『上京生活録イチジョウ』 2巻 感想
概要
著者:三好 智樹、瀬戸 義明
原作:萩原 天晴
協力:福本 伸行
初版発行:2021年
デジタル版発行:2021年
発行者:森田 浩章
発行所:株式会社 講談社
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発行者による作品情報
感想
今作にも上京した若者の"あるある"的なエピソードが盛り込まれています。フリーターと大学生、東京と北海道など境遇は違えど、僕自身過去を振り返って共感するところもありました。
個人的に特に「わかる!」となったのは第8話「外食」での"外食にハマったが故の出費増"と第14話「染髪」での"些細なきっかけから人間的に大変貌"です。
とりわけ前者は痛いくらい身に染みています(笑) 田舎から上京(僕の場合は"上札")してからすぐの間は身の回りの生活を把握するので手一杯なんですが、ある程度して落ち着くと外食にせよ遊びにせよ量・質ともにどえらい差があることに気付いてしまう。そうするともう重箱の隅をつつくような下らない口実を見つけてでも行かずにはいられなくなる。非常によくわかります(笑)
そして後者は、一条の「考えすぎて中々行動に至れない」という短所も含めて僕に通ずるところがあったので、すごく身に沁みました。常に無為無策行き当たりばったりで動いていたら(よほどの強運でなければ)すぐに身を亡ぼす。さりとて、動かないことには何も始まらない。月並みですが(オチも含めて)その辺のバランスと見極めが大事なんだなと感じました。
小ネタですが、第13話「合鏡」のマルチ勧誘セミナーで、同じく『カイジ』シリーズの悪役が主人公のスピンオフ漫画『中間管理録トネガワ』 第17話「手招」のセミナーにもいたと思しき人が1コマだけ写っています。そういう細かいネタ好きです。時系列?知らんな。
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