五胡十六国のやべーやつ 埒外編
おはようございます。
「五胡十六国入門」です。
昨日まで国とその流れについての大まかな紹介をしてきました。本日は趣を変え、この時代の人物について書いてみます。
誰が知られてるの?
認知度グレード2022、ご指摘に応じ調整しました。
— 浪間丿乀斎《なみま へつぽつさい》 (@HEZPOZ) October 3, 2022
S
王羲之、陶淵明
A
鳩摩羅什、石勒、苻堅
B
司馬衷、劉淵、王導、慕容垂、仏図澄
C
賈南風、陸機、王敦、司馬睿、石虎、冉閔、慕容恪、桓温、王猛、謝安、釈道安、慧遠、劉裕、赫連勃勃、拓跋珪https://t.co/kTSlYF2kSv
先日、こんなつぶやきをしました。この時代について、時代の流れ的に意義の大きい人物、知名度が高そうな人物、と探してみると、残酷な現実にぶち当たります。
あまりにも王羲之、あまりにも陶淵明。
書聖、そして詩聖として知られる二人が、とにかく知名度的に突き抜けすぎている。それでいて時代の流れに関わるかと言えばほぼ関わっておらず、なのでおそらく町でアンケートをしたら「知ってる! 唐の人でしょ?」とか言われるに決まってます。取ってないけどそうに決まってます。
ちなみに王羲之は謝安の先輩、桓温の同僚くらいの人です。ただ政争に負けて会稽郡は蘭亭に隠棲。そこでいわゆる蘭亭序をものしたというお方。世説新語でも、謝安とちょくちょくイチャイチャしています。
陶淵明は帰りなんいざで有名ですが、どこから帰ろうとしたかと言うと劉裕の配下という立場からです。あと隠棲した後も何故か王弘とか檀道済、ようは劉裕政権の大幹部が会いに来ていたりと、オメーのどこが酒浸りの隠匿詩人だよ!? などと思わずにもおれませんが、まぁさておき。
この埒外ふたりをS級に押し込め、明日以降に時代を見るためにA級以下を見ていくのです。