インターン志望動機の添削例


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インターン志望動機の添削例


注意・前提

JR東海の採用は、今だに色濃く学歴フィルターが残っており、エントリーシートの良し悪しがインターンの合否に直結しくいという側面がある。そこで以下では、複数ある職種・系統のなかで学歴フィルターの影響が少ないものを抽出し、示すことにする。

皆さんもワンキャリア等で合格者のESを確認するときは、「必ずしも客観的に良いESがインターンに合格するわけではない」ことを念頭に置いてほしい。(判断難しい)


評価基準と点数配分

合計100点満点で評価し、各項目の記述の有無や点数を以下のように設定する。イエローカード・レッドカード制度を設け、「イエローカード2枚」または「レッドカード1枚」で即NG(評価対象外)とする。ご覧の通り、項目ごとの評価による加点方式とする。

・結論ファーストであり、参加動機として成立している(30点)※20点未満=レッドカード(即NG)
・誰でも書ける志望理由ではなく、印象に残る(30点)※印象弱い=イエローカード
・同業他社との差別化に自身との関連が見出せる(20点)※記述なし=イエローカード
・受け身のイベントでは得られないことが書かれている(20点)※記述なし=イエローカード

その他、回答方針や趣旨がずれている・業界/企業の研究不足などの致命傷に合わせて、無制限でカードを発行する。


例1:総合職 施設系統

インターンシップに応募した動機、希望コースの選択理由についてご記入ください(200字以内)
日頃の運行を実現する技術や社員の方々の姿勢を学ぶためである。私は過去に電車内で大地震に遭い不安を感じた経験から、当たり前の移動を支える鉄道業界で働きたいと考えている。貴社は三大都市圏の安全・安定輸送を大前提とした上で、リニア事業や海外展開など挑戦を続けている点が魅力的である。社員の方々との交流を通して、各事業や挑戦における鉄道土木の役割や困難、さらには必要な能力や考え方は何なのかを肌で感じたい。


添削に際するコメント(合計点:70点・合格ライン)

(赤色)この一文でなぜインターンを志望したのかわかる。また後述の詳細の文章とも理由が一致しており、実際に技術と姿勢は学べるインターンである(筆者経験済み)。技術ならまだしも、「姿勢」という表現は、対面でなければ感じられない側面もありそう。(30点)

(橙色)地震大国の日本においては、誰しも地震に遭遇した経験はあると思う。その経験を移動・業界の志望理由に昇華させているのは、就活生と鉄道業界を繋げる橋渡しとして十分。ただ、「不安」の解釈を読み手に頼りすぎている部分があるので、「帰宅困難の経験で感じた、家に帰れるありがたみと帰れないことへの不安」「移動に必須である時刻表が機能せず、日常生活に直撃することの不安」など、より「不安」に対して言語化する必要はありそう。(20点)

(青色)橙色の「不安」の記述が抽象的だからこそ、安全安定輸送に携わりたい動機が読み手の頭で繋がらない可能性がある。青色をみてもわかるように、全体に対する青色の配分が大きいので、原体験と最も紐づくJR東海の一側面を書けば、短い字数でよりインパクトを残すことはできそう。(10点)

(紫色)「交流」「肌で感じる」等の表現はインターンでないと感じにくく、実際に来て欲しいと感じさせる文章である。ただ「各事業」の指している「具体的な事業」を一つ選んで書いて欲しい。施設系統は土木・建築関係に関わっているので、「関ヶ原周辺の豪雪対策」「大雨による土砂流出防止対策」などが良いだろうか?この文章にあなたがより詳しく知りたい社員のマインドや技術力を関連させたら、完璧だ。ちなみに「何なのか」は不要。(10点)

添削後の一例

日頃の定時運行を実現する土木技術と社員の方の姿勢を学ぶためである。私はXX年前のOO地震で帰宅困難となり、時間通りに家に帰れるありがたみを感じた経験がある。私は当たり前の移動を支える鉄道業界の中でも、貴社が実現する「遅延時間12秒の安定輸送」を魅力的に感じている。インターンでは「保守費用と設備の両立」や「地震発生時の脱線防止の取り組み」などを体感し、安全を守り続ける技術力と社員の考え方を学びたい。


カラー版で,添削前後とそのコメントをご覧になれます.
「この続き」の字数が短いのは,Googleドキュメントのリンクを貼り付けているだけだからです.もちろん,添削後の文章もカラー対応です!

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