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私の人生を語る〜高校生編①〜

私は夢と希望だけを抱き、家族や沢山の友達に見送られ遥々福岡県へとやってきた。
ちなみにだが寮生活は携帯禁止、テレビもない、私服で遊びに行くことすらできない今思えばよく進学を決めたものだ。ただ当時の僕はこれだけ野球に打ち込める環境はないと思い前向きだった。そして私の待ちに待った高校生活はスタートした。だがしかしそんな甘いものではなく厳しい先輩の指導や今までの何倍も辛い練習に極め付けはホームシックになりとにかく1日1日が苦痛だった。何度も頭の中で脱走計画を立てた。実行する勇気なんてもちろん無かったが頑張れた理由で1番大きかったのは家族や友達から貰った手紙だった。何度も夜な夜な読み返して自らを奮い立たせ頑張った。ただ現実を見れば理想と現実の差は大きくもしかしたら3年間球拾いかもしれない。本気でそう思った。そして入寮3日目から毎朝5時に起きてこっそり練習した。野球を始めて初めて危機感を覚え毎日眠い目を擦って早起きして練習した。すると思ったより早くチャンスが巡ってきた春の地区大会に負けた相手とそのまま練習試合をする事になり3年生に代わり1年生が出場機会を得たのだ。パッとスタメンを見ると今までやった事ないキャッチャーでスタメンだった。その理由はというとここまで出てこなかったがガキの頃から二人三脚で野球を頑張ってきた双子の兄がピッチャーだったからだ。そして監督さんも双子できっと双子心というものがわかる方でこの大チャンスを僕ら兄弟にくれたのだ。僕ら2人は常に共に行動するくらい仲は良かった。朝練も学校も寮でも常に会話を重ねていた。2人でこのチャンスを逃す訳にはいかないとバッテリーを組んだ。するとまさかの私は三塁打を放ち守備でも魅せた。兄は投げてはゲームを作り勝ち投手に。僕たち2人の努力が少し報われた瞬間だった。

→高校生編②へ続く

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