藍。
藍色や青色というものがなかなか好きで、でも自分の肌色が青と相性が悪くてあまり服に青を使えないために、身の回りの品が青に溢れている今日この頃です。眼鏡のフレームは赤だよ。
好きな音楽も青に溢れていますしね。もう青に囚われてしまったのですね。
と、まあなんか適当なことを書いたところで。
今日は「なんでお前今までこれについて書いてなかったの、最初に書くべきでしょ?? ばかなの??」とセルフツッコミをせずにはいられないレベルで大好きなものの話です。
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enku(えんくう)
すてきな藍染革をはじめ、草木染革などでうつくしい作品をたくさん世に出している革作家さんです。
Twitterとnoteのヘッダー写真たちに写っている青いお財布はこちらの作品です。
長財布。
金色ファスナーのやつはコインケースです。中まで藍色レザーなのでもう超最高に青いです。
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出会いは2015年のクラフトフェアまつもとでした。
日本規模で見てもなかなか規模の大きめなクラフトイベントのようで、全国から人が集まってきます。すごい。
2014年に松本に住みこのイベントを知り、行ってみてたいへん好きなイベントだったので「これは大学生のうちは毎年行こう」と思って実際皆勤賞をしたのですが、その2回目でenkuさんと運命が交差しました。
わたしは、クラフトフェアでは宝の地図作成的なことをしません。
足が赴くままに歩き、気になった作家さんのブースに立ち入ってうろうろする、という感じで、気分を大事にしています。
2015年もやっぱりそうで、あてもなくふらふら歩いていました。
そんなときに見つけたのが、enkuさんのブースでした。
場所としては、会場であるあがたの森公園を少し入っていったところで、けして分かりやすい場所、ではなかったです。割り振られている場所の広さは多分均等だけれど、たとえば今年と比べると、ブースの設営展開も、このときはもう少しこじんまりとした感じだったような気がするし。
ただ、けして目立つ出展ではなかったのに、ひと目見たその時にもう強烈に惹かれまして。一目惚れってこういうことなんだな……。
その場所を覚えて、あとから合流した母をブースに案内して「ここすごく綺麗じゃない!?」と紹介できちゃうくらいには場所も覚えていて(鶯さんは方向音痴なので、これができること自体めちゃくちゃレアです)、母も母で「確かに綺麗だねぇ」とお気に召していただけた感じの様子で、ひとり「やったぜ」とほくそ笑んでいたりして。
そのときは予算がなくて何もお迎えできなかったんだけれども、工房のカードだけはもらってきました。そして「いつかここの作品をお迎えするんだ!!」と誓いを立てます。
……あのとき運命が交差してなかったらどうなっていたんだろう。考えたくないなぁ……。
そしてその誓いを1年しっかり覚えていたわたしは、2016年に長財布をお迎えしました。三ヶ月ほど使った頃に、経年劣化にしては早すぎる色落ちが発生して、カビではないよな?? と気になって連絡したら丁寧に対応してくださったことも覚えています。あの時はありがとうございました……!
今のお財布はこんな感じ。
enkuさんの作る藍染革には、藍の耐久性が強い【藍染革[migaki]】という種類の革があるんですけど、この財布はそれが確立される前の藍染革を使っている作品なので、たぶんそれなりに色の変化は起きやすいものだと思います。それにわたしはずぼら属性も持ち合わせているので、手入れもきちんとできてるかと言われたら微妙だと思いますし(おい)。だから、今からお迎えする方は多分ここまではならない気がしますので、安心してお迎えするといいよ!(?)
よく手で持つところの藍が薄くなっているあたりが相棒感すごくあって好きです。たとえ「色が落ちているんだから、財布新しくしたらいいのに」とひとから見られようが、その変化はわたしとこの子が重ねた時間の証明なので、それを理由に手放すことは絶対にしないんだろうな、と思いますね。
革のおもしろいのはこういうところで、長く何かを使うと、「使い古してぼろくなったから替える」っていう考えが一度は頭に浮かぶものだけど、革はその限りではないというか、長く使うほど自分に馴染む感じがするというか。
革が適度に柔くなった感じがいいですよね。うーん好き。
2018年にはコインケースを、2019年には名刺入れと飾りヘアゴムをお迎えしました。こちらは先程触れた藍染革[migaki]が生まれたあと、それを用いて作られた作品なので、長財布ほど大胆に色が淡くなるってことは起きてないです。だから写真で撮ってもあんまりそんなだろうから、購入当時の記念写真でごまかします。←
2018年お迎えのコインケース。革が手に馴染んできた感じがすごくあります。いやー良い。
2019年にお迎えしたセット。
2017年は何もお迎えしてないですが、クラフトフェアにenkuさんがいらっしゃらなかったので、何もお迎えしていないというだけです。わたしはちゃんとクラフトフェア行きました。←
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enkuさんの作品は、公式オンラインショップの他、神保町いちのいちさんの一部店舗などでお迎えすることができます。
詳細は公式さんに任せましょうね!↓
特にリアル店舗が近くにあるとか訪れる機会があるとかいう方は是非いちど生で見てみてほしいです。ほんとうに綺麗なので。わたしもお取り扱いのあるリアル店舗に寄る機会があると絶対行ってしまいます。
ただ、割としっかり長居して眺めてしまうので、お店の人に解説をいただくこともあって、申し訳なさでアレしちゃうことがある。←
店員さんに説明を受けてカードをいただいて、その接客がひととおり終わったあと「実はわたくしここのファンで……」ってお財布出すみたいな迷惑な客を演じることが2回ほどあったんですよね。紛らわしいですよね、ごめんなさい。今度からはなるべく控えよう……。
次の機会には印鑑ケースをお迎えしたいなあ、などと思っている鶯さんなのでした。
スキを押すと何かが出ます。サポートを押しても何かが出ます。あとわたしが大変喜びます。