命を育てると覚悟した日
昨日の深夜25時(正確には今日の朝1時)、うちに家族が増えた。
夜中の12時頃に家の前で「にゃ〜にゃ〜」と子猫が鳴いているのに母が気づき、母は父を叩き起こし、父に猫を探すよう命じた。
ちなみにその時、妹はいつも通りの朝帰りで不在、弟は爆睡、僕は気持ちよく入浴中だった。
少し父がかわいそうではあるが、父は昔から動物と縁があり、昔は動物に関わる仕事をしていたのだ。そんな理由から父が叩き起こされることとなった。
猫は家の前の草むらでじっとしていたそう。泣き声も覇気がなく、すごく弱っていたので父とネコの1時間ほど格闘の末、猫を捕獲した。
体には大量に動き回るノミ、顔には目やに、鼻水が付いていた。急いでコンビニにキャットフードを買いに行き、与えた。少し元気になったようには見えたが、かなり痒そうにしていた。しかし、僕たちにはどうすることもできないので、翌日獣医病院に連れていくことにし、その日は少し我慢してもらうことにした。
その日僕は寝る前に少し考えていた。
「あら〜。猫を飼うことになってしまった。まぁ世話は親がするんやろう」と。
次の日の朝、連れて行けそうな獣医病院を調べ、電話で確認を取り、夕方に父と車で病院へ向かった。
病院に着くとすぐに診察をしてもらえ、生後3ヶ月ほどのオスだと教えてくれた。
カロリーの高いご飯を与え、その間にノミ取りや、目やに、鼻水の除去、爪切り、点滴などをしてくれた。
取っても取ってもまだノミは確認できるくらい大量にいた。
生まれてから3ヶ月で親と離れ、あれほどのノミが体にいて、お腹を空かせ、それでもニャーニャーと細い声で必死に生きようと鳴いている姿を見て泣きそうになっている自分がいた。目の前で生命の力強さを感じた。
それと同時に「この命は絶対に育てる」と覚悟を決めた自分がいた。
まだ分からないけど、将来僕が父になるときがあるとしたら、こんな覚悟を持つのだろうか。それとももっと強い覚悟があるのだろうか。と少し疑問に思う。
先生曰く「本来ならもっと食べて元気なんやけどね、そこが少し心配。これからもっと元気になっていくか、もしかしたら短い命になってしまうかもしれないね」ということだった。
これからゆっくり様子を見ながら、我々ができることを精一杯してあげようと思う。
「今まで責任なんて感じたことがなかった僕が、あなたのおかげで初めて『命を育てる責任』を感じ、責任を果たす覚悟を決めることができました。ありがとう。元気になったら俺といっぱい遊んでな!」
宮本家四男「リリちゃん」。賑やかなうちやけどこれからもよろしく!!!
おかげさまでいつも楽しくやらせてもらってます。ありがとうございます! これからもどうぞよろしくお願いします。