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噺家の手ぬぐい 2024年秋落語協会新真打

暑い暑い日が続いておりますが、ちょっと早めの秋のお話。我が落語協会はこの秋、四名の新真打が誕生いたします。花緑さん門下柳家花ごめちゃん、志ん丸さん門下志ん松改め七代目古今亭志ん橋さん、一朝師匠門下朝之助改め春風亭梅朝さん、そして志ん輔師匠門下始改め古今亭伝輔クンです。『ちゃん』だったり『さん』だったり『クン』だったり…意味はないですけど。九月下席鈴本演芸場から始まります御披露目、よろしくお願いいたします。個人の手ぬぐいはそれぞれご紹介いたしますが、まずは合同のモノから。

前回の真打、つる子・わん丈手ぬぐいは玉の輔がデザインいたしましたが、今回はかなり毛色の違うモノになりました。小満ん師匠ですヨ!四人の名前の真ん中に『稽古照今』。…わかります?始ちゃんに聞いてみたところ「えーとぉ〜、稽古したものを…いま照らし合わせる、みたいな感じじゃないスか?」と相変わらず適当なお答え。ちょうどお逢いした小満ん師匠に伺ったところ『古事記』からきているそうで、「古(いにしえ)を稽(かんが)え今に照らす」というコトをらしい…??
翌日、小満ん師匠が一枚のコピーを持ってきてくださいました。ご自身が書かれたもので詳しく説明されてました。

【稽古】昔の物事を考え調べること。古書を読んで昔の物事を参考にし理義を明らかにすること。(広辞苑)

師匠自身「名前を書いて間が空いたから書いたン」とおっしゃっておりましたが、そんなコトはないでしょ。だって小満ん師匠だもの。素敵なお言葉、噺家みんなが肝に銘じて精進しましょう。…できるかな?

御披露目は9月21日鈴本演芸場から、詳しくは落語協会ホームページで。
玉の輔も出ます!!

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