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【IPA PM試験合格への道】定量的リスク分析

こんにちは。
フィフス・フロアの営業を担当しているイノウエです。

現在プロジェクトマネージャ(PM)試験の勉強中の身でして、PM試験を通して実務に活かせそうな情報をシェアしようという趣向で
この記事を書いています。

本記事では、定量的リスク分析 についてご紹介します。

感度分析

感度分析は、プロジェクトに与える影響が大きいリスクを明確にする分析の方法です。

例えば、複数のリスクがピックアップされている場合、ある1つのリスクの発生確率や与える影響度が変わったら、プロジェクト目標の達成にどの程度影響するかを分析する方法です。

期待金額価値分析 

期待値金額分析(EMV: Expected Monetary Value)とは、将来発生するイベントに対して、平均的な金額価値を算出する方法です。
よく使われるのは、ディシジョン・ツリーのようです。

ディシジョン・ツリーは、決定ノードのいずれかを選択するときに判定するための図です。
今回は、高級なトースターと普通のトースターをどちらを導入するか?という意思決定に用いられる例です。

キャプチャ1

この図の場合は下記のような計算を行います。

高級トースターを一台導入する案

◯効果が大きいとした場合の期待効果額: 4万円×70%= 2.8万円
◯効果が小さいとした場合の期待効果額: 3.6万円×30% = 1.08万円
◯合計: 3.88万円

期待金額価値 = 3.88万円 - 3万円 = 0.88万円 (a)

普通のトースターを3台導入する案

◯効果が大きいとした場合の期待効果額: 3.8万円×70%= 2.66円
◯効果が小さいとした場合の期待効果額: 3.2万円×30% = 0.96万円
◯合計: 3.62万円

期待金額価値 = 3.66万円 - 2.8万円 = 0.86万円 (b)

上記より、 0.88万円(a) > 0.86万円(b) なので、期待金額価値が大きい、高級トースターを一台導入する案を選択すると期待値が高いようです!

おわりに

今回は、定量的リスク分析について学びました。
期待値計算をすると、少しでもリスクが抑えられることがよくわかります。
正しい選択をするということは、リスクを抑えることを兼ねることであることがよくわかります。

プロジェクトに置いては(特に開発では)重要な考え方だと思います。

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