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ストックフォト活動の未来
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年は、主に埼玉県内で配布されているマンホールカードの紹介記事が
中心になってしまいましたが、今年も続けていこうと思っています。
マンホールカードの収集をしながら、配布先の市町村を巡ることで今まで
気づかなかった埼玉県を知ることができました。
ここで得た情報は、今後の活動に役立てることができたらと思っていますので、よろしくお願いします。
さて、久しぶりにストックフォト活動の今後について、私なりの考察を書いてみようかと思いました。
ストック素材の現状
私が主に活動の拠点にしているPIXTAさんは、昨年素材数が1億点を
超えました。
これは、ものすごいことだと思うのですが、素材を提供している
クリエイター側からすると、普通にライバルが増えてきている状況だと
思っています。
扱っている素材数が多ければ多いほど、自分の素材が購入予定者の目に
触れる機会が少なくなっていく現状は、厳しいと言わざるを得ません。
そして、昔から付きまとう素材の不正利用問題。
PIXTAでは、昔から不正利用問題については、独自のパトロールや
クリエイターさんたちによるパトロール活動によって監視されてきましが、今後はAIの登場によって発生する可能性がある、新たな不正利用について
どのように対処していくのか?
いや対処できるか?
扱う素材数が多くなればなるほど対処が難しくなっていくのではないと
個人的に思っています。
ストックフォトの未来
個人的には、ストック素材業界全体の未来は明るくないと思っています。
その理由は、生成AIの登場です。
現在は、その生成AIや画像認証の開発によってストック素材が一時的に注目されていますが、実用的なアプリが普及すれば、ストック素材はおそらく
必要なくなるでしょう。
Wedデザイナーさんたちは、完成された生成AIアプリを使って自分たちで
素材を作成する時代に移行すると予想されます。
しかし、生成AIで素材を提供すればいいのではないかと考える人もいますが、実はそこには2つの壁があります。
ひとつは需要低減の問題です。
もうひとつは法律の問題です。
現在、多くのWedデザイナーさんたちは過酷な労働を強いられていますが、その原因の一つに予算があります。適正な価格で請け負えれば問題ありませんが、適正な価格ってあるのでしょうか?
問題ですよね。
さらに、削ることのできる費用は素材購入費だけなので、生成AIを使用すれば確実に安くなります。生成AIが実用的になったら、素材を購入する必要がなくなりますのでストック素材の需要が減ります。
そして、法律の問題です。現在、生成AIを含むAI全体が法律の問題に直面しています。今月から始まる本国会で法案が提出される予定ですが、具体的な内容は分かりません。法律による規制がない状況で安易に生成AIを使用して素材を作成し、提供しても大丈夫なのでしょうか?
考慮すべき点です。
個人的な解釈としては、著作権は作品にオリジナリティがあり、他に類を見ない作品にのみ存在すると考えています。
生成AIを使用する場合、具体的かつ詳細な指示で作品を完成させれば、
他に類を見ない状態に近づくでしょうが、簡単な指示だけで作品を完成させると、必ずしも他に類を見ないとは言えないと思います。
特に他の人でも同様の作品を作成できる可能性がある場合、オリジナリティは失われるでしょう。
したがって、生成AIは作品作りの補助ツールとして使用し、生成AIで作成
した素材に手を加えて、他に類を見ない状態の作品を完成させることが
必要だと私は思っています。
果たして、現状でもAIで作成した素材(文章や画像)にはどこまで著作権が認められているのか。
今後、法律がどのように制定されるかによって、未来が変わるかもしれません。
では、明るい未来はないのか?
可能性があれとすれば、ストック素材とAIの融合や共存が考えられます。
既に取り組んでいる企業もありますので、その企業の成長に注目することができます。
また、NFTアートも取り入れることが考えられます。
AIと同様に、NFTもまだ法整備が整っていない分野であり、
企業側の作品管理責任問題も存在しますので、すぐには難しいですが
将来的には取り組む必要のある分野だと私は考えています。
最後に
資料性重視の素材づくりを長年してきましたが、正直な所ここ数年で
販売実績がガタ落ちです。ランクも3から2へ落ちました。
逆に今まで資料性重視の作品だけでよく売れてきな、というのが正直な
感想です。
PIXTA全体でも売り上げは落ちてきていますが、それでも
トップクリエイターさんたちの人物素材は、桁違いの売り上げです。
ストック素材は人物素材がないと苦しいの現状ですが、もう少しだけ今までのやり方で頑張ってみようと思いますで、ストックフォトクリエイターとしてもよろしくお願いします。