推しの三宅健くんが広げてくれる現代アートの世界
【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.228】:土曜更新
三宅健くんは、現代アートが好きだが、大阪で開催されているアーティストの個展について記事が載っていた。
いつかリンクが切れるかもしれないので、作家名などを記載しておくと、
2024年9月まで開催されている「アイザック・ジュリアン」展で、エスパス ルイ・ヴィトン大阪にてとのことである。
正直私にとって現代アートは難しい。
私個人は写実的な絵が好きなので(個人的なことでごめんなさい、画家ではアングルとか上村松園とかが好きです)、現代アートをどう見たらよいか、以前は異次元の意味不明なものでさっぱりわからなかった。
ただ、現代アートの仕事をしている人とたまたま話す機会があって、とっかかりは教えてもらうことができた。
それは、私なりに解釈すれば、現代アートは、何らかの文脈の中でその作品が存在しているということだ。
どういうことか、例えば上記の大阪の展覧会では、記事によれば、2004年にイギリスで23人が海で亡くなった遭難事故があって、宗教的観点も相まって、その方々への経緯を捧げる想いで制作されたそうだ。作品は海をテーマにした青い空間にいくつかのスクリーンが配置され、それに流される映像の間を自由に歩き回り、海の中にいるような表現をする。
私はこの展覧会に行ってないので(健くんと同じ展覧会を見に大阪に行きたいな)、記事ベースで申し訳ないが、おそらく予備知識なくそのスクリーンの中にいるだけでもきれいだと感じられるだろう。
しかし、なぜ海のような表現をしているのかなどは、遭難事故という文脈を知らなければわからない。
現代アートで、これが例えば大きなキャンパスを青一色で塗っている作品などは、文脈を知らなければもっとわからないだろう。
この、作品の文脈を知るというのが、私が知り合いに教えてもらったとっかかりだった。
そうしたら、私なりにだが、現代アートが異次元の意味不明なものではなく、少しわかるようになってきた。
それで調べたりしたら、現代のアートの始まりは、マルシェル・デュシャンという方が、1917年にアメリカの展覧会で、なんと便器に署名などを書いただけのものを作品としたことだった。デュシャンは、見る人が絵などの作品自体に美しさを感じるかではなく、見る人に対して、芸術とは何かという思考を刺激するだったと言われている。なるほど。
という感じで、現代アートに対して私なりにとっかかりはできたが、やっぱり写実が好きな私は、なかなか積極的に現代アートに触れることは普段はしないのが現実だ。
それが、こうやって推しの記事が出れば、どんな作品だろうと興味が出るし、その度に現代アートに触れられる。
推しはもちろん自分とは違う人間で、性別はもちろん年齢も趣味嗜好も違う。推しはファンにとっては絶対だから(笑)、推しが触れる世界は、こちらが興味があろうがなかろうが触れなければならない(なぜか義務)。
そうして、自分なりに久々に現代アートに触れれば、アーティストの想いとか、また色々なことを感じることができる。
自分の枠を押し広げることができる。
推しのおかげで世界が広がっていくのは、何とも言えず心地いいものである。
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