経営は『冷静』に判断し、最後に『情』を添えること
■経営の神様、松下幸之助氏の言葉
先日ある雑誌を見ていて、こんな言葉を目にしました。
「経営を進めていく時に大事なのは、まず冷静に判断すること。それから情を添えることやな。」
これは、経営の神様として知られる現パナソニック創業者松下幸之助氏の言葉です。
■性格の悪い会社には社員が集まらない
先日、企業文化について話をしましたが、企業文化とは、つまり会社の性格。
正確の悪い人の周りには人が集まらないように、企業文化の悪い会社には働きたいという社員も集まらなければ、商品やサービスを買いたい、使いたいというお客様も集まらない。
要するに、『儲からない会社』になるということだ。
逆に、性格の良い人の周りに人が集まるように、企業文化の良い会社には働きたいという社員も集まれば、商品やサービスを買いたい、使いたいというお客様も集まるということだ。
要するに、『儲からる会社』になるということなのだ。
■会社が社員に対してそえる最後の『情』
私は、その会社の性格がわかる最後の瞬間があると思っています。
それは、社員の退職時です。
退職の理由はいろいろあるので、会社は気持ちよく送り出すつもりでも、そうはならなくて残念な形もありますが、基本的には、退職時こそ社員に「あーこの会社で働けてよかった」と思ってもらえるように気持ちよく辞めてもらう工夫しなければならないと思っています。
特に今の時代はSNSの普及によって、会社の悪い噂はあっという間に世間に広がってしまいます。
にもかかわらず、あまりにも最後に『情』を添えない会社がありすぎます。
辞めると言ったとたんに冷たくなったり、辞めて独立すると言ったら、「同じ業種の仕事をしないという誓約書をかけ」と脅したり、取引先に根回しをして、取引をしないように仕向けたりするような会社です。
送別会の一つも開かない、最後に感謝の言葉も述べないなど、本当にその会社の性格が出る瞬間です。
■退職するときの最後の置き土産をお願いする
私は社員の退職時には必ず「最後に置き土産を置いていってほしい」とお願いをしています。
それは、この二つの問いに対する解です。
1)ちなみにどんな条件がそろっていたら、もう少し働いてもいいと思えた?
2)今後当社の発展を祈ってくれるのであれば「もっとこうした方がいいんじゃないか」と思うことがあったら教えてもらっていい?
もちろん、どこまで本音で話してくれるかは人によりますが、とても参考になる話が聞けるものです。
■まとめ
あなたは、経営者・リーダーとして、最後に『情』を添えて、気持ちよく送り出していますか?
辞めた後でも良好な関係が続くように、気持ちいい辞め方ができるよう工夫をしていますか?
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