マイ・フェア・レィディ
コロナ下で、初めてまともに観てびっくりした映画。まず、オードリーの出番が案外少ない。貧乏父ちゃんの歌と踊りが長い!教授の出番も長くて、びっくりするぐらいこれは男の物語だったことを思い知らされた。個人的にはうつくしいオードリーが見たかったのに男たちの話が長くてちょっと眠い。ふと、恋する若者役の顔に見覚えがあり、後のシャーロック役者ジェレミーと気づいて息をのんだ。
そして麗しのオードリー。写真で見るより動くオードリーはどこか中性的、というか少年ぽく、浮世ばなれした妖精的存在感があって、浮き出て見える。撮影当時ドル箱スターだったはずの彼女をもっといっぱい映さなかった理由がよくわからない。でも。映画の歌を聞いていて、正直これはジュリー・アンドリュースの歌、役ではないか?と妙な感じを受けた。ちょっと気になって、後で調べたら、やっぱりジュリーがやるべきだという話はあったのだ!しかし当時、よりスターだったオードリーに決まったと。
そして、どうにもすごく意地悪そうな教授役に魅力を感じなかったのだけど、なんと本当にかなりオードリーをいじめていたという話があってびっくりだ。そして教授役にはケイリー・グラントかピーター・オトゥールという可能性もあったとは。前者ならオードリーとのロマンスもより自然だったろうし、後者だったら、ぜひジュリーとのコンビで見たかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?