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子どもとまちの未来を創る団体――まちのこ団の挑戦

― ミッション/Mission Statement ―
子どもの“原体験”を豊かにする。

まちのこ団HPより
https://www.machinoko.jp/

はじめに

冒頭の言葉。
“原体験”ってなんだろう?
そう思った方もいるのではないでしょうか?

原体験とは、子どもの時期に体験するすべてのこと。 五感で感じること、喜怒哀楽の感情、何かを見て知ることや、誰かに会って言葉を交わすこと、共感すること、失敗体験や成功体験など、あらゆる体験のこと。原体験が多様であることが子ども の人格や個性を豊かにすると考えています。

「一般社団法人まちのこ団ブックレット」より

ちょっと難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、実はすごくシンプル。
みなさんも、きっと覚えがあるんじゃないでしょうか?
はじめて大好きな友達と遊んだときの楽しさや、自然の中で感じたドキドキ驚き。思うようにできなくて悔し泣きした失敗や、それでも挑戦を繰り返して成功にたどり着いた喜び。そんな多様な経験が、わたしたちの価値観や行動の基盤をつくりあげているのです。

そんな“原体験”を大切にしているのが、一般社団法人まちのこ団です。この記事でまちのこ団がどんな活動をしているのか、そしてそれがなぜ大切なのかをお話していきます!

「まちのこ団」ってなに?

茨城県日立市とひたちなか市を拠点に、子どもたちの「あそび」と「学び」を通じて、地域社会全体の未来を育むまちづくりを進めています。
以下の3つの事業を主軸に活動を展開しています。

事業その1 コミュニティプレイバス-移動式あそび場-

移動式のあそび場として、地域の子どもたちの元へ向かいます。数十種類ものあそび道具を積み込んで、子どもたちが創造力を引き出す環境を提供しています。まちのこ団のあそび場は、明確な年齢制限や禁止事項などはほとんど存在しません。「自分の責任で自由にあそぶ」という言葉のもと、子どもたち自ら考え、実践する場としています。

事業その2 拠点式場づくり-まちのこベース-

家でも学校でもない、子どもたちが安心して過ごせる第3の居場所を提供しています。まちへの接点として子ども・若者・子育て世代が交流し、挑戦できるゆるいコミュニティの場作りを行っています。ここでは、子どもたちが自ら仕入れるものを決める小さな駄菓子屋さんの展開や、本棚ワークショップ、まちのこフリマなどを実施しました。

事業その3 企画運営まちづくり

あそびや防災、食、音楽、アートなど様々な角度からまちづくりをすすめるプロジェクトを実施しています。たとえば「こどものまち・いばらき」や「Living Street Project」、「防災講座-子ども防災講師」など、子どもたちが主体的にまちづくりに関われる機会を創出しています。

あそぶことってそんなに大事?

「遊んでないで勉強しなさい」
子どもの頃、こんな言葉を聞いたり、言われたりした経験、きっと多くの人にあると思います。よく言われる言葉ですよね。わたしたち大人は、「あそび=無駄な時間」と考えがちです。

でもそれって本当に正しいのでしょうか?

あそぶ ≠ 勉強しない

あそびとは、「ただ勉強しないこと」じゃないんです。
まちのこ団が目指すあそびとは、子どもたちが本気で夢中になりながら学び、仲間と関わり合う中で創造力探究心コミュニケーション能力を育むもの。挑戦し、失敗し、それを乗り越える経験が、自己肯定感や未来に向かう力を育むのです。

そしてまちのこ団では、「受動的に与えられるあそび」ではなく、「主体的に生み出すあそび」を大切にしています。たとえば、「片付けまでがあそび」が挙げられます。あそんだらあそびっぱなしではなく、自分であそんだのだから、自分で片付ける。こうしてあそび場における当事者意識を育んでいるのです。

まちのこ団での活動を通して

わたしが約1年半、学生インターンとして活動する中、あそび場の運営や、イベントの企画・運営に携わりました。その中でも特に印象的だったのがJ2サッカーチーム「水戸ホーリーホック」のホームゲームでのプレイバス。

ピッチ内に設けられたあそび場で、子どもたちは夢中になってけん玉や大縄跳びに挑戦し、周りの子どもたちと自然に協力し合っていました。その場には、「ただの時間つぶし」ではなく、本気の挑戦と熱気が満ちていました。

あそび場では、子どもたちが自由にあそびながら、他の子どもたちとコミュニケーションをとったり、協力して一緒にあそびを生み出していきます。この過程で、子どもたちは自然と社会的スキルや問題解決能力を身につけていきます。あそびは単なる娯楽ではなく、子どもたちの人格形成や社会性の発達に欠かせない要素であると実感しました。

まちのこ団を推したい理由

まちのこ団の魅力は、「あそび」を通じて、地域の未来を創る点にあります。子どもたちが自由にのびのびと過ごしながら、自分で考え、行動し、成長できる環境を提供している点が、まさに“推したい”理由です。

さらに、単なるあそび場の提供ではなく、「子どもたちが自由にあそべる社会」を目指している点も魅力ポイントです。まちのこ団の最終的な目標は、まちのこ団がいなくても、子どもたちが自由にあそべる社会をつくること。そしていつの日か、日本全国、さらには世界各国で、まちのこ団が目指すあそび場がうまれる未来を願っています。

あそびの価値を広め、子どもたちが自分らしく生きられる未来を創るまちのこ団。これからも、まちのこ団と共に、未来を担う子ども一人ひとりが自分らしく生きられる社会の実現に、ささやかながらわたしも貢献していきたいと思います。

#推したい会社

この投稿は「Money for Good」と「note」による「#推したい会社」という投稿コンテストに応募するために作成しました


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まっつん
最後まで読んでくれてありがとうございます いいことありますようにー