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管理職に「なりたくない」を「なりたい」に変えるために何が必要なのか?
■【先週の振り返り】
先週のLessonでは、『管理職になる前は「なりたくない」と思う人が多いが、なってみると、「やってよかった」と思える人が、上位役職へ行けば行くほど増える』というお話をしました。
では、なぜ管理職を敬遠する人が多いのに、いざやってみると満足する人が多いのでしょうか?
今回は、このギャップの原因と、それを解決するための対策をお話します。
■【私が考える原因】
結論から言いますと、
①管理職に対する誤解
②管理職の魅力を会社や上司から伝えられていない(会社側の管理職が魅力的に映る環境不備がされていない)
③管理者自身が魅力的に働いていない
(魅力的に映っていない、特に直属の課長クラスの人)
ということだと思っています。
「管理職になりたくない」と考えている人たちに、「管理職も悪くない」と思ってもらうためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか?
まずは、この3つの原因にしっかり向き合うために、以下の2つが必要なのではないでしょうか。
■【対策1】
リーダーは生まれつきの才能ではなく、経験で育つことを啓蒙することです。
前述のオランダの研究結果からも分かるように、「管理職は資質ではなく、学べば成長できるものだ」と示すことが重要です。
実際に経験を積むことでスキルが身につき、自信を持てるようになったという事例を共有するのも有効です。
私も過去にこういう経験があります。
きっと管理職に向いていると思っていた一人の人間がいました。
ところが、本人は向いているともやりたいとも全く思っておらず、管理職に魅力も感じていませんでした。
たまたま管理職の空席ができたので、本人にチャレンジするように打診しました。
結構説得は必要でしたが、いやいやながらも引き受けてくれました。
本人も、期待をしてもらった喜びはあったようですがいやいやだったので少し気にはなりましたが、結果どうだったかというと、逆に管理職の魅力に取り憑かれ、頑張ってくれたという出来事がありました。
外から管理職という仕事を見ただけでは感じ取れないこと、人から話されただけでは感じることができない魅力を、体験を通して感じたのだと思います
■【対策②】
部下から見て「管理職は大変そう」と思われると、昇進を避ける動機になってしまいます。
「管理職=つらい仕事」というイメージを変える必要があるのです。
成功している管理職の姿を見せたり、適切なワークライフバランスを取れる仕組みを作ることで、「管理職でも幸せに働ける」というメッセージを発信することが重要です。
そのためには、裁量権ややりがいを持てるような会社の制度設計が必要です。
管理職になれば、組織の仕組みを変えたり、チームの方向性を決めたりする権限を得られます。
そのため、「自分が働きやすい環境を作れる立場になる」という視点を伝えることが大切です。
また、制度の不備により、「コスパが悪い」という印象を持たれてしまっているところもあるので、会社もその問題としっかり向き合い、管理職の負担に見合った報酬や評価制度を整えることも、企業としての課題です。
「努力が報われる」仕組みを作ることで、管理職の魅力を高めることができます。
私は会社員の頃には早く管理職になりたくて仕方ありませんでした(笑)
詳しい説明は省きますが、まさしく理由は、会社の制度が整っていて、そういう文化がありました。
入社した時から管理職になることを命題のように与えられ、そして、実際、管理職として働いた人たちも我々が早くなりたいと思えるように輝いていました。
もうずいぶん前のことなのでうる覚えですが、大変な仕事でしたが、管理職の人は、なぜか楽しそうにやってたのを覚えています。
それが私たちには魅力的に映っていたのだと思います
■【まとめ】
「管理職になりたくない」という人が多いのは、実は「管理職が本当はどういう仕事なのか」を知らないからなのかもしれません。
しかし、実際に管理職になった人の多くは「やってよかった」と感じており、そのギャップを埋めることができれば、管理職を目指す人も増えるはずです。
大切なのは、管理職へのネガティブなイメージを変え、「管理職になっても幸せに働ける」環境を整えることです。
リーダーシップは生まれ持った才能ではなく、経験で身につくものです。
企業側も、管理職の負担を適正に評価し、報われる仕組みを作ることが求められています。
管理職を「やらされるもの」ではなく、「なりたいと思えるもの」に変えることが、これからの時代に必要なのではないでしょうか。
実際、これが実態です。
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管理職の82%は、偶然に管理職となった者であり、 彼らは正式な管理職研修やリーダーシップ研修を受けずに管理職になっている。
マネジメントの現場は「無免許運転」だらけなのだ。
(出典:ビジネスインサイダー)
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企業は、そのそも育ててないから育たないのだということに気づいてほしいと思います。
では、どのようにそのための環境マネジメントをしていったらいいのか?
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本日もお読み頂きありがとうございました。
また次回お会いしましょう。