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スリランカ 滞在6日目|クリーニングDAY
腸の大掃除
いよいよ腸を掃除する日がやってきた。前日の夜10時以降、朝食も取らずにトリートメントエリアに行くと、いつものトリートメント室で、腸の排出を促すためであろうお腹周りのオイルマッサージを施される。
その後Dr.ディムニの部屋に行き、体調や血圧、舌の様子などを確認された後、薬を飲むように指示される。
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この薬が、想像を絶するまずさ。味を誤魔化すために柑橘をかじってから飲むように促されるが、ほんの気休めでしかない。
目の前にこのまずーい薬が3杯用意されていたので、バリウム並みにぐびぐび飲まなければならないのかと腹をくくり、もう1杯に手を伸ばそうとした刹那Dr.に慌てて制される。どうやら他の人の分だったらしい。本当によかった。
薬を飲んだ後は、座ったりせずに1時間は部屋の近くや部屋の中を歩き回るように指示される。うっぷ…既に少々気持ちが悪いが頑張ってみる。
椰子の花蜜採取
とりあえず敷地内をくまなく散策してみることにした。初めて足を踏み入れたハイクラスのヴィラっぽいエリアでは白人の男性たちがヨガをしていたり、優雅に読書や日光浴をそれぞれに楽しんでいた。
木々をチョロチョロと身軽に動き回る子リスを観察していると奥に椰子の木に登って作業している人を発見。
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奥:ロープで釣った壺を下ろしていた。
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人が器用に作業している。
毎朝椰子の花蜜採ってるらしいと、昨日仲良くなった日本人の子に聞いたばかりだったので、実際に見れて嬉しくなる。そんな朝の長閑な光景を楽しんでいたら、また気持ち悪くなってきたので、部屋の方へ戻り部屋の内外をウロチョロすることにした。この時点でまだ後30分残ってる…。
歩き回った後は、とにかく白湯をたくさん飲んで便を排出させるらしく、時間と便の状態を全部メモしとかなければならない。
年齢と同じだけ分の腸の汚れとまではいかずとも、20年分くらいは排出出来たんじゃないかというくらい10分おきにトイレと友達になる。ただ全く痛くも苦しくもなく便意と尿意があるだけで想像よりも全然楽だった。
後で他の皆んなに聞いても、やはり薬を飲んだ直後はなかなかの気持ち悪さだったがその後は全然楽だったと同じ感想だった。
だいたい排出を終えた頃にDr.がハーブドリンクを持って様子を伺いにくる。排便の経過メモを見せると「グッド!」と言われ、もう水は飲まなくてよいので、30分おきに2回に分けてハーブドリンクを飲むように伝えて部屋を後にする。
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ハーブドリンク
こやつもまたまっずいドリンクなのかと、恐る恐る口にしてみると予想に反して割と美味しかった。リコリスのような甘い味がするので、胃腸保護系なのかなと思う。
覚醒⁈
このハーブドリンクを飲んだくらいから、妙に感覚が過敏になり、人工の光と風が嫌に感じだして部屋の照明や天井のシーリングファンのスイッチをオフにする。
特に鼻が詰まっていたわけではないが、いつもより鼻通りがよくなり呼吸がスムーズな気がする。そして何がという訳ではないが喜びに満ちた気持ちになる。
数年前から勉強中の陰陽五行の図を思い浮かべながら、身体の中で何がおこっているのかについて考えを巡らす。頭も妙に冴えてる気がする。
陰陽五行については、まだ認識が曖昧な部分もあるためここでは割愛するが、また後日じっくりと綴りたいと思う。
友人におススメしてもらって以来、バイブルとなっている本。陰陽五行について非常に分かりやすく書いてある一冊。
そうこうしているうちに、お昼ごはんにホテルスタッフが部屋に届けてくれたゆるいお粥をいただく。
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13:00までは横になったり、寝たりしてはいけないと注意書きがあったが、逆説的にいえば13:00以降は横になったり、寝てもいいということだろうと、午後からはベッドに横たわり読書したり、合間にうつらうつらして過ごす。
16:00はサンシャインレストランでハーブティーと書いてあったので、その時に朝以来初めて部屋の外に出る。お腹の調子ももう落ち着いている。
その日の夜ごはんは、お粥としっかり目に焼かれたトーストとハーブティーだった。
パン食べてもいいんだと思いながらいただく。ちなみに私はしなかったが、おかわりも出来るらしい。
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お粥とトーストとハーブティー。
少し身構えていたデトックスDAYがあっさり終わり、こんなに楽で(薬は吐きそうなレベルで不味いけど)すっきりするなら、一年に一回はやりたいと思う。
思えばこれまで処方されていた毎日の薬や、スープ、ハーブティーで排出しやすい身体の下準備も出来ていたのだろう。
せっかく綺麗な状態になった腸を労わってあげたい気持ちでいっぱいになり、日本に帰ったら腸に負担をかけない食事をもっとしようと誓う。スリランカ に来て以降一切料理をしていないことも相まって久しぶりに料理熱が高まる。
これまで呆けてすっかり溶けてた脳みそが、働き出した気がする。