タッピング棒について思うこと
釣竿のこと
私はタッピングのボランティアをしています。
タッピングというのは、視覚に障害がある人が水泳をするときに壁を知らせる合図をすることです。
タッピングをするには道具が要ります。タッピング棒というのですが、それで泳いでいる人をタップします。
そしてその道具というのはビート板みたいに水泳の道具として売っていなくて、自分で作ることとなっています。
私は、タッピング棒を作ったことがある先生や知り合いからお話を聞き、それをもとにして制作しています。
周りでは市販品に見えるくらいとてもカッコいいタッピング棒を使っている方もたくさんおられて、私の作った初心者の自作棒には自信が持てませんでした。
でも、そもそもタッピング棒に正式な作り方があるわけではなく、こうしたらいいかと試行錯誤の過程で作るものと思っていて、選手に合わせて使い分けたりと自分なりに工夫する作業が制作のすべてであると思います。
しかし、タッピングをする人の人口が少ないとも感じています。泳ぎたい人に誰でもタッピングできるほうが泳いでいる人にはいいのではないかという思いもあります。
そんな思いから道具を試行錯誤の過程としてしまうと、とっつきにくさもあるのではないかと思い、私なりにこんな感じで簡単に作ればいいかなと思うことを、自分の主観ではありますが、書こうと思いました。
タッピングをしているときに、何度か棒の作り方を教えてほしいと頼みに来てくださった方がおられました。視覚障害の方の水泳の介助でこられているヘルパーの方がほとんどですが、こんな私の独自の初心者の棒でもないよりあるほうがいいものなのだと思いました。
そんなことで、タッピング棒の制作の試行錯誤を少し書こうと思います。製作は自己責任でお願いします。
タッピング棒は2つの部分でできています。1つは棒(バーといいますが、いつも棒と言ってます)の部分、2つ目はアタマ(ヘッドというのかな?言ったことないけど)の部分。これをくっつけたらできます。今回は、棒のことについて書こうと思います。
材料ですが、みんな本当にそれぞれです。でもだいたいこれを使っているというのを書きます。棒の部分は釣竿です。今はほとんど釣竿です。選ぶ基本的なことは、私が作ったことのある先生から聞いたのは安い渓流釣りの釣り竿が目安と言われました。
そして初めは釣具屋さんで、実際に見てから購入しないと、思っていたものを選べないと言われてました。
なので、私は初めて釣具屋さんに行って渓流釣りの安い釣り竿を店員さんに伝えて、実際伸ばして購入しました。そのとき初めて、収納した長さが60cmくらいで全長450cmの釣り竿1900円のを1本買いました。
それを使っていこうと思ったのですが、実際は長すぎました。180cmくらいのところまで使うつもりだったのですが、180cm先の先端の棒の太さが太すぎました。実際見て買ってもこんなものなんです。先端は大体1cmくらいになるのがいいかと思います。
それで、もういちど釣具屋さんに行って360cmの同じ種類の釣り竿を購入しました。1500円くらいです。450cmの方が無駄になってしまったなとそのとき思いました。
でも、実際は無駄にはなりませんでした。なぜかというと、360cmの棒と同じ種類の棒だったので、360cmの棒が折れたり裂けたりしたときの代わりにその棒を入れ込むことができたのでした。
初めて作ったときの棒はそんな竿でした。収納60cmくらいで360mの竿4本継ぎまで使いました。選手や用途によってですが、はじめはもう少し短い150cmくらいになる竿でもいいかと思います。また、とても速い選手とかでは2m以上いることもあると思います。
一応釣具屋さんに行けない方に、ネットで探す目安として検索でいれるワードとして、私は「延棒」といれます。それで収納サイズ60cmくらいで全長360cmの渓流竿を探すと大体いけると思います。
もうひとつ踏み込んで、遠征に行くときは収納の長さが60cmだとスーツケースに入らないです。そんな方は収納サイズ45cmくらいのの延棒を探されるといいと思います。スーツケース斜めにして入ります。そして私が購入の判断にしているのは元径が23mmくらいというところです。実際は結構少ないのですが探せば大体450cmくらいであります。それで6本継ぎで190cmくらいの棒が作れると思います。この元径を見ておかないと思ったより細かったとなったりするように思います。
収納サイズ45cmくらいで元径20mmくらいの延棒も5本継ぎで160cmくらいとなるので、クロールなど近くでタップする棒としてもいいかと思います。探せば全長360cmくらいであるかと思います。
収納サイズが短いものはそれだけ継ぎの部分が多くなるので丈夫さが少しなくなります。また、重なっているところが多いので重たくなります。
重たくなると実は腱鞘炎のことも少し頭がよぎるので、そんなこともあるのだなと思ってくださればと思います。
材質はカーボンファイバーやグラスファイバーを使っています。キャンプ用品でカーボンのほうがいいようなことも書いてあったかなと思いますが、グラスファイバーも私は使っています。グラスファイバーは縦に裂けるイメージもありますが。
今回は私が棒を選ぶ基本的な判断材料の話をしながら、タッピングへの思いを少し書きました。
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