『入船亭扇兆』の文字は扇辰さんです。
今年の夏、鈴本演芸場の向かい側の歩道で辰ぢろを発見。驚かしてやろうと脇に隠れて目の前を通る辰ぢろに飛び出した玉の輔。しかし……!!?
コチラを振り向かず左手で軽くいなして何事も無かったように立ち去る。そして、呆然と立ちすくむ玉の輔。…こんなヤツです笑。
「師匠の会の帰り、先に着物を師匠宅に届けたのですが、妙に疲れて居間のソファで寝ていました。帰って来た師匠に起こされて…。今でも冷や汗がでます」…お前はそんなヤツだっ笑!!
「まだどういう芸風、どんな落語家になりたいか決まりきってないのですが二ツ目でそこを見つけて自分で磨いていきたいと思います。高座を観た人に扇兆を聴いて良かったな、今日は楽しかったな、と思っていただけるような芸人になりたいです。落語はもちろんイラストや字のお仕事お手伝いのお声掛けもお待ちしております 笑。」…だってサ。
御披露目情報は落語協会ホームページまで。