タッピング棒について
アタマのこと
前回に書きましたが、私はタッピングのボランティアをしています。
そのときに使うタッピング棒という道具について書いていきます。
少しでも誰かの参考になり、タッピングを身近にしていただけたら、視覚障害のかたが気楽に泳げるのではないかと思い、初心者の私がタッピング棒の制作過程を書いています。製作は自己責任でお願いします。
今回はタッピングのもう一つの部分棒の先端について思うことです。
この先端の部分を私は勝手にアタマと呼んでいますが、これが本当に制作が難しいと感じています。
かっこいいタッピング棒を見ると、ここが本当に市販品のように丁寧に作られています。
しかし、私にはそんな技術がありません。
なので私の棒は初心者の棒だなと思うのですが、誰でもなんとかなる方法を探したいと思います。
たぶん、一番お手軽なのはプールスティックを使う方法です。実は100均でもあります。これを輪切りに切ってアタマとします。
実は切ることがとても難しいのです。きれいに切れないのです。本当に「ポリエチレンめ〜」とか「EVAめ〜」とか思います。そして研磨が本当にうまくいかないのです。やすりをかけるとなんというかボロボロになります。その中でもこの輪切りはやりやすく、まだなんとかなるかと思います。そしてプールスティックは長いので頭の予備がたくさんできます。それもお手軽でいいと思います。あーもうどうしたらいいかわからないと思われたら、これが一番ではないかと思います。
100均のプールスティックは筒に穴があいています。しかしその穴が意外に大きくて、棒を刺すとぶかぶかなのです。穴は2cmくらいあります。棒の直径が1cmくらいなので、突き刺せません。それで100均のプールスティックを使うときは穴にプールスティックの端切れを筒にはまるように細長く切ってまず穴をふさいで積めました。接着剤で積めたりする工夫がいるかと思いますが、切ってやすりをかけるより楽だと思います。
形を整えるのはカッターよりキッチンハサミのほうがうまくいきました。ちょっとつくしの頭みたいにして先のあたりをなめらかにしていました。もちろんしなくてもいいです。
大体の方は材質をプールで使う道具からアタマの材料を考えます。材質として私がいいと思うのは発泡ポリエチレンフォームの重たい感じの材質です。もので言うなら硬い感じの材質のビート板です。どんな素材だろうと一生懸命探しましたが、たぶん発泡ポリエチレンフォームの15倍のものだと思われます。でも加工が本当に難しいです。何というか、切断しようにも、刃のところに素材が吸い付いてくるような感じというか…とにかく切りにくいです。
そんな中で、私が初めて使ったアタマの部分はプルブイです。足に挟んで手を掻く練習をする道具です。コブが2つあるようなブイでひょうたんの形をしているものを使いました。素材はEVAでした。これを縦横に等分に切って4等分します。とても大変でしたが、なんとかがんばりました。そしてこれをアタマにします。初心者ができるのはこのくらいまでと思います。
私はどうしても重めの材質が使いたくて似たような重さのプルブイをなんとか見つけて今は使っています。どうしてそれかというと、軽い素材だとタッピングをするときに水の浮力で選手に届かないことが多くあったのです。頭を叩くときは結構それでもいけるのですが、水につかっているときだと衝撃が伝わらないのです。タイミングもありますが、水の中のときなどはタップのときに思いっきり叩くなどしましたが、水ではね返って、大きな水の音だけが鳴り響くということがあります。周りからどんだけ叩くのだと思われるのですが、選手は全く平気な感じでいます。今のものにしてからとても叩きやすくなりましたが、特殊なブイなので、今回は紹介しないこととします。
大体厚さ3cm~5cm、アタマの直径7cm~10cmくらいのものを作り、前回の棒に突き刺します。
突き刺すのに私が使っているのは輪ゴムをかませています。これは、知り合いの方から教えていただいたのですが、かませると抜けにくくなります。棒の先端に何束かの輪ゴムを巻き付けてからアタマを刺します。プールでアタマがとれるのは、一応棒がむき出しになったら周りにも危ないので、抜けないようにと一番気は使っています。そしてアタマを何度も使っているうちにアタマの穴が広がっていくので、使う輪ゴムをどんどん増やしていく感じでいつも突き刺しています。
輪ゴムはとにかくたくさん使うので、私は棒と色が似ている黒い輪ゴムを100均で箱買いしてます。勝手な見栄です。
アタマについては、私ができる範囲でしかお話できず、もっと工夫されている方がたくさんいます。
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