あなたはどんな基準をもって取引先を選定していますか?
あなたは、取引先を選ぶ(決める)上で、どんな工夫をされていますか?
私は、いくつか重要なガイドラインを持っています。
(1)主導権が必要か、必要でないか?
自社の主導権を必要とする取引なのに、どうあがいても主導権をとれない取引をしてしまうと、後で後悔したり、妥協に妥協を重ねた取引になりがちです。
逆もありきです。
「この件は相手に主導権を取って欲しい」と思っているにもかかわらず、「当社に主導権を取って欲しい」と思っている相手と取引をしてしまうと、相互依存になってしまい、いい取引はできないでしょう。
(2)相手にどんな貢献ができるか?
自社のメリットももちろんですが、取引をすることによって相手にどんな貢献ができるかを考えます。
偏ったメリットの取引は、いずれ破綻します。
自社のメリットも大事ですが、相手のメリットもしっかり考えてあげてください。
(3)お客様にどんな貢献ができる取引先か?
お客様を見ていない会社も意外と多いですが、取引先の選定一つにしても、自社と取引先だけの問題ではありません。
その取引先とお付き合いをすることによって、エンドユーザーであるお客様にどういう貢献ができるのかを考えます。
(4)好き、嫌いで選んでいないか?
取引先相手を、好き、嫌いの感情で選んでないか振り返ります。
ビジネス上必要な取引であり、かつ、お客様に貢献できる社会的意義があり、そして、双方メリットが享受されるのであれば、たとえ嫌いな取引先でも付き合うべきでしょう。
なぜなら、その取引は「必要か、必要じゃないか」で考えれば、「必要」だからです。
ビジネスは「好き、嫌い」でやるものでなく、理念追求に向けて、「必要か、必要でないか」でやるものです。
私的取引であれば、個人的な感情で相手を選ぶのも自由ですが、ビジネスである以上、リーダーの個人的感情で取引する相手を選ばれたら社員がいい迷惑です。
以上4つの基準をお伝えましたが・・・・
(4)については、先日、「経営者はしたたかであれ」 と言うメルマガでも書きましたがビジネスはステークホルダーである、株主、お客様、従業員、取引先などを幸せにするために、【 好き、嫌い 】ではなく、【 必要か、必要でないか 】の判断ができるようになったとき、一皮むけるのではないでしょうか。
自分の感情を優先して業績が上がらなければ、それは「利己」であり、経営者に必要な「利他」の精神ではありません。
経営者たるもの「私人」ではなく「公人」です。
「利己」の精神で「私人」で生きている経営者が、起業不祥事を起こしたり、会社を潰してしまったりしているのです。
あなたは経営者として、
「利己」ですか?「利他」ですか?
「私人」ですか?「公人」ですか?
(追伸)
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