乙 まみこ

がんばらないごはんと短いはなしとか詩、 私に見えた風景の私訳、 言葉にできない感触をた…

乙 まみこ

がんばらないごはんと短いはなしとか詩、 私に見えた風景の私訳、 言葉にできない感触をたとえる言葉をさがしています。 時々鞄を作ったり、あるだけでうれしくなる本を売ったりしています。 本と鞄のオンラインショップ  https://55moon.base.shop

マガジン

  • レシピとはなし

    食べ物や飲み物と短い話

  • 美味しいおつまみがあれば…

    うっかり美味しいおつまみができた日はニヤニヤしています。

  • 半径3メートルの風景

  • なんとなく

    とりとめもない話

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めがねとタルティーヌ

ほんのちょっとした仕草でうっかり好きになっちゃうくせに、ほんの一瞬見せた仕草で急激に冷めてしまう。 私にはそういうところがあった。 右手でハンドルを持ちながら左手にシフトノブを握り、左足を勢いよく踏み込んで切ったクラッチを、今度はそろ〜っと足の力を緩めながら2速、そして3速へとつないでゆく。 どうせ免許を取るならとマニュアル車に挑戦してみたものの、右手と左手で違う動きをすることが全くできずに幼稚園の時にピアノ教室で早々に挫折をした私にそれはかなり難易度が高かった。 友達の友

    • 待ち伏せ

      いつもの通りを牛歩戦術 素知らぬ顔して待ち伏せ そのくせうっかり会えば 指先ひとつで破裂しそう バクバク揺れすぎる心臓 カサカサと鳴った足音に なんでもない顔を作って くるり振り返ってみれば 似ても似つかぬ驚き顔を 枯れ葉がゆらり横切った あなたの気配はまぼろし

      • あの森

        朝食のパンを焼くよりも先に うっかり開けたクッキーの缶 ぎっしりと詰まった秋の色は 子供の頃に遊んでいたような 地元の懐かしい景色みたいで うれしくなってひとりにやり 朝から静かにタイムトリップ。

        • 赤いというだけで、 ちょっとうれしくなる。

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        めがねとタルティーヌ

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        • 役に立たない野の花ずかん
          21本

        記事

          あか色

          小5か小6の頃、免許取りたての姉が車を買った。 私にとってはわりとお気に入りだった小さな庭が躊躇なく全部潰されて駐車場になった。 グミの木もユスラも柿もチューリップもサルビアもネギも大葉も葉蘭も全部なくなって、代わりに中古の赤いシビックが唯一の庭の景色となった。 そうやって、景色は変わってゆくのかな。

          おとな。

          幼い頃に母からよく言われた言葉、 「腹八分目」 「もうちょっと、ていうくらいが一番おいしい」 それがわかるようになって やっと大人になった気がした。

          搬入

          【ART LIFE  GIFU 2024】が11月3日からはじまりました。 私は柳ヶ瀬エリアのtakuro coffeeさんへ本日搬入し、明日からの展示となります。 詩と写真の作品を展示しています。 モノを作るって、やっぱりたのしいなぁ。 作ったことのないサイズや素材などあれこれ悩みながらも楽しく作品を作ることができました。 ART LIFE  GIFUは柳ヶ瀬、岐阜まち、長良地区の三会場で様々な作家が展示やワークショップなどをします。 11/3〜30。 駅前で自転車をレ

          ART LIFE GIFU 2024

          この歳になって、 やりたいことを やらない理由が見当たらない。 お金さえあれば もっと賢いやり方も 手に入れられるだろうけれど、 お金がない私は自分が動く。 お金がない私が、 やりたいことを するために。 ART LIFE  GIFU 2024 2024.11.3ー11.30 柳ヶ瀬 岐阜まち 長良地区

          ART LIFE GIFU 2024

          対象

          何これ?何の意味が?と、思った時は 文句を言う前に その輪郭のほんの少し外を見てみるのがいい。 ただ自分がその意味の対象外であるだけで それを求めている人が 今、隣にいるのかもしれない。

          呼吸

          幼い時から、身体を動かして外でしか遊ばないような子だった。 小学生以降は体育の授業が大好きだったけれど、持久走だけがどうしても苦手だった。 走っていると必死に呼吸をしても酸素が足りない感じになってきて身体が思うように動かなくなってきてしまう。 小学生の時にはソフトボール投げで市内の小学生女子の1位になり、人生で最初で最後の表彰台の真ん中に立てたけれど、中学だったか高校だったかの校内のマラソン大会では後ろから5人くらい数えたら必ずその中に入っているくらいに本当に苦手だった。

          ART LIFE GIFU 2024

          【ART LIFE  GIFU 2024】のオープニングイベントに行ってきました。 サウンド&メディアアーティストのHIEIさんによる参加型のライブ、ART LIFE GIFUの実行委員長加藤さんとサンデービルヂングマーケットなど岐阜でまちづくりなどに携わる建築設計士の末永さん、HIEIさんのデザインやアートについてのトークセッションなど、とても興味深いお話が聞けて貴重な時間でした。 入り口での荷物チェックで私のバッグは「独裁者のバッグ」と認識され、タグをつけられました。

          ART LIFE GIFU 2024

          宝箱

          ニヤッと、 私だけがうれしくなっちゃうような 時間のかけらを拾い集めて クッキーの空き缶にそっとしまうように…

          毛布から出た鼻先に感じる季節は もう暑くはないけれど、 寒くもない。 花が咲き始める春も良かったけれど、 軽い長袖の服で過ごすような こんな季節があんがい良かったのかもしれない。 なぜかふと、 結婚をしていた頃を思い出した朝、 深煎りで淹れたコーヒートニックの苦味に 今日が始まった。 Here we go!

          3W

          何が? どうして? どこが? なんて聞かれると 途端に興味が薄れてしまう あなたのことは もう少し好きでいたかったけれど…

          クールに決め込んだ顔を 油断させて 無防備なところをひとりじめ。

          結局

          結局どこか似たようなひとを 好きになってしまって…