一番大事なボランティアとは？(あなたの夢はなんですか？)

－ー「あなたの夢はなんですか？」この質問に7歳の女の子は次のように答えました。「私の夢は大人になるまで生きることです」－－

もう10年以上も前になりますが、アジアチャイルドサポート代表の池間哲郎さんを取材したときの話を私の少林寺拳法の師匠が先日話してくれました。

ボランティアは究極の自己満足ですと言い切り、「愛だけで他人は救えません」という池間さんの考えに非常に感銘を受けたそうです。

まさに力愛不二であり、少林寺拳法の自己確立・自他共楽を実践されている方です。

冒頭のやり取りは池間さんが支援活動を始める前、ドキュメンタリー映画制作のためフィリピンのスモーキーマウンテンを訪れた時の出来事だそうです。

そこでゴミを拾っていた7歳の女の子の答えが「私の夢は大人になるまで生きることです」でした。

ふと周りを見ると3歳くらいの子供でも必死になってゴミを拾っている……。

爪がめくれて血だらけの姿にかわいそうとも思うのですが、それ以上に、どんなに辛くても生きることをあきらめないこの子たちはすごいと思ったそうです。

当時池間さんは36歳、

適当に生きてきた自分の人生が恥ずかしくなり、人目も憚らず大泣きしてしまったそうです。

その出来事をきっかけに、池間さんはアジア貧困地域の子供達を支援する活動を始めました。

かわいそうだからではなく、一生懸命生きている子供達を見習おうという運動です。

「自分が一生懸命生きるからこそ命は尊いと思えるわけで、真剣だからこそ厳しくとも人に優しくなれる。一番大事なボランティアとは自分自身が一生懸命生きること」と池間さんは言います。

以前、ある方から、「ボランティアは究極の自己満足だ！でも、そう批判だけして何もしない奴より、自己満足でも行動を起こしている奴の方がよっぽど人として素敵だ！」というコメントを思い出します。

「一番大事なボランティアとは、自分自身が一生懸命生きること」この言葉は響きました。

あなたは、一番大事なボランティア、自分自身が一生懸命生きることを実践できていますか？

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