blind craft 猫柄の布で巾着
9月初旬、服薬を始めて3回目の評価を終えた。
コントロールしても、まあまあな副作用が出ていながら、ありがたくも数値的には嬉しい結果だった。
しっかり眠って、大好きな手芸を少しずつ、諦めずに続けてこれたからだろうか?
手指は、引き続き気をつけつつも、回復力が戻ってきているので、手袋なしの時間も増やせそう。
そこで、調子に乗って作ったのが、この作品。
セリアで出会った端切れ
少し遠方のセリアに行く機会があった。
未開拓の店舗に出かけた時、必ず端切れコーナーを探す。
お店によって品揃え、布の種類、柄がかなり違うことを知ったから。
徒歩圏内の店舗には、キャラクターものと、なぜかしらちりめん素材が多い。
ちりめんも扱えたら「大人の仲間入り」かもしれないが、まだ私にはハードルが高い。
そんな折、ふと訪れた店舗で、出会ってしまった。
「わー!これ、めぐみっふぃーさんぽいよ!」
ガイドさんが嬉しそうに探し出してくれたそれは、ピンク紫系の猫ちゃん柄だそう。
いろんな柄の猫の顔だけでもワクワクするのに、肉球までプリントされているとか。
優しそうな色合いで、「にゃんこ」なのだ!
しかも、シャリ感のある素敵な素材。
仲良しのシニア猫に何か作ってあげられないかな?
いや、猫は柄ではなく、手触り重視だから却下だ。
何に使えるかなど、まったく考えず、とりあえずカゴにin🎶
おうちへ連れて帰ることにした。
初心にかえって
約5ヶ月ぶりに、素手で縫い針を握った。
さて、何を作ろう。
30cm四方の布。
久々の縫い物。
シャリ感があるちょっと変わった素材のこの布を、どう活かして作ろうか?
毎度ながら、脳内会議の時間は楽しい。
素材的にはドールの服でも良さそうだけど、猫ちゃん柄は裁断したらもったいないぞ。
どうにか切らずに作りたい。
小5の時に入った手芸部。確か、巾着も作ったな。
片側紐のタイプだったけれど・・・。
そうか。
初心に帰って巾着はどうだろう。
紐通しを作ると、少し横長になってしまうが、やっぱり、シンプルに巾着を作ろう。
今回は、マチを入れたり、レースなどはつけずに、単純に、猫ちゃんの可愛らしいプリントを活かしたものを作りたいと思った。
固めの布通り
今回の巾着は、両側から引き結ぶタイプにしたかったので、先に紐通しの部分を縫い上げた。
適当に三つ折りし、クリップで止めながら手を進める。
しっかり目の素材なので、折り目がつきにくく、一刺しするのに少し力が必要だった。
固めの布だった。
久々に直接針を握った指に力が入る。
やっぱりじんわり痛くなってきた。
でも始めてしまった。
チクチク、チクチク、無心に針を動かしていく。
二枚の布が、いつの間にか合わさってつながって・・・。
やっぱり縫い物は楽しいぞ🎶
リボンは何色にしようかな?
肉球が紫系、猫は茶トラだの、黒っぽいのも?AIの説明を聞きながら、イメージを膨らませる。
オレンジはどうかしら?
細目でも、よれにくい両面サテンのオレンジリボンを通してみた。
これで完成としよう。
壊れたリングライト
最後におまけのお話。
巾着を仕上げた後の数日間、天候のためか、しばらく体調がイマイチな日が続いた。
ようやく 起き出して、いつものように作品を撮影しようと、テーブルにリングライトを設置した。と言ってもクリップで挟むだけ。
友人から譲り受けたリングライト。
電源はUSBで、ケーブルの途中に、リモコンがついている。
スマホスタンドとライトはフレキシブルアームなので、調整が極めて楽。
実は、電源が入ったかどうか、ボタンを押しただけでは、見えない私にはわからない。
しかーし、スイッチを入れて時間が経つと発熱するライト。
見えない私にも、わかりやすい。
lEDライトとして、発熱してしまうのは、機能的には危ういのかもしれないが、私には「いいやつ」なのだ。
提供してくれた友人には感謝ばかりなのだ。
いつものように、組んだパネルボードに布をかけて、巾着を置いて、撮影をしてみる。
「be My Eyes」という画像をAIが説明してくれるアプリを使って、自分が取った写真を確認する。
「猫のプリントのクッションがソファに横たわっています」
ん?
なんだか奇妙な説明だな。
ちゃんと撮れてなさそうだ。
照明の位置が悪いかな?
リングライトに手が触れた。
つ・・冷たい。
ギョギョギョ!
どうしたどうした?
何が起きた?
電源を抜いたり、刺したり、コンセントの位置を変えたり。
いろいろ試したが、どうも、このライトが通電しなくなったようなのだ。
これは大変一大事!
念の為、家族の目を借りた。
照明はついていないそう。
悲しいお知らせだった。
壊れてしまったことを受け入れなければならなかった。
作賓撮影に興味を持つまで、照明器具など、全く視力がない私にとって、無縁の世界だった。
それが、このリングライトと出会って、撮影時の明るさ、光の加減、ライトの重要性を理解した。
ライトを活用すれば、撮影技術がなくても、自分が作った作品を、、よりかわいく、よりきれいに写す手助けをしてくれる。
そんなことを知ることができたのだ。
壊れてしまったライトちゃんにお礼を述べて、友人にご報告をして、次なるライトを選定しポチッとな。
エレコムのライトが、相棒となった。
先代のライトより直径が大きくなった。
2代目リングライトちゃんの初仕事が、今回の作品撮影。
iOSもどんどん進化している。
今日も私は、テクノロジーの力を借りて、作品作り、撮影に、のんびり勤しむ日々である。
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