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逆にお悩み相談室0223(その話は聞いた)

友人と話していて、
あれ、この話は前に聞いたことがあるぞ、と思ったとき、どうしますか。

賢者Aの場合
新鮮に驚き、相づちもうちつつ、相手が気持ちよくしゃべれるようにして最後まで聞く。

賢者Bの場合
ディテールが前と違うかもしれないし、天丼(同じトークをあえてくり返して笑いをとるテクニック)の可能性もあるので、前の話を思い出しながらだまって最後まで聞く。

賢者Cの場合
そもそも人の話はあまり覚えていないので、「聞いたことがあるぞ」となったことがない。

私の場合
例の話の後日談かと思い、「うんうん、それ、前に言ってたやつやんな、それで?」と、次を促す。


寒い寒い日曜日の仕事終わりに、賢者Aと駅構内で落ち合い、電車を見ながら缶ビールを飲みました。
冒頭の話になった賢者Aは、「自分がこの先、同じ話をしていたとしても、そのように対応してほしい」ということであり、
私も、ドラマやアニメで前回のおさらい、みたいな部分が不要だと常々感じている、ということなのだと理解しました。

限定缶ラベル

また一つ、誰かに歩み寄れたと感じました。そして、家に帰って妻にも報告しました。


妻の場合
自分の母親は、数日前に私(妻)から聞いた話を、あたかも自分発信のニュースかのように、私に話してくる。
私(妻)もまた、自分の母親から聞いたということをすっかり忘れて、嬉々として「なあ、知ってる?」といった具合に話し終え、それが母親から聞いた話だったと思い至ることがある。
だが、何も問題はない。


私はコミュニケーションの深淵を見たような気持ちになり、うっかり妻を崇拝してしまうところでした。
人から得られる情報なんてそんなもんだよと、
大自然に慰められたような心地で眠りにつきました。

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