日常 | 仕事終わりにわざわざ一時間かけて二駅先まで歩く話
こんにちは、Fujiです。みなさんは散歩は好きですか?今回の記事は、いつもより早く仕事を切り上げることができた平日に、散歩をして帰った日の話です。
お耳のお供にどうぞ
季節は足早に冬へと向かう
ついこの間までは19時ごろまで明るかったのに、最近は17時過ぎに日が暮れてなんだか寂しいです。会社を出たのは18時半ごろ。とりあえず一駅先まで歩いてみることにしました。夕方にバケツをひっくり返したような大雨が降ったので外はじめっとしてるけど、今年のダラダラとした夏の暑さよりはだいぶマシ。雨上がりのアスファルトに街頭のオレンジがぼうっと滲みます。
歩くのが、好きだ。
私は散歩が犬かってくらい大好きです。散歩が嫌いな犬もいるとしたら、犬より好きかもしれない。時間でいうと一時間は余裕だし、乗り換えのために10分電車に揺られるくらいなら徒歩を選びます。散歩タイムの自己ベストは、忘れもしない三時間。北海道の出張先でタクシーの運転手さんに行き先を間違えて伝えてしまい、訳分かんないところで野放しになったことがあります。正しい行き先をGoogle Mapで調べると、車で30分、徒歩で約三時間。車どころか人通りさえないその場所では、配車アプリも無反応でした。とりあえず歩みを進めるも、結局タクシーとは一度もすれ違わず…。7月末の酷暑の中、右も左も田んぼの道を三時間歩き切りました。さすがにゴールテープがなきゃおかしい。
散歩の秋、到来
最近はやっと涼しくなってきて歩きやすい気候になってきました。夏が苦手なワイ、秋になるのを今か今かと待ち望んでいたんだから!
仕事終わりであろうスーツ姿の人波。駅の方向へと向かう流れに逆らって歩みを進めます。目指す一駅先はここから約40分(川があるから迂回しなきゃいけないらしい)。短すぎず長すぎず、ちょうどいい!
大きな橋を2回渡るとスカイツリーが見えてきました。浅草・蔵前あたりに行くと必ず立ち寄ります。最近は夏休み真っ只中に行ったせいかお店を周ったりゆっくりはできなかったけど、小さい店舗がぎっしり詰まっていて「おお〜観光地だぜ」ってなるあの感じが好きです。
そんなこんなで約40分の道のりを10分巻いて会社の最寄り駅から一駅先に到着。散歩初級者ならここで大人しく電車に乗るのだが、私は達成感ではなく物足りなさを感じている。さすが散歩のプロ。再びGoogleMapを開くと、更に一駅先の駅まで約30分。ふーーーん、余裕じゃん。ってことで目的地を変更してもう一駅先へ。
「街」を写真におさめたい
本当はスナップでもしながら歩きたいところなんだけど、最近はiPhoneの写真に飽きてきてしまっています。一眼やミラーレスを持って出かけるのも億劫なのでコンデジの購入を検討中。軽量・コンパクト・即効性のあるやつ。いつか手に入れてやるぞと、暇があればGRのレビュー記事を漁る日々です。
涼しくなってきたとはいえ、40分も歩き続ければ背中に汗が滲みます。夜風の吹かない道を腕まくりしてぐんぐん進みます。
いつもがいつもじゃないみたい
普段電車から見える景色も、歩道から見上げるようにして見ると全く違う印象になります。配達会社の電光掲示板やおもちゃみたいに並ぶ団地も、いつもより迫力が増して見えます。こういうところが散歩の面白さなんだよな〜っとひとり頷きながら歩きます。
川沿いに古びた釣り堀を発見したり、花束を抱えたサラリーマンとすれ違ってほっこりしたり、カーテン越しの部屋の明かりに影が揺れてたり、どこからかふわっとシャンプー香りがしたり。会社からたった二駅、一時間をただ歩いただけで人々の生活と営みが見えてくる。どれもドラマのワンシーンのようだけど、実は日常であって目の前で起きているリアルなわけで。
そんな不思議な感覚に浸っていたらイヤフィン越しに線路を走る電車の音が聞こえてきました。約一時間の散歩、これにて完。いつもは通り過ぎるだけの駅で改札を通ります。
改めて実感する散歩の良さ
歩いているときっていろんなことを考えられるし、街を楽しめるし、音楽もいつもより脳に直に響く感じがする。「普段よりも」が体感できる散歩が一層好きになった夜でした。
今回のヘッダーはオリジナルで描いてみました。同じトーンで描くのに憧れていたので初挑戦。noteは気軽に色んなことにトライできるからいいね。
それじゃ、また!