あの頃のワクワクとこれからのワクワク
夜に出発する旅行にはいつも不思議とドキドキする
会社帰りの人達の姿もほとんどいない時間に
夜行バスに乗り込んだり
終電間近の電車で空港へ向かったりしてきた
人が移動しない時間に動いているということにワクワクするなんて
可笑しいなっていつも思いながら
ただみんながそれぞれの家にいる時間に私は忙しく動いていて
人と同じことをしたくない反抗期の子が好むような行動が染みついているみたいだった
あれから5年ほど
夜に駅を歩いていると早くお家へ帰ろうと早足になります。
改札をくぐりそれぞれの帰り道を歩く人たちの群れに交じって帰りたいと思うのです。
それは単なる年齢のせいだけではなくて
一定のリズムのように
今はこういうリズムの波なだけ なのです。
そしてまたやって来るのです 夜にドキドキするあの時期が
心に素直に、自分に正直に従いたい。
そう思っている反面、これだから誰かと生きていく事がいつまでたってもできずにいるんだと自嘲気味に笑っている。