推し活は心理学的にもいいらしい

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.250】:土曜更新


この間、フジテレビの「ホンマでっか!?TV」を見てたら、推し活の話が出た。心理学者の植木理恵先生が、推し活は自分に向かう活動と言っていた。だから外に向かう活動ばかりが多い時に、推し活がバランスを取ってくれるとのことだった。

推し活を褒めてくれてるようでそれは嬉しいのだが、推し活が自分に向かうものとのことには、「?」だった。
だって、CD発売だ、コンサートだ、グッズ発売だって、推しの予定に散々振り回されてるぞ。私の都合で動けることはなくて、全部推しという私以外の予定で動かされてるぞ。

と最初は思ったが、考えてみると、自分に向かうというのはわからないではない。

現在推しの三宅健くんはコンサートツアーの真っ最中。6月に有明アリーナで2日間コンサートをやった後の別ツアーだが、日程が近かったため、有明アリーナと今回のツアーとで曲目は同じ。
しかし、コンセプトは全然違ってて、有明アリーナがカワイさ炸裂だったが、今回はしっとりとしたアーティスティックな印象だ。だから、今回は推しの美しさを存分に堪能できる。「ああなんて美しいんだ」と自然に湧き上がってくる気持ちがあった。私はこの人のファンでよかったという多幸感。

植木先生の言ってることはこういうことなのかなと思った。推しと私は友達とか直に接することができるわけではない。推しへの気持ちの持ちようは、もっぱら私からだけのもの。美しいと思う気持ちも、私が健くんに直接話しかけられるわけではなく、私の中で完結している。美しい推しのファンでよかったと感じるのも、私の内部で完結している。

推しのスケジュールに振り回されるのも現実だが(笑)、よく考えてみれば推しを堪能する気持ちは私の中のものだ。

なるほどなあと植木先生の話を考えることができた。

推し活という言葉がどんどん市民権を得ている気がするが、植木先生の話からすれば、学校や仕事など外部評価が大変な現代、推し活が広がっていっている状況がわかる気がした。

私も四半世紀以上ファンをやらせてもらっているおかげで、気づかなかっただけで、人生のバランスを取らせてもらってきたのかもしれない。

今回のツアーで「ああ美しい、この人のファンでよかった」と思わせてくれた健くん、改めて感謝である。



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