Sansanのデザイナーが見習いプロダクトマネジャーになってやったこと
こんにちは、Sansanでプロダクトデザイナーをしているごあんです!
約3カ月前から、契約データベース「Contract One」という契約領域のDXを推進するサービスのプロダクトマネジャーも兼務しています。
以前に比べると、責任と実行の範囲が増え、タスクも増え、コミュニケーションをとる相手も増えました。日々大小さまざまな意思決定に頭を悩ませて、熱が出たり会社に行きたくない日もありましたが、基本的には、毎日めちゃくちゃ楽しく働いています。
せっかくの機会なので、ちょっと近況を書かせてください。
なぜプロダクトマネジャーになったのか
約4カ月前、私はSansanでプロダクトデザイナーとして働いていました。
そんなとき、当時のプロダクトマネジャーだった尾花から、こんなDMが届きました。
この頃のContract Oneは、現在育休中の大泊と尾花、主に2人でプロダクトマネジャーを担当していました。しかし、1人はお休みに入り、1人はGMになる。後任のプロダクトマネジャーを探すことが急務のようでした。
当初、プロダクトマネジャーになるつもりはまったくなかった私ですが、尾花から事業状況やメンバーの士気の高さを聞くうちに、次第に「こんなにやりがいのあるポジションはないかもしれない」と感じるようになりました。
私のモチベーションの根源は、「目の前の事業にどれだけ貢献できているか」です。これは、社会貢献や自己成長よりも重要です。そんな思いもあり、また、数ある選択肢の中から自分に声をかけてもらえたことが嬉しく、「少しでも力になれるなら」と異動することを決めました。
3カ月間でやったこと
1. 進行中の案件をデリバリーした
この3カ月間で私がデリバリーに携わった機能はこんな感じです。
検討中の案件を、期日通り顧客にデリバリーする。プロダクトマネジャーなら当たり前だと言われてしまいそうですが、これが思った以上に大変でした。
引き継いだ案件の状況が把握しきれず、タスクの多さに振り回され、うまくコントロールすることが難しい。仕様について相談されても判断材料が足りず、むしろ「こっちが聞きたいよ!」と思うことも日常茶飯事でした。それでも、何とか判断材料を集めたり、判断材料が少ない中で意思決定をしていかなければならない。
そんな中でも、エンジニアをはじめとする周囲のメンバーの自律的な行動にはとても助けられました。みんなのサポートがあったからこそ、なんとかプロジェクトを前に進めることができたと感じています。
2. 業務プロセスを改善した
このままでは業務が回らないと感じ、少しずつオペレーション周りの改善をしました。具体的には下記のようなことです。
これらを行ったことで「最新の優先度ってどれ?」「あの要望はいつ開発されるの?」といった問い合わせは減りました。
また、開発段階からマーケティング部門と連携してプレスリリースの準備を進めることができるようになるなど、他部門との協働も少しだけスムーズになりました。
ちなみに、プロダクトオペレーションに関しては、Sansanの取り組みがとても参考になるので、ぜひ関連する記事もご覧ください!
3. プロダクトの未来を考えはじめた
業務プロセスの改善によって、少しだけ時間に余裕ができました。この時間を活用して、Contract Oneが今後も成長していくために、どのような課題に向き合い、どのように進化していくべきかを考える、いわゆるディスカバリー的な活動をはじめました。
まだ詳細はお伝えできませんが、現在も、ある仮説を検証するため、以下のような取り組みを進めています。
まだ十分な時間を確保できていませんが、今期中に社内でのPoC(概念実証)を目指して取り組んでいます。
4. たくさんの意思決定をした
プロダクトマネジャーとして働いていると、毎日さまざまな意思決定を迫られます。
かつての私は、意思決定が本当に苦手でした。判断を誤ることに対する恐れや、周囲に迷惑をかけるのが怖い。もちろん、その結果自分が怒られるのも嫌でした。
デザイナーとして業務に携わっていたころは、プロダクトマネジャーが意思決定しやすいように論点や選択肢を整理することが得意でした。それだけに、職務が変わった途端に「決められなくなった」ことに無力さを感じました。同時に、当時の自分は、意思決定を他人事のように考えていたのかもしれないと反省もしました。
結局、小手先の対処法は見つかりませんでした。
ですが、苦しみながらもその時に取れる最善の判断を瞬時に出し、判断理由を明確にすることを繰り返すうちに、苦手意識は薄れていきました。
いまでは、私の判断によってプロダクト開発が前に進み、顧客に価値が届き、良いも悪いもフィードバックがもらえるこのサイクルを楽しいと思えています。このポジティブな変化は、プロダクトマネジャーという役割を任せていただいたからこそ得られたものだと感じています。
そんなこんなで
Contract Oneは絶賛急成長中ですが、まだまだ伸びしろがたくさんあります。全方位で人手が足りていません!
少しでも楽しそうだな、やりがいがありそうだな、と思っていただけた方がいらっしゃれば、ぜひ下記よりお問合せください。
個人的なDMも大歓迎です!
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