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文ストアニメ5期8話(58話) 感想

※アニメ派の方を考慮して、単行本ネタバレなしでお送り致します。安心して見てってください。

タイトルのもとになってる人外魔境、読んだことないんですけど魑魅魍魎の輩がたくさん出てくるんですかね?どなたか読んだ方いたら感想などぜひ教えてほしいです~!

敦くんとこから始まりました。上向いてる顔の作画がやたらかわいいなあと最近感じます。
燁子さんの表情からかすかに福地さんと似たような表情の気配を感じるのすごい憂鬱。

敦くん純粋ねえ、人を疑うことを決してしないの素敵男子すぎる。
こうやって敦くんが瞬殺されてるところを見ると、天空カジノでそれなりに燁子さんと互角に渡り合っていたシグマくん、実は結構強い人かもしれん…と思ってしまうね。なんにも戦いの素養がない無防備な個人が、想いの力だけでよくもあそこまで善戦したなあと…
必死さは相対的に意味を持たないって燁子さんに言われてたけど、燁子さんの技量がデフォルトで100だとして、シグマはあのとき0から想いの力だけで99くらいまでいったと考えると、むしろ想いの力ってすごいことなのかもしれないなあと思えてきた。

ぎゃっ大好きコンビの戦いが継続している!一回の攻撃で吹き飛ぶ距離が異常だああ。跳躍する鐡腸さん最高!
鐡腸さん色んなことを見通してるところがほんとにかっこいい。5分だけ条野を優先すると決断しているの、正義よりも仲間を優先するという姿勢ももちろんいいけど、それ以上に冷静に状況や自分の内面を把握した上で、恣意的に行動を選択できるところがまじで素敵。ひとつひとつの選択によってすべてが左右されることを理解した上で、常に意識しながら自分の道を選び取っている人にはそりゃ惚れてまうやろ~。

ああーん!ベビーあっち…このかわいさ…これは犯罪ではないですか?こんな無防備なかわいい子をよくも…!あんな凶悪な機械に…!くうー!許せぬー!

わあああ。楽しみにしてた…すごく楽しみにしてた賢治くんの覚醒シーン。内側から人間ならざる異端なものが目を覚ましていく感じの演出に鳥肌がとまらないー!この目!白い丸いのがパチッとするところ!
覚醒後の賢治くんって悪寒を感じさせるような、身体が生理的に大音量でアラートを鳴らすような、とにかく受け入れがたい表情なんだよな…。人にとっての完全な不協和音。それがすごいねっとりと、だけどひっそりと登場してくるの、こわいけど凝視せずにはいられない。そして賢治くんはどっちに転がったってやっぱり人間の香りがしねえもんですな。動き方も浮浪する影って感じで鳥肌ゾゾゾゾっ。

DAで「これが異能力の持つ渾沌本来の姿なのです」と言って赤い龍が出てきたシーンのBGMがここでも流れているの、渾沌つながりでめちゃいい…
大自然の持つ渾沌の力を宿す賢治くん。だけど渾沌に支配されて暴走することなく、自分の意志で元に戻るという偉業を成し遂げている。
なんで賢治くんが(中也たちはコントロールできないような)渾沌の力を自分の精神だけで制御できているのか、以前考察書いたことあるので、よければぜひ。

はあああ。これにて最高のコンビが誕生した。鐡腸さんの言葉を黒画面にして余韻持たせてきたの素敵すぎる…この二人のおかげで心からいっぱい山盛りの花束が湧き出てきそうだああ!

はいはい。今度はムルソーですね。ドスくんたちは第四階層、太宰さんたちは第二階層にいるらしい。原作と歩いてる場所ちがうの気になるー。
原作では、太宰さんたちは第四階層の中央制御室にいて、ドスくんたちは第三階層でトラップに嵌ってるはずなんですよね。なんで変えたんだろ?

太宰さんの顔がいつもにも増してなんだかかわいい~どんどんいい人に見えてくる~!
ドスくんを踏みにじってるシグマの妄想のとこおもしろい3歳児ちょろい。考えてるときに青色と赤色が切り替わっていくの不思議~。ムルソーは色遣いが豊富できれい。

ドスくんの「中也さん!」はほんと珠玉…5期随一の輝きを放っている…

んで?第二階層にそんな制御室があるなんて知らなかったんだけど、ここは中央警備室っていうんですね。だとしたら中央制御室は原作どおり第四階層にもあるのかな?それとも名称変更された?
時間止まってる間に直接ドスくんを殺したり、中也に触れにいこうとしないの不思議現象だ。ドスくんは普通の方法では殺せないって実は太宰さんも知ってたりして。

わああ。ドスくんがやけど負ってるなんて知らなかった!血も滴っている…なにかの伏線ですかねえ…「神と悪霊の右手が示す通りに」がドスくんの決め台詞だったと記憶してるんだが、その右手が焼かれている。神はドスくんの味方をしなかった…的な。
血を抜いて、毒のめぐりとか遅くしようとしてるんかね、この人?打った毒を血液操作で集めて、そこに垂れ流したんか?だとしたら悪質行為だなあ。

ついにきた。お別れのシーン…
回想…しっとりしてていいな…私たちの知らないような数えきれないほどの思い出がきっとこのとき頭をよぎったのね…そこからずいぶん長いこと沈黙が…中也を殺すか、殺さないか、この時じつは太宰さんずっと迷ってたりするのかな?
殺すつもりで思い出を振り返ったけど、それを思い出しているうちにやっぱり殺せなくなってしまって、殺すのやめたから軽いグッバイに切り替えたとか、そんなような感じがしないでもない。
最後の太宰さんの笑顔は、影のせいかこころなしか悲痛そうなひきつった笑顔に見えたの私だけですかね?
吸血種中也くんは自意識あるのかなあ、聞こえてるのかなあ。

そいえば予告で渾沌の怪物みたいなの現れたとき、てっきり賢治くんが飼っている渾沌の化身の姿だと思ってたんだけど、これブラちゃんの暗黒解放した姿だったのね。完全にギャグっぽい存在にされてる~。

聖剣ソルズレヴニに宿る「肉体と異能を融合させる力」。
このブラムが言ってることほんとよくわからんねえ。ブラちゃんの何と剣が融合してて、ブラちゃんの何が福地と融合してるのか、もうちょっと詳しく知りたい。
ブラムの回想に切り替わる瞬間めちゃかっこいい…回想の雰囲気いい…黄金のように輝く色と炎…きれい…
人外だけど人の心があるブラム。悪魔と呼ばれて理不尽な扱いを散々受けてきたなら、そりゃふてくされて寝込みたくもなるわあ。
ブラムの表面的なことをまったく意に介さず、最初からずっと一人の人間として会話をし続けてきた文ちゃんにブラムは結構救われてたりするんだろうね。文ちゃんは正義の味方ちゃんだけど、船上にいたSPと同じで、肩書きよりも本質を大切にしてあげられる聡明な子よね。

吸血種くん、ほんと容赦ないわ…
ブラちゃんも手足があったならもう少し文ちゃんを守ってあげられたろうに、何も為せない、完全に行動と選択の自由を奪われてしまっているような状況はきっともどかしいんではないかな。
人間って、悪魔だ人外だと察知すると反射的に残虐な行為を許してしまうけど、そういう人間の愚かしい傲慢さへのアンチテーゼとしてブラムはとてもいい働きをしているなあと感じます。(なに目線)

さてさて、ちょっとムルソーメンバーの行動、整理してみていいですか?
まず大前提として原作とアニメにはひとつ大きな違いがあって、「エレベーターの稼働に中央制御室の警備員の承認が必要かどうか」がたぶん異なってるんですよね。
原作ではエレベーターは「監視員が搭乗者を映像確認してようやく作動する」となっているけど、アニメではこの台詞がごそっと削られている。なのでアニメのエレベーターはポンポン乗れる仕様に変更されていると思われます。

なので、エレベーターにすぐには乗れない原作では最初に第四階層で制御室を制圧する必要があったけど、アニメではその必要がなくなるから、太宰さんたちは第四階層でたむろせずにそそくさと上層階にあがっていけた。ゲーム開始直後に上層階へと動いた太宰さんチームにそのあたりのアドバンテージがある。
一方、ドスくんチームは中也が降りてくるのを待っていたので、その分時間のロスが発生している。
タイムロスをしたせいで、第四階層を抜け切る前に先に警備室を制圧した太宰さんのトラップに引っかかった、こういう状況かなあと。

なので原作とは確かに動きは違うけど、これはこれで辻褄が合っている。
んで問題はこのあとなんですよね…。
ここから先は単行本24巻のネタバレありますのでご注意ください。


※この先、本誌(単行本24巻)のネタバレがあります。

とりあえず原作での動きと、アニメでの動き(&今後の予想)を図にしてみました。
まずは原作の動きです。エレベーターの制約もあってか、第四階層での動きが中心。最終的に第五階層に向かいたいので、行動範囲は非常にコンパクト。水没後にドスくんが中央制御室から太宰さんたちのエレベーターを落とすためにも、第四階層に制御室があるのは好都合かと。

原作の太宰チームの動き
原作のドスくんチームの動き

今度はアニメの動きです。太宰さんたちはいっきに第二階層に行ってしまいました。このあと、「ドスくんに触れて計画を抜き出す」ことを目的にしてもう一度第四階層に向かおうとすると仮定しましょう。
その間に、B3-B4のエレベーターでドスくんの罠が発動して落ちるとします。

アニメの太宰さんチームの動き

問題はドスくんの行動。エレベーターを下に落とすためには制御室にいないとだめなはずなんですが、制御室があまりにも遠い。もしかしてアニメ版のムルソーでは、エレベーターを別の方法で落とせるのか?いずれにしても、シグマとドスくんを会敵させる必要がある上に、第五階層に突っ込む必要もあるので、この先どう動いたら綺麗に収まるのか、私にはさっぱり見当もつきません。

アニメのドスくんチームの動き

なぜ敢えて第二階層に進む必要があったのか、アニメムルソーの可動式の通路はこの後どう活躍するのか、みどころはまだまだ沢山ありますね…!
このまま24巻突入するとしても区切りがいいところなんてある?ないよね?どういう締め方になるのか…どきどきです!!

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