自由になったラップ
レモンチューハイを片手に友達と語り合った公園。少し離れたベンチではギターが鳴り響いている。
お酒も入り体も話もアツくなってきたとき、友達が言った。
”あー、ラップしたくなってきました”
は?と思った。そんなことねーよとも思った。でもどこかやってみたかった。
携帯が少しアップテンポのビートを鳴らした。横で急に奏で始めたラップ。
はっきりとは覚えてないが、良いことを言っていた。少し興奮した。
俺のターン。友達の真似をしてなんとなく頭にあった言葉を口に出してみた。
何度も詰まり、自分でも何を言ってるのかよく分からなかったが、隣で友達が嬉しそうに手をチェケラしながら”イェーイ”と言っていた。
気持ちよかった。頭にある言葉の塵が外に飛び出していくようで。嬉しかった。ダサい自分が認められているようで。
今文章を書きながら思う。
”俺ってずっとカッコをつけて自分を出すのを怖がっていたのかも”と。
今日のラップみたいにもっと自由になれる。そんな気がした。
おかげさまでいつも楽しくやらせてもらってます。ありがとうございます! これからもどうぞよろしくお願いします。