ジャニーズ事務所の記者会見を見てイノッチへ想うこと
【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.194】
今週のエンタメ界のニュースは、何といってもジャニーズ事務所の4時間に渡る記者会見だろう。
故ジャニーさんの性加害問題への謝罪、東山紀之さんの新社長就任などの内容だったが、V6のファンとしては、イノッチこと井ノ原快彦くんが会見出ていた事が印象的だった。
というか、あくまで私といういちファンの心境としては、頼むからイノッチよ経営陣にいないでくれというものだった。
イノッチは、既にJrの育成を主に行うジャニーズアイランドの社長だが、今回のような経営の責任は、過去の経営陣、もしくは、それを改革できる新しい経営者に任せれば良いと思う。
イノッチを含めたタレントが経営をやると言うのは、スポーツで言ったら選手権監督だ。それで成功している人ももちろんいるが、選手と監督、全く違う立場のものを両立すると言うのは、並大抵の苦労ではない。
逆説的だが、私はイノッチには、タレントと経営者の両方をやれる能力があると思っている。
しかし、いちファンとしては、イノッチにはぜひタレント業に専念していただきたいのである。
タレントとして、V6では、イノッチの柔らかい独特のキャラクターやMC力があり、メンバー全員の魅力や努力はもちろん、イノッチの魅力の相乗効果でグループとして四半世紀以上やれたと思う。
そしてイノッチは今もタレントとして元気だ。坂本昌行くん、長野博くんと、V6内のユニットだった20th Century(トニセン)の活動をV6の解散後も継続している。昨年は久々のコンサートツアーがあり、私も運良くチケットが当たり、行かせてもらった。
相変わらず彼らにしか出せない独特の味わいで、とてもとても楽しかった。久々のコンサートだったので、良い意味でとても懐かしくもあり、古いファンとしてはとても楽しい時間をいただいた。もちろん、新しいファンの人が見ても楽しかったと思う。
経営に入るということは、イノッチがどんなに能力があっても、生身の人間である以上、タレントの時間を削って経営にあてると言うことになる。
昨年のトニセンのコンサートでも、ジュニア育成のジャニーズアイランドの社長として、複数のジュニアが出演するジュニアのコーナーが設けられた。V6は、長らくジュニアを入れず、メンバーだけでコンサートをやってきたグループだった。久々にジュニアを入れたのは、ジャニーズアイランドの社長としての責任感から考えた構成だろう。
私はジュニアが嫌いとかでは全くないが、責任感のあるイノッチとしては、トニセンやファンのことだけでなく、社長としてジュニアの育成や広報について、別途エネルギーを使わなければならなかったのだろう。
メンバーだけのコンサートに長年慣れていたものとしては、イノッチの気遣いや苦労を感じずにはいられなかった。
いや、イノッチのお人柄からすれば、それは苦労ではないと言うだろう。
もちろんイノッチの能力は高く評価しているが、経営ができる人は他にもいるのに対し、タレントとしてのイノッチは、この世に1人しかいないのである。
経営によりイノッチのタレント活動の時間が割かれていくのが、私としてはなかなか辛い。
また、タッキーのように、経営方針の行き違い等があった場合に、ジャニーズ事務所から出ることになってしまったらどうしようという不安や妄想も払拭できない。万が一、そうなってしまったら、トニセンも解散になってしまう。
あくまでもV6の箱推し、メンバー全員大好きな私としては、イノッチがあの会見の席に経営者側として触っているのを見るのが、胸がヒリヒリしてとても辛かったのである。
私の勝手な思いだが、本来他の人がすべき苦労は、他の人にしていただいて、イノッチにはイノッチにしかできないタレント活動にぜひ専念してもらいたいと思うのである。彼の責任感の高さや能力が利用されないかを憂うばかりである。タレントを矢面に立たせないでほしい。
あの会見について他にも思うところはいろいろあるが、V6のファンとしては、イノッチよそこで責任感を発揮しないでくれと祈るような気持ちで見ていたのである。