卒業論文 終章「終わりのない旅」
本稿において社会運動を「社会のある側面を変えようとする試み」であるとした。ここで社会運動の成果というとき、実際に意図したところの変化があったかどうかに焦点が向きやすい。極端に言えば、その運動が大きな広がりを見せ、あらゆる人々と連帯し、長期的に続いたからと言って、望み通りの変化を得られなければ成果はなかったと見なされ得る。その意味で、私たちのネット社会運動はわずか数日のうちにスマホ一つで政府の方針転換という目に見える成果を上げたので非常に「コスパ」の良い運動であった、と言える