最近の記事

ママの彼氏

去年くらいから、ひとり親家庭の中学生達から「ママの彼氏」という言葉をよく聞くようになった。 その言葉を初めて聞いた時は、何を言っているのか?意味がよく分からなかった。 「ママの彼氏が来てるからさ」とか 「ママがママの彼氏と出掛けているからさ」 といった具合で、 子どもたちは「ママの彼氏」なる存在をそういうモンだと思って素直に受け入れているように聞こえるし、子ども達自身もそこに嫌悪感を抱いているようには感じられない。 しかし、よく耳を傾けてみると、 あくまでも「ママの彼氏

    • 高校選び

      冬に控えた高校受験に向けて、中学3年生の志望校決めが佳境を迎えている。 中学で獲得した内申点を携えて、私立高校の推薦入学を貰って高校進学を志望する生徒。 公立高校を第一志望にして、滑り止め高校も受けて高校進学に備える生徒。 こういった高校選びが主流であるが、大抵の生徒がすんなりと自分の内申点に合わせた志望高が決まってくる。 だが、中にはなかなか決まらず、高校見学を何校も何校も繰り返す生徒がいる。 そういう子どもに寄り添って話を聞いてみると、ほぼ100%保護者が高校選び

      • DV、ネグレクトを乗り越えて

        医療事務系専門学校の2年生の女子生徒から、 「総合病院から内定を貰った!」との嬉しい連絡があった。 彼女は中学の3年間、私の所に通っていた卒業生で、母親が離婚と再婚を繰り返す複雑な家庭で育っているが、本人はいつも前向きで、頑張り屋さんで、父親の異なる弟の面倒もとても良くみている。不和な家庭環境に負けない強い子である。 私の運営する塾を卒業し、高校生になってからは、 「アルバイトを始めました!」 「彼氏ができました!」 「検定試験に合格しました!」などと、なにかにつけて連絡

        • 「自由に」と「勝手気まま」にの違い

          不登校の生徒を受け入れるようになって、つくづく感じることがある。 それは保護者に対してである。 不登校の子を持つ親子さんから良く聞く言葉は 「勉強だけが全てじゃないと思っています」 とか 「そんなに学校が嫌なら学校に行かなくても、本人が好きな事をさせてやりたい」というフレーズです。 学校に行かない我が子に、心底寄り添った挙げ句に出てくる言葉なのだと思う。 確かに、学校だけが、勉強だけが、全てだとは私も思っていない。 ただ、裏返して見てみると、 嫌だなぁと思いながらも

          新学期前の不登校心理?

          私には理解できない不登校の子ども達の気持ちに直面した。 7月末、学校が夏休みに突入した途端に、現在私が抱えている不登校の生徒全員が教室に来室するのを渋りだした。 理由は「夏休みなんだから」であった。 ??? 普段、日曜も月曜も関係のないんじゃないですか〜?と、当然の権利のように「夏休み」を振りかざす子ども達に疑問を抱いた。 結局、普段より欠席日数は多くなったものの、学習会には休んだり、来室したり、の8月であった。 ところが、8月も終わりに近付くにつれ、今度は不登校の子

          新学期前の不登校心理?

          子どもの「好きなコト」をお手伝い

          中学生男子でゲーム好きな子の中に、 「ゲームを自分で作ってみたい!」と、言う子たちがチラホラいる。 大半は「ゲームをやるのは好きだけど、作るのは興味ない」なのですが、、、 そこで、クラブ活動と称して、 ゲームを作ってみたいという子たちを集めて、1人1台ずつパソコンを使ってもらい、scrachを用いて、ゲーム制作を行ってみた。 学校の勉強ではないので、この日は目標到達点だけを設定し、達成してもしなくても個人の自由と、うるさいことは言わず、あとは子どもたちの好きにさせてみた

          子どもの「好きなコト」をお手伝い

          賃金半額?

          日本の昭和のドラマを見ていて、ふと疑問が湧き起こった。 当時の日本は、ほとんどの家庭でお母さんは専業主婦で、それで暮らしが成り立っていた。 けれども、令和の今は、お母さんも働かないと生計が成り立たない家庭が大半なのではないだろうか。 夫婦共働きが当然の世の中になったが、それでもカツカツという家庭も多いのではなかろうか? 一家の働き手の数が倍になっているのに、生活がカツカツとは、あんまりではないか? 昔のお父さんの稼ぎは余程良かったのだろうか? ふと、日本人の平均所得が過

          賃金半額?

          子どもの心に届いた意外な言葉

          完全不登校になって2ヶ月くらいが経過した中1の男の子がいる。塾にもしばらく来室していない。 最近では、小学生の弟も兄を見習って(?)学校に行かなくなったと、心配した母親から面談の希望があり、 本人と弟とお母さんと会った。 本人は、 学校には行きたくない。 勉強も好きじゃない。 家にいるのが一番安心する。 大人とは会いたくない。 と、言っているそうで、そんなふうに言っている子どもと会い、何を話をした所で、ただのうるさい大人にしかならないのでは?と、保護者の希望とは裏腹に、気

          子どもの心に届いた意外な言葉

          不登校を選択する子どもたち

          私の運営する学習会では去年より今年と不登校の生徒が増えている。 ひと昔前は、不登校の原因と言えば大半がイジメによるモノだったが、今年はイジメによる不登校生はほとんどいない。 どの子も原因はなんとなくモヤモヤした感情だけれど 、それでもキッパリと「学校には行きたくない」と子どもたちは言う。 私の子ども時代には「学校に行かない」選択肢はなく、疑うこともなく「学校は行くもの」であった。ところが、今の子どもたちは「学校に行かない」という選択肢を確実に持っていると言える。 大人

          不登校を選択する子どもたち

          2022年高校合格者1号

          私はただの塾講師である。 とは言え、ヒトひとりが大人になる過程の、貴重な青年期を共に過ごせることは、何冊もの物語を読むよりも、深い共感と、共に成長する喜びに満ちている。 今週、今年度最初となる推薦入学による私立高校合格者がでた。 彼は(仮にA君とする)、中学1年生の時に塾へ入室。明るく、話の面白い野球少年で、塾ではいつも友達に囲まれていた。成績も中の上といった感じで、彼の前途は明るいと思われた。 そんなA君だったが、中学2年生になった頃から、暗い顔をしていることが多くなっ

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          誹謗中傷という行為について考えてみた

          辞書で言葉の意味を調べてみると、 「誹謗中傷とは、根拠のない悪口を言って相手を傷つけること」と広辞苑には記されている。 「誹謗」単独では、「他人を悪く言うこと。そしること」 「中傷」は、「根拠のない事を言いふらして、他人の名誉を傷つけること」 根拠のない事というのは、想像をめぐらして創作された、事実に反することであり、虚言とも言えると思う。 「誹謗中傷」とは、言い換えると、作り話で相手の悪口を言いふらして攻撃する。ということだろうか? もし、そんな人が周囲にいたら、ま

          誹謗中傷という行為について考えてみた

          持続可能な皇室であるため、思うこと

          私はなんの肩書も持たない、ただの一国民だ。 なんのシガラミもない、そんな私が私なりに、継承者の少ない皇室について考えてみた。 結論から言うと、天皇家の敬宮様に継承権第一位を持って頂き、現在、継承権を持つ秋篠宮家の二人に第二位、第三位になっていただく。 これにより、次世代を担うであろう継承者が悠仁様ただ一人だったのが、敬宮様が加わることで2倍になる。 要は天皇家に産まれた宮様は男女問わず、継承権を持って頂くも、嫁下の際に皇籍を離脱する場合は、継承権も失効するという、天皇家直

          持続可能な皇室であるため、思うこと