![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73407291/rectangle_large_type_2_12008ea465244518f32f1e58438e5937.png?width=1200)
Photo by
ia19200102
病歴の申告について
【質問】
社員の健康管理のために入社時に病歴の申告をしてもらおうと考えております。問題ないでしょうか?
【回答】
原則として業務に関連する内容であれば申告をさせることは問題ありません。
また再発の可能性がある病気にかかっていた場合は、今後の労務提供に大きな影響を与えかねないませんので、生活習慣病等の病歴について申告させることは問題ありません。
他方で、業務(職種)と関連しないような病歴を積極的に確認することは避けるべきです。
例えば事務職での採用対象者についてB型・C型肝炎に関する病歴申告を求めるべきではありません。
B型・C型肝炎は血液によって感染するため、事務職であれば通常の業務において感染するリスクが考えられず、かつ、他の健康な労働者と就労上の配慮が必要なものではないからです。
よって内容としては、
(1)業務上の必要性(てんかんだと運転業務ができない等)
(2)就労配慮の必要性(現在の治療状況から、長時間労働をさせるべきでない等)
(3)職種上、他者への感染の予防必要性(看護師や調理師が血液を媒介して他者へ感染させるような病気)
を考慮して申告させる必要性があります。