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知ってる?「天中殺」って?

占い師として活躍していたような方が、そのうちいきなり転向してハードな占い批判・否定論者に変身するケース、ときどきお見かけします。

もうだいぶ昔のことで、わたしもさすがにリアルタイムで見聞きしたわけではないのですが、とても有名なのがこちらの例です。

1979年、易者 和泉宗章がテレビ番組『11PM』において天中殺に基づき、長嶋茂雄率いる読売ジャイアンツは日本一になれないと予言した。それがきっかけとなり、和泉の著書『天中殺入門』など2冊が合計で300万部以上のベストセラーになり、日本において天中殺ブームが到来する。

wiki「天中殺」

そうそう。「長嶋監督の天中殺」をテレビ番組で公言して一大ブームを巻き起こしたのだとか。そうなの?ほんとに?一般社会の人たちまで「天中殺」って言葉を知ってたの?へー。へー。へー。すごいなー。

この和泉宗章さんという方、周辺情報を掘り起こして拝見していくとなかなかの波瀾万丈っぷりで、こののち占い否定論者に転向して、開運・霊感商法などの告発活動を展開したというのです。激しいですね。

その後、テレビで大人気の細木数子が「大殺界」なるものを唱えていたのはわたしも知っています。2003-2004年ごろがピークらしい。一般の方でも「大殺界」という言葉はよく知られてブームになっていましたよね。

あるとき、美容師さんがいきなり「わたし大殺界だからしばらく結婚できなくて。この年代で3年間って長すぎませんか?」って言うんです。「えええーーー?」と返事に困って絶句した記憶があります。

なんかこう、占い用語で「殺」なんて怖いですよね。わかります。だいじょうぶ。そう感じているのはわたしやあなただけではありません。

「天中殺」というものには、のちにあらゆる角度からくわしく論破しつくしますように、まことに取るに足りないもの、インチキの固まり、なのです。
そもそも、「殺」などという言葉を使うこと自体、大きな問題があるのです。(中略)そんな見え透いた文字や言葉で、どうして、人の命運など論じることが出来ましょう。しかし、それをいかにも、もっともらしい、しかも真実らしい歴史の裏付けがあるかのように、アノ手コノ手と、手を変え、品を変えて「恐いですよ、おそろしいですよ」と読者の方に迫ってくるのですから、これにまどわされてしまうのも、しかたがありません。

武田考玄「天中殺をブッタ斬る」1979年(昭和54年)

出典はこちら。引用したのは冒頭部分です。

わたしは算命学を習いはじめたとき、まず最初に「なにはなくとも天中殺。算命学の半分は天中殺。とてもだいじ」と言われました。なぜ?どうして?とか気軽に尋ねられる雰囲気ではなかったです。(チョットコワイ)

それ以前に、そもそも「算命学は4000年前?殷代の皇帝?が使ってた占いっ設定は、いくらなんでもちょっと盛りすぎではないでしょうか」っておもいつつ、それを発言する勇気もなかったです。(カナリコワイ)

とはいえ、回を重ねて時間をかけてじっくりと「天中殺」についての詳しいお話を聞いていくうちに、世間で騒がれたり過剰に恐れられたりしている「天中殺」(&そこから派生したとおもわれる「大殺界」とか)って、ものすごく大袈裟にオーバーにテレビ向けに演出しているだけだよね?もともとはそんなに大仰なものではないし、それなりにちゃんと有効性があって納得できる話だよね?あまり盛りすぎなければ!とおもうようになります。

そうです。いわゆる「言い方」ってやつですね。

だってみんなセンセーショナルでちょっと恐い話はなんだかんだいって嫌いじゃないはずなんです。世の中では「天中殺」→「大殺界」がだいたい20年の間をおいて出てきているので、もしかして、そろそろまた新しいその手のものが出てくるのでは?なーんて思ったりもします。

ということで、ここからしばらく「天中殺」とか「空亡」にまつわる話を続けていければとおもいます。たぶんね。(なにか割り込んでくる大きいイベントがあるとそこでストップします)

以前開催していたリアル講座でお話ししていた内容などをリフレッシュしつつできればいいなー。たぶんね。よろしくお付き合いください。

つづく。

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