エンロールコミュニケーションでチームを動かす！
■エンロールコミュニケーションとは？
「エンロールコミュニケーション（Enroll Communication）」とは、相手を巻き込み、共感と信頼を得ながらチーム全体を動かすためのコミュニケーション手法です。
エンロールとは「巻き込む」「参加させる」という意味を持ち、リーダーが自らのビジョンや目標をメンバーと共有し、彼らをそのプロセスに引き込むことで、全員が自発的に行動する環境を作り出します。
例えば、あるプロジェクトリーダーが「来期の目標は売上を20％増加させることです」と一方的に伝えるだけでは、メンバーのモチベーションは上がりません。
そこで、
「私たちのプロジェクトで20％の売上増を達成するために、どんな工夫ができるか一緒に考えましょう」
と声をかけ、メンバー全員を巻き込む形で意見を募ることが大切です。
■ エンロールコミュニケーションの3つのステップ
エンロールコミュニケーションを効果的に活用するためには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
1)ビジョンを明確にする
まずは、自分自身のビジョンや目的を明確にし、それを言葉にして相手に伝えることが必要です。
重要なのは、リーダーが心からそのビジョンに情熱を持ち、その思いをメンバーに伝えることです。
たとえば、
「私たちのチームが業界で最も革新的な存在になるために、どんなチャレンジにも一緒に取り組みたい」
というような、共感を呼ぶメッセージが効果的です。
2)仲間を巻き込む
次に、相手の考えやアイデアを引き出し、それを尊重する姿勢を見せることが大切です。
単に「何かアイデアはありますか？」と聞くだけではなく、
「あなたがこれまでの経験から学んだことで、このプロジェクトに活かせるものはありますか？」
と具体的な質問を投げかけることで、より深い意見を引き出すことができます。
ポイントは、自分が考えることを、一緒に考えてもらえるように呼び掛けて、相手の意見やアイデアを引き出すのです。
3)共通の目標を作り上げる
最後に、リーダーとメンバー全員で合意した目標を設定し、それを達成するための具体的な行動計画を立てます。
このプロセスを通じて、メンバーが自分の役割や貢献を理解し、自分ごととして感じるようになります。
たとえば、
「新しいマーケティング戦略を試し、1ヶ月後に効果を検証しましょう」
というような具体的なアクションがあると、実行しやすくなります。
■ 実際のビジネスでの成功事例
あるIT企業では、エンロールコミュニケーションを取り入れたプロジェクトマネジメントによって、短期間で大きな成果を上げました。
プロジェクトの開始時にリーダーが
「このプロジェクトを通じて、我々は業界のゲームチェンジャーになります！」
と力強く宣言し、その後に
「皆さんのアイデアと情熱をこのプロジェクトに注ぎ込みたい」
と続けました。
メンバーはその熱意に感化され、積極的に意見を交わし、自ら行動するようになりました。
その結果、プロジェクトは予定よりも早く完了し、新しい製品が大ヒットとなったのです。
■ まとめ
エンロールコミュニケーションは、リーダーシップにおいて極めて有効な手法です。
「ビジョンの明確化」
「相手の意見を引き出す」
「共通の目標を作る」
という3つのステップを踏むことで、メンバー全員が同じ方向を向き、全員の力を結集して目標に向かって進むことができます。
ぜひ、あなたのチームにもこのエンロールコミュニケーションを取り入れて、より強い結束力と成果を生み出してください。
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本日もお読み頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう。