推しのわかりにくい変化にふと気づく
【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.153】
推しが元気だ。
先日、初のソロコンサートツアーを終えた。
そのすぐあと、初の単独のミニアルバムも発売された。
またすぐ舞台がある。
そのあとすぐまた別の舞台がある。劇団☆新感線、人を楽しませることに徹底した劇団で、初のお声掛かりだ。
アルバムの宣伝などでテレビも出てる。
ああ、こっちはちっとも休めない。
そうやって最近の推しをたくさん見ていると、ふと変化に気がついた。
推しの元V6の三宅健くんは、奇跡の40代と言われるほど、容姿が変わらない。
それで勝手に中身も変わってない気もしてた。
でも最近健くんの写真を若い時から色々見ていたら、あれ、かなり変わってるんじゃないかと気が付いた。
顔の造形は変わってないんだけど、もちろん昔から写真写りもいいんだけど、何というか、人生経験を積んだ色っぽさ、大人っぽさに覆われている。
以前はツンデレやんちゃのV6の年下っ子って感じで、私からすればただひたすら可愛かった。
可愛いのは今も変わらないのだが、写真に写る表情、目線、自分の見せ方などが昔と比べて色っぺえ。
劇団☆新感線から初のお声掛かりがあったのはこのせいなのか?劇団☆新感線が好きな私にはありがたさしかないのだが。
この色っぽさや大人っぽさがどこから来るのか。
先般のコンサートもとてもよかった。ツンデレも相変わらず、いや更に増し、MCでは笑顔でファンを翻弄する発言を繰り返してたし。
でも私の勝手な感じ方だが、どうもそこに悲哀も感じる。一人でやっていく覚悟なのか、V6という母体が無くなったことへの喪失感なのか。
もちろん私はアイドルをやったことがないので実感することはできないが、V6のメンバーはみんな口を揃えて言っていた、家族でも友達でもない、言葉で形容できない大事な関係だと。
そういったかけがえの無い関係を喪失すること、それへの気持ちの持って行きようへの苦悶が、健くんを色っぽく大人にさせたのかもしれない。
ジュニア時代は剛健コンビと言われ圧倒的な人気を共にし仲が良かった森田剛くんにも、V6解散後に事務所を退所したことで、健くんも一定の気を遣っている。
四半世紀かけて培ってきた関係が断たれ、一人でやっていかねばならないことへの覚悟が、健くんを以前よりも色っぽく大人っぽくさせている気がする。
もしそうなら、ファンとしてはより美しい健くんを見れること自体はとても嬉しいが、健くんの胸中を思うと何ともいえない。
自分として長くファンをやっていて、ずっとかわいい健くんだけを堪能して生きて行くのだと思っていた。
でも推しが大人として年齢を重ねていく様を見ていくのも、ファンの醍醐味かもしれない。
私は可愛い健くんをただただ堪能したくてファンをやっていたのだが、推しが覚悟をもってアイドル活動をするのなら、それも全部ひっくるめて受け止めていく決意をこちらもするところである。
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