「子どもは親を裏切る」

実は、私は完全分離型の2世帯住宅で、義両親と暮らしています。
義両親エリアに通づる扉が一枚ありますが。
私は「何でも自分でやりたい思考」が強かったので
同居や二世帯なんて考えもしませんでしたが、
旦那が長男ということもあり、このような形になりました。

そんなお隣に住んでいる義父が、たまに言う言葉が

「子どもは親を裏切るものだからね」

です。

裏切る。。
私も何度両親を怒らせたことか。泣かせたことか。悲しませたことか。。。

「裏切る」という言葉が適当かどうかは疑問ではありますが、
義父が初めてこの言葉を私に言った時、
私は息子が生まれてガルガル期の真っ最中でした(笑)
きっと義父は、息子に対して必死すぎるくらい必死に向き合う私に
「全力で頑張っても、子どもに響かないことだってあるから、
 一人でそんなに一生懸命しなくていいんだよ。
 期待しすぎたらその時辛くなるよ。
 みんないるんだから、無理せず、肩の力抜いたら?」と
言いたかったんだと思います。

子どもは思うようにいかないものと私も思います。

勝手に期待したり願望を持つのは親です。
子どもはそれを裏切るわけではなく、自分で選択をしているだけなのです。
それを認知していれば、「成長の証」と捉えることもできるし、
親としての自分の思いと違った選択をした我が子の背中を押すこともできるのではないでしょうか。
もちろん、人として誤った選択をしそうな時には、正さないといけませんが。


もし、「(義父の言葉を借りて)裏切られた」時。
親も人間です。
辛い気持ちになったり、挫折することもあるかもしれません。
でも、子どもが立派に大人になった時、
その「裏切り」さえも、いい思い出。
その「裏切り」があったから、一人前になった。
と、思えるのではないでしょうか。
「裏切り」が「裏切り」ではなくなる瞬間だと思います。
そして、義父自身も旦那に裏切られた(と思ってしまう)ことがあったのかもしれません。
でもこうやって、息子が結婚できて、2世帯住宅で(ほんとは同居が良かったかもですが)、孫の顔も見て。
最終的には、今幸せだと思えるのなら、やっぱり子どもの「裏切り」なんて無いのです。

私は、自分の思い通りに育ってほしいから、
自分のことを一番に好きでいてほしいから、
なんて見返りを子どもに求めて必死だったわけではありません。
自分の人生の中に現れたかけがえのない存在に、全力の愛を注ぎたい。
「もっとちゃんと子どもに接してあげれば良かった」と悔いることのない数十年間にしたい。
当時はそういう気持ちでガルガルしてました笑

今となっては、じーじもばーばも、我が子をかわいがってくれて
本当にありがたいと思っています。
私も少しずつ考え方が変わってきて、
みんなに愛されて色んな人に関わって、
それでいいんだ。
そして私自身も、もう少し甘えてもいいんだ。
と思えるようになってきました。
じーじばーばの所に行きたい!と泣く息子。
少し寂しい時もありますが、それも息子の小さな選択ですね。


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