空區地車の力学その74.スマホ禁止令発布なるか!?
一昨年、私は長年使って愛着を持つガラケーからスマホに変えた。天命を全うしたのと、既にガラケーの新機種がなかったからだ。
とはいえガラケーの使用は、電話とCメールと記録用の写真に限っていた。扱いの悪い私にとって「二つ折り」というのがガラケー愛用最大の理由だった。
いざスマホを持つと電話はLINE電話に変わり、メールはLINEに、記録写真は高画質になった。進化している!
唯一デカいのがたまに傷で、扱いが悪い私のスマホのガラス面保護膜はパキパキだ。
もう一つ、スマホになり寝不足になった。目覚まし時計代わりにしばらく使ったが、時間を見るたびに目が冴えてしまう。仕方なくLINEニュースを見て更に寝不足に。そこで枕元からスマホを排除して目覚まし時計を復活させたら、あら不思議、毎晩スヤスヤ、安眠できるようになった。
さらにもう一つ、何でもかんでもメールで済ます。たとえ横に座っていてもメールで済ませる。会って顔を見ながら話すことの非効率を痛感する一方で、効率が悪く、かつ相手の話を聞かなくてはならない煩わしさがあるが、会って膝を突き合わせて話すことで新しいアイデアも生まれる。情報だけが飛び交い会話が成立しないのは、本当の意味で情報とはいえないとも感じり今日この頃。
さて、今年の空區責任者は西尾君で最近の若者らしくスマホをフル活用していた。LINEグループで祭りに関することは一斉通知、わざわざ会わなくても情報は伝播される。もはや「知らんかったわ」は通用しない。
しかし何よりもありがたかったのは、祭りの記録班からの写真をLINEで共有してくれたことだ。その中からチョイスするのは大変だが、私は重宝している。
送り手の西尾君は、さぞかし大変だったと推察するが、写真に関してはLINEを共有する他の若中からもupされ、様々な自然な笑顔がスマホから溢れ出した。
今更ながらスマホの便利さも痛感した。
私は仕事柄、スマホを使った社内情報共有や、タブレットを使った仕事の生産性向上のマニュアルなども作成しているが、肌身でスゴッ!と感じたのは恥ずかしながら西尾君の一件からだ。ありがとー、西尾君!
そんなわけで、今年の祭りには初めてスマホを法被に忍ばせて参加した。以前はスマホで祭り参加なんてもってのほか!ヤル気あんのかー派だった。
万一屋根方がスマホを落としたら下の曳き手の頭蓋骨骨折は免れない。曳き手とてスマホに気を取られて地車の下敷きなんて事故もあり得る。みんなスマホショルダーを購入し、肩から襷がけしているが安全性について担保できているとはいいがたい。真剣にやればやるほど法被に忍ばせたスマホが邪魔になる(ハズだ)。
野球選手がスマホを持ってグランドに出るか?否、出ない!
バスケットボール選手がスマホを持ってコートに立つか?否、立たない!
スイマーがスマホを持ってプールに飛び込むか?否、飛び込まない!
今年の経験からスマホはことのほか便利だが、祭りの間はスマホの携帯はやめようと思っている!・・・しかし心の内を吐露すると、便利さと安全のどちらを取るか、決めかねている。
便利さが際立っているだけに、困ったものである。