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クラシック専門の音楽レーベルです。バカンス・ミュジカルは、クラシック音楽の新たな魅力を広く伝えることに情熱を傾けています。2021年10月の設立以来、私たちは「より多くの方にクラシック音楽の魅力を伝えるために」「これまでにありそうでなかったクラシック音楽を」というビジョンのもと、私・ピアニスト杉浦菜々子と音楽プロデューサー高久弦太(ペンネーム:山中哲人)、エンジニア前田巳代三と共に、クラシック音楽の新境地を切り拓いています。 クラシック音楽への親しみやすさと深みを追求する私たちのアプローチは、音楽愛好家はもちろん、クラシック音楽に新たに興味を持つ方々にも響くことでしょう。特に、「クラシック音楽って難しそう」と感じている方々にも、その美しさとアクセスしやすさを伝えたいと考えています。そのために、私たちはアーティストと共に、伝統にとらわれず、自由で創造的な表現を追求しています。 代表:杉浦菜々子 【プロフィール】 武蔵野音楽大学大学院博士前期課程修了。日本人作品の演奏をライフワークとする。近年は委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音 コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説が登録されている。 レパートリーはバッハから現代曲まで幅広く、2018年 11月に 1st アルバム「山田耕筰ピアノ作品集」をリリース(『レコード芸術』誌【特選盤】)、毎日新聞に「眠っていた16曲収録」と報じられた。2021年 11月 2nd アルバム「休暇の日々〜フランスバロックからセヴラック、タイユフェールまで」 を、2022年3月3rdアルバム「J.S.バッハ&S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集」(『レコード芸術』 誌【準特選盤】)を、2022年 6月「近藤浩平 & 山田耕筰ピアノ作品集『麦草峠のギター』」を、2022年 9月「知られざる山田耕筰のピアノ音楽」(『レコード芸術』誌【準特選盤】)を、リリース。東京新聞に「山田耕筰 知られざるピアノ作品多数 出版・CD化」と報じられる。2023年4月「Histoires ピアノで訪れる印象の物語 L.クープラン、グロヴレーズ、ドビュッシー、イベール、メシアン、山田耕筰 ピアノ作品集」(『レコード芸術』誌【準特選盤】)、2023年10月「三善晃・尾高惇忠ピアノ・クラリネット作品集」 をリリース。 ナクソス・ミュージック・ライブラリー、Apple Music等各種音楽配信サービスにて、「子供のためのロシアピアノアルバム Vol. 1 、Vol.2」「シューマン:ユーゲントアルバム Op. 68/ウェーベルン:子供のための小品/シェーンベルク: 6つの小さなピアノ曲 Op. 19 」等が配信されている。2024年1月5日より「カバレフスキーピアノ作品集〜子供のためのロシアピアノアルバムvol.3」「林光 ピアノのための48のうた」「グレチャニノフピアノ作品集〜子供のためのロシアピアノアルバムvol.4 」の配信が開始される。 楽譜、『山田耕筰ピアノ曲拾遺』(ミューズ・プレス)の校訂・校閲を担当。日本人作品の出版に関し、全音楽譜出版社に協力。ピティナピアノ曲辞典において「演奏のヒント」を執筆中。 2023年10月30日、12月3日リサイタルで初演した近藤浩平作曲「ピアノソナタ第2番『徳山村の記録』~杉浦菜々子のための4楽章のソナタ~ 作品220」について東京新聞と中日新聞共に一面で大きく報じられる。 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。ピティナピアノコンペティション、ブルグミュラーコンクール、日本バッハコンクール、日本クラシック音楽コンクール審査員。ピティナ提携コンクール「グランミューズ・サロン~大人のためのピアノ弾き合い会~」を主催。杉浦菜々子ピアノ教室主宰。音楽レーベルVacances Musicales(バカンス・ミュジカル https://vacancesmusicales2021.com/ )代表。 オフィシャルホームページ https://www.nanakosugiura.com http://pianistnanako.com

  • 【楽譜】Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ )Vol.1 ~インヴェンションのまえに〜はじめてのルネッサンス・バロック・古典音楽: ピアノ初心者から楽しめる新しいプレ・インヴェンション~インヴェンションに向けての第一歩~

    ♪新時代の「プレ・インヴェンション」爆誕! ♪「生徒にもっと良い曲を学ばせたい」「沢山ありすぎて選べない」そんな指導者の悩みを完全解決! ♪多様な様式の珠玉の小品を難易度順に配列! ♪厳選された楽曲と考え抜かれた配列で飽きずに学べる! ♪オールカラーで歴史的名画の挿絵も豊富、絵画も楽しめる! ♪QRコードを読み取って各曲の再生リストが聴ける! ♪子供から大人まで楽しめる「ルネッサンス・バロック・古典」の嗜み! ♪レッスン、発表会はもちろん、プロの演奏会でも使用できる演奏効果の高さ。一生愛奏できます。 #ピアノ初心者から楽しめる新しいプレ・インヴェンション #インヴェンションに向けての第一歩 ♪『Piano Historica Vol.1』へのご招待♪  『Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ)~インヴェンションのまえに〜はじめてのルネッサンス・バロック・古典音楽 Vol.1』の世界へようこそ。お手に取っていただき、心より感謝申し上げます。  本曲集は、「インヴェンションへの第一歩」として長年小さなピアニストたちによって弾き継がれてきたバロック、古典の時代の珠玉の小品を収載しつつ、学習効果や技術的な難易度を考慮して、新たな編曲や作曲作品もご用意いたしました。古代ギリシャや中世、ルネッサンスの調べも含まれており、現代の感覚とは異なる古(いにしえ)のスタイルを味わう一つのきっかけとなれば幸いです。  本曲集は、演奏会や発表会での披露にも適しています。長年、広く愛されてきたペツォールトの「メヌエット」ははじめ、名曲の数々を学ぶことができます。皆様が技術的な基礎を固めながら、音楽の喜びを深く味わえることを願っています。 ♪「ピアノ・ヒストリカ」とは♪  『Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ)』は、ルネッサンス、バロック、古典時代の音楽への誘いであり、「プレ・インヴェンション」として、インヴェンションに入る前の学習に役立つことを意図しています。歴史的なオリジナル楽器での演奏を前提した所謂「古楽」ではなく、主に現代のピアノで、より多くの方にルネッサンスやバロック、古典の様式に親しんで頂くことがコンセプトです。  本曲集では、指使いやアーティキュレーション、強弱記号、速度や表情の記号などを敢えて帰していませんが、これはバロック期、またそれ以前の作品の原典や演奏の通例に倣っています。当時は、演奏家がそれらを考えて自由に演奏するのが通例だったためです。演奏する皆様自身が、当時の演奏家と同じように様々な可能性を試し、生き生きと演奏していただきたいと思います。そのことは「書いてあるからそのように弾く」のではない能動的に楽曲に取り組む姿勢に繋がると確信しております。尚、曲順は概ね難易度順となっており、作曲年代順ではありませんが、様々な時代様式を習熟度に即しながら楽しく学んでいけるように配慮しました。   表紙はAIによるイメージ画像ですが、第二版から楽譜の余白には可能な限り歴史的絵画を掲載し、大幅に改訂を行いました。必ずしも楽曲と関連する作品ではありませんが、絵画にも親しむきっかけとなれば幸いです。また、各曲の冒頭頁横には参考動画(再生リスト)のQRコードを掲載しました。スマートフォンなどで読み取って頂くと、各曲の音源、演奏動画や、編曲作品のオリジナルの音源などを聴くことができます。 Vol.1 Contents Leçon Op.60-1(Sor) – レッスン Arietta(Türk) – アリエッタ Canzonetta(Neefe) – カンツォネッタ Marcia(Clarke) – マーチ Menuet(Krieger) – メヌエット Bourrée(Krieger) – ブーレ Bourrée(L.Mozart) – ブーレ Menuet(W.A.Mozart) – メヌエット Allegro(W.A.Mozart) – アレグロ Leçon Op.27-6(Carulli) – レッスン Menuet BWV Anh.114(Pezold) – メヌエット Menuet BWV Anh.115(Pezold) – メヌエット Miniature Fugue No.1(Takaku) – ミニチュア・フーガ第1番 Miniature Fugue No.2(Takaku) – ミニチュア・フーガ第2番 Hymn to the Muse(Mesomedes of Crete) – ムーサへの讃歌 Ballata(Landini) – バッラータ Villanos(Sanz) – ヴィラ―ノス Siciliana(Anon.16C) – シチリアーナ Italiana(Anon.16C) – イタリアーナ Gavotte BWV1012(J.S.Bach) – ガヴォット Menuet SWV2(S.L.Weiss) – メヌエット Sarabande HWV437(Händel) – サラバンド Blanle de Basque(L.Couprin) – バスクの踊り Bourrée BWV1010(J.S.Bach) – ブーレ Poloneise BWV Anh.119(J.S.Bach) – ポロネーズ Marche puor la Cérémonie des Turcs(Lully) – トルコ人の祝祭のための行進曲 Explanation – 解説 編纂・監修:杉浦菜々子 ピアニスト。武蔵野音楽大学大学院博士前期課程修了。日本人作品の演奏をライフワークとする。委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音 コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説が登録されている。楽譜、『山田耕筰ピアノ曲拾遺』(ミューズ・プレス)の校訂・校閲を担当。日本人作品の出版に関し、全音楽譜出版社に協力。ピティナピアノ曲辞典において「演奏のヒント」を執筆中。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。ピティナピアノコンペティション、ブルグミュラーコンクール、日本バッハコンクール、日本クラシック音楽コンクール審査員。ピティナ提携コンクール「グランミューズ・サロン~大人のためのピアノ弾き合い会~」を主催。杉浦菜々子ピアノ教室主宰。音楽レーベルVacances Musicales(バカンス・ミュジカル)代表。これまでにCDを7枚リリース、ナクソス・ミュージック・ライブラリー等各種音楽配信サービスに多数の音源が配信されている。日本人作品と子供のためのピアノ作品を多く取り上げたYouTube「Pianist 杉浦菜々子 Nanako Sugiura」チャンネル配信中。 編曲・作曲:高久弦太(ペンネーム・山中哲人) 1981年横浜生まれ。音楽レーベル Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)プロデューサー、ディレクター。地域音楽コーディネーター。同レーベルで多くのアルバム、コンサートをプロデュースする他、これまで「山田耕筰ピアノ音楽プロジェクト」(2022年)、「左手のオールバッハコンサート」(2017年)、また地方自治体主催による音楽イベントなど多くの音楽プロジェクトの企画制作に携わる。カワイ音楽振興会コンサートレポートライターを経て、音楽出版社に長年勤務する傍ら、独学で作曲作品や編曲作品を発表。企画と編曲を担当したCD『J.S.バッハ & S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集』は『レコード芸術』誌準特選盤に選出された。2022年に作曲家畑中雄大と共作した《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》が土橋庸人によって初演された。2023年1月『ブルグミュラー絵本~「25の練習曲」に基づく25の物語』を上梓。また、哲学に関する書籍や動画のシナリオ制作にも携わっており、多方面で活躍の場を広げている。

    1,980円

  • 【楽譜】Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ )Vol.2 ~インヴェンションのまえに〜はじめてのルネッサンス・バロック・古典音楽: ピアノ初心者から楽しめる新しいプレ・インヴェンション~インヴェンションに向けての第一歩~

    ♪新時代の「プレ・インヴェンション」爆誕! ♪「生徒にもっと良い曲を学ばせたい」「沢山ありすぎて選べない」そんな指導者の悩みを完全解決! ♪多様な様式の珠玉の小品を難易度順に配列! ♪厳選された楽曲と考え抜かれた配列で飽きずに学べる! ♪オールカラーで歴史的名画の挿絵も豊富、絵画も楽しめる! ♪QRコードを読み取って各曲の再生リストが聴ける! ♪子供から大人まで楽しめる「ルネッサンス・バロック・古典」の嗜み! ♪レッスン、発表会はもちろん、プロの演奏会でも使用できる演奏効果の高さ。一生愛奏できます。 #ピアノ初心者から楽しめる新しいプレ・インヴェンション #これが弾ければインヴェンションはあと第一歩 ♪『Piano Historica Vol.2』へのご招待♪  この度は、『Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ)~インヴェンションのまえに〜はじめてのルネッサンス・バロック・古典音楽 Vol.2』をお手に取っていただき、心より感謝申し上げます。  先立つ第一巻(Vol.1)に引き続き、バロック期のポリフォニックな曲を中心に据えていますが、第2巻ではオペラや合唱曲の名曲からの編曲も収載しました。編曲に当たっては、あたかも鍵盤オリジナル作品であるかのような効果を心掛けるとともに、鍵盤作品以外の名曲を初歩の段階から味わって頂きたいという意図を込めました。   本巻が最後まで弾ければ「インヴェンションはあと一歩」です。ぜひ、本曲集と共に楽しみながら、がんばってください。 ♪「ピアノ・ヒストリカ」とは♪  『Piano Historica(ピアノ・ヒストリカ)』は、ルネッサンス、バロック、古典時代の音楽への誘いであり、「プレ・インヴェンション」として、インヴェンションに入る前の学習に役立つことを意図しています。歴史的なオリジナル楽器での演奏を前提した所謂「古楽」ではなく、主に現代のピアノで、より多くの方にルネッサンスやバロック、古典の様式に親しんで頂くことがコンセプトです。  本曲集では、指使いやアーティキュレーション、強弱記号、速度や表情の記号などを敢えて帰していませんが、これはバロック期、またそれ以前の作品の原典や演奏の通例に倣っています。当時は、演奏家がそれらを考えて自由に演奏するのが通例だったためです。演奏する皆様自身が、当時の演奏家と同じように様々な可能性を試し、生き生きと演奏していただきたいと思います。そのことは「書いてあるからそのように弾く」のではない能動的に楽曲に取り組む姿勢に繋がると確信しております。尚、曲順は概ね難易度順となっており、作曲年代順ではありませんが、様々な時代様式を習熟度に即しながら楽しく学んでいけるように配慮しました。   表紙はAIによるイメージ画像ですが、第二版から楽譜の余白には可能な限り歴史的絵画を掲載し、大幅に改定を行いました。必ずしも楽曲と関連する作品ではありませんが、絵画にも親しむきっかけとなれば幸いです。また、各曲の冒頭頁横には参考動画(再生リスト)のQRコードを掲載しました。スマートフォンなどで読み取って頂くと、各曲の音源、演奏動画や、編曲作品のオリジナルの音源などを聴くことができます。 Contents Kleines Präludium BWV924(J.S.Bach) – 小前奏曲 Menuet BWV Anh.120(J.S.Bach) – メヌエット Menuet BWV Anh.121(J.S.Bach) – メヌエット Menuet BWV Anh.116(J.S.Bach) – メヌエット Marche BWV Anh.122(C.P.E.Bach) – マーチ Musette BWV Anh.126(C.P.E.Bach?) – ミュゼット Premier Tambourin(Royer) – 第一のタンブーラン Premier Tambourin(Royer) – 第二のタンブーラン Aria(Rathgeber) – アリア Bourrée(L.Mozart) – ブーレ Marche BWV Anh.127(C.P.E.Bach?) – マーチ Saltarello(Anon.16C) – サルタレッロ From “Cantigas de Santa Maria”(Sabio) – 《聖母マリアの頌歌集》より Come again(Dowland) – さあもう一度、愛が呼んでいる Hornepipe(Purcell) – ホーンパイプ Kleine Inventio No.1(Takaku) – 小さなインヴェンション第1番 Kleine Inventio No.1(Takaku) – 小さなインヴェンション第2番 Ballett(Kirnberger) – バレー Fughetta(J.Otto Armand) – フゲッタ Kleines Präludium BWV934(J.S.Bach) – 小前奏曲 Kleines Präludium BWV935(J.S.Bach) – 小前奏曲 Andantino Op.6-8(Sor) – アンダンティーノ Ave verm Corpus(W.A.Morzart) – アヴェ・ヴェルム・コルプス Bist du bei mir BWV508(Stölzel) – あなたがそばにいてくだされば Largo“Ombra Mai Fu”(Händel) – ラルゴ“オン・ブラ・マイ・フ” Chaconne(J.C.F.Fischer) – シャコンヌ Rondeau from “Abdelazar”(Purcell) – 《アブデラザール》のロンド 編纂・監修:杉浦菜々子 ピアニスト。武蔵野音楽大学大学院博士前期課程修了。日本人作品の演奏をライフワークとする。委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音 コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説が登録されている。楽譜、『山田耕筰ピアノ曲拾遺』(ミューズ・プレス)の校訂・校閲を担当。日本人作品の出版に関し、全音楽譜出版社に協力。ピティナピアノ曲辞典において「演奏のヒント」を執筆中。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。ピティナピアノコンペティション、ブルグミュラーコンクール、日本バッハコンクール、日本クラシック音楽コンクール審査員。ピティナ提携コンクール「グランミューズ・サロン~大人のためのピアノ弾き合い会~」を主催。杉浦菜々子ピアノ教室主宰。音楽レーベルVacances Musicales(バカンス・ミュジカル)代表。これまでにCDを7枚リリース、ナクソス・ミュージック・ライブラリー等各種音楽配信サービスに多数の音源が配信されている。日本人作品と子供のためのピアノ作品を多く取り上げたYouTube「Pianist 杉浦菜々子 Nanako Sugiura」チャンネル配信中。 編曲・作曲:高久弦太(ペンネーム・山中哲人) 1981年横浜生まれ。音楽レーベル Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)プロデューサー、ディレクター。地域音楽コーディネーター。同レーベルで多くのアルバム、コンサートをプロデュースする他、これまで「山田耕筰ピアノ音楽プロジェクト」(2022年)、「左手のオールバッハコンサート」(2017年)、また地方自治体主催による音楽イベントなど多くの音楽プロジェクトの企画制作に携わる。カワイ音楽振興会コンサートレポートライターを経て、音楽出版社に長年勤務する傍ら、独学で作曲作品や編曲作品を発表。企画と編曲を担当したCD『J.S.バッハ & S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集』は『レコード芸術』誌準特選盤に選出された。2022年に作曲家畑中雄大と共作した《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》が土橋庸人によって初演された。2023年1月『ブルグミュラー絵本~「25の練習曲」に基づく25の物語』を上梓。また、哲学に関する書籍や動画のシナリオ制作にも携わっており、多方面で活躍の場を広げている。

    2,200円

  • 【楽譜】ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ 作曲:高久弦太&畑中雄大

     《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》は、音楽プロデューサーの高久弦太の発案により2020年から2022年にかけて作曲家の畑中雄大と共に作曲され、2022年4月24日に雑司ヶ谷音楽堂にて土橋庸人によって初演されました。クラシックギターのレパートリーの中でロマン派様式の大曲は数少なく、その中でもソナタの名曲はポンセがシューベルトの様式を反映させた《ソナタ・ロマンティカ》が挙げられる程度です。所謂「ロマン派様式のソナタ」をギターでもっと味わえるようにしたい、ということが制作の動機でした。当初はメンデルスゾーンの《幻想曲 (スコットランド・ソナタ) 嬰ヘ短調 Op.28 U 92》の第一楽章をギターのために編曲することを高久が畑中に依頼するところからスタートしました。提示部は畑中氏が大変すばらしく編曲してくれたのですが、展開部はギターの性能に合うように編曲することが難しく、結局、展開部を新しく作曲することにしました。二人で案を出し合いながら、ようやく完成すると、前奏と展開部が大きく膨れ上がって6分程度の長さの原曲が12分を超える大曲になっていました。原曲とはかけ離れた楽曲になってしまいましたが、それでもメンデルスゾーンの名旋律がしっかりとした構造を持つソナタとなってギターで味わえることに大きな手ごたえを感じました。これで「やめられなくなってしまった」といいますか、この長大な第一楽章に見合う複数楽章の大ソナタを構想してしまい、試行錯誤を繰り返して出来上がったのが本作品です。第三楽章のフーガ付きの葬送行進曲、第五楽章の長大なフィナーレなど、メンデルスゾーンというよりはマーラーのような壮大な構成になってしまいました。  当時私は音楽出版社に勤めていましたが、夜11時くらいに帰宅してからほぼ毎日ズームで畑中氏と制作に没頭し、深夜3時くらいまで議論を交わすといった日々を懐かしく想い出します。「もう一度やれ」と言われてもできそうな気がしませんが、そこまでしてやってみたかったのは「ギターが壮大な音楽を奏でるところを聴いてみたい」という気持ちに突き動かされて分別を失ってしまったからでしょう。「今さらメンデルスゾーンの主題を使ってロマン派の曲を作曲するなんて」といった内心の声も全く聞こえないわけではありませんでしたが、私たち二人の前にある一つの世界が現れてしまったとき、それをかたちにせずにはいられなかったのです。  もともと作曲には仕事としては携わらなかった私が作曲家の畑中雄大の力を得て、楽曲を公にすることになったのはこういう次第ですが、私たち二人は互いにこの作品の制作者であると同時に証人です。私たち自身が全力で没頭し、そして今尚この作品を通して「ギターにおけるロマン主義」の壮大で甘美な世界にアクセスすることができます。それが何を意味するかは私たち自身にも十分にわかってはいません。その意味はこの曲を演奏してくださるギタリストの皆様にかかっています。最後に、この曲の制作にあたり、すべての譜面に目を通し、貴重なアドバイスを下さったギタリストの松尾俊介氏、坂場圭介氏、そして初演をしてくださった土橋庸人氏に厚く感謝申し上げます。 令和6年11月 高久弦太 作曲者:高久弦太(ペンネーム・山中哲人) 音楽レーベル Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)プロデューサー、ディレクター。地域音楽コーディネーター。同レーベルで多くのアルバム、コンサートをプロデュースする他、これまで「山田耕筰ピアノ音楽プロジェクト」(2022年)、「左手のオールバッハコンサート」(2017年)、また地方自治体主催による音楽イベントなど多くの音楽プロジェクトの企画制作に携わる。ピアノを市原由香に師事。カワイ音楽振興会コンサートレポートライターを経て、音楽出版社に長年勤務する傍ら、独学で作曲作品や編曲作品を発表。企画と編曲を担当したCD『J.S.バッハ & S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集』は『レコード芸術』誌準特選盤に選出された。2022年に作曲家畑中雄大と共作した《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》が土橋庸人によって初演された。2024年1月『ブルグミュラー絵本~「25の練習曲」に基づく25の物語』、2月に哲学絵本『デカルトの夢』、3月に音楽絵本『エリーゼのために』、6月に『子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本』、8月に音楽絵本『ラ・カンパネラ』を上梓。哲学に関する書籍や動画のシナリオ制作にも携わっており、多方面で活躍の場を広げている。   作曲者:畑中雄大 国際新堀芸術学院卒業。現在は同校音楽理論・音楽史講師を務める。第7回TIAA作曲家コンクール室内楽部門入選。第1回日本ギター連盟主催、日本ギター合奏作曲コンクール第2位。全日本ギターコンクール合奏部門課題曲担当(2011年~)。近年では藤沢市のプロモーション活動にも精力的に参加。藤沢シティプロモーション作曲担当。2009年より毎年藤沢市民ミュージカル作曲も担当している。藤沢市テーマソング『キュンとさせるこのまちで。』編曲担当。

    2,200円

  • 【楽譜】近藤浩平:ピアノソナタ第2番「徳山村の記憶」/さよれ(片手ピアノのための)

    現代日本人作曲家シリーズ① 近藤浩平:ピアノソナタ第2番「徳山村の記憶」/さよれ(片手ピアノのための) 【収録曲】 ●ピアノソナタ第2番「徳山村の記録」作品220   近藤浩平には2024年12月時点で3つの「ピアノソナタ」があり、第1番にあたる《左手の為のソナタ『高層湿原への旅』~舘野泉のために~》(左手の文庫の委嘱作品)は舘野 泉により2013年に初演。《ピアノソナタ第3番アメリカの爆弾~被爆ピアノのための~》は広島弁の弾き語り付きの作品で清水友美により2024年に初演。一方、この第2番は両手のピアノ演奏だけのための全4楽章の大作であり、初演者の杉浦菜々子に捧げられている。 ●さよれ 徳山民謡の採譜 作品228   かつて毎年8月14日、15日、16日に開催されていた徳山村の盆踊りで始めに唄われた「さよれ」をピアノの片手演奏用に採譜した作品。 【音源情報】 VM-1014「徳山村の記録〜日本のピアノ音楽 山田耕筰・近藤柏次郎・諸井三郎・近藤浩平ピアノ作品集」 https://naxosjapan.lnk.to/VM-1014

    2,200円

  • 【楽譜】山田耕筰ピアノ作品選集: ~日本のピアノ曲を弾き継ぐピアニスト・杉浦菜々子監修シリーズ~

    〈赤とんぼ〉の作曲者山田耕筰にはこんなに素晴らしいピアノ作品が! 日本ピアノ作品のスペシャリスト杉浦菜々子選曲・校訂による珠玉の7作品を収録! 山田耕筰自身によるピアノ版〈からたちの花〉はじめ、山田の最も充実した作品を手ごろな価格で! 山田耕筰は圧倒的に歌曲の作曲家としてのイメージがありますが、素晴らしいピアノ作品がたくさんあります。その多くは、ベルリン留学時代のソナタなどを除けば短い小品で、作風は、スクリャービンを始め当時の最先端の音楽に影響を受けながらも、親しみやすく、その音楽には山田特有の趣ある優雅さ、長閑さ、愛情深さ、そして時として溢れる情熱が生き生きと息づいています。 私は、2018年に「山田耕筰ピアノ作品集《子供と叔父さん(おったん)》」(『レコード芸術』誌特選盤)でCDデビューし、その後2022年、現代作曲家の近藤浩平氏と山田耕筰作品のコラボCD「近藤浩平&山田耕筰◆ピアノ作品集◆麦草峠のギター」をリリースしました。 同年秋には「山田耕筰プロジェクト」と題し、クラウドファウンディングを仲間たちと立ち上げ、楽譜の出版とCDのリリースを実現させました。それまで未出版だった作品○曲、現代作曲家による新しい山田歌曲の編曲作品、山田が生前完成させることのなかった未完の作品4曲の補筆完成の3本立てで、楽譜『山田耕筰:ピアノ曲拾遺』全3巻(ミューズ・プレス)とCD「知られざる山田耕筰のピアノ音楽 」(『レコード芸術』誌準特選盤)が生まれました。 今回、私自身がほぼ全ての山田耕筰のピアノ作品に触れる中で、ぜひ多くの方に弾いていただきたいと思う名曲を集めました。山田耕筰の楽譜は、ピースでは「からたちの花」、それ以外は全集を手に入れなければ弾けないということがありました。手軽に山田作品を愛奏していただくきっかけとして、この版をご利用いただけたら幸いです。そして、多くの方が山田の作品の魅力に触れていただけましたら望外の喜びです。                              2024年5月 杉浦菜々子 【収載曲】 夜の歌 1  夜の歌 2 黎明の看経 スクリャービンに捧ぐる曲 夜の詩曲 忘れ難きモスコーの一夜 前奏曲聖福 春夢 ピアノのための「からたちの花」 楽曲解説・校訂報告・演奏のヒント・参考演奏動画

    2,200円

  • 音楽絵本シリーズ⑧「展覧会の絵: ムソルグスキーの音楽に基づく音楽絵本」

    ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の物語に! ・読みながら聴ける!~各物語頁に掲載されているQRコードから名曲の再生リストが聴ける! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・ムソルグスキーの書簡、資料なども参照した創作物語とAIによるスペクタクル絵画! ・巻末にムソルグスキーがインスパイアされたハルトマンの絵画を掲載!「展覧会の絵」入門としても最適! 『展覧会の絵 ~ ムソルグスキーの音楽に基づく音楽絵本 』~ 解説に代えて ~ モデスト・ムソルグスキー(1839 -1881)の《展覧会の絵》は、画家であり友人でもあったヴィクトル・ハルトマン(1834-1873)の死を悼むために作曲されたピアノ作品です。ハルトマンは建築家、画家、デザイナーとして多才な才能を発揮し、多くのスケッチや絵画を残した逸材でしたが、彼の突然の死はムソルグスキーに衝撃を与えました。1873年にハルトマンの遺作を集めた回顧展がペテルブルク美術アカデミーで開催され、ムソルグスキーはそこで展示された作品群に強い感銘を受けました。  この展覧会で得たインスピレーションを基に、ムソルグスキーはピアノ組曲《展覧会の絵》を1874年に三週間という短期間のうちに完成させました。全10曲から成るこの組曲では、ムソルグスキーはハルトマンの作品を音楽的に描写することに挑戦しています。それぞれの楽章が特定の絵画やスケッチに概ね対応していると考えられますが、ムソルグスキーは絵画の具体的な内容だけでなく、それが彼にもたらした感情や印象を音で表現しました。 この組曲には、楽章間をつなぐ〈プロムナード〉と呼ばれる楽曲が挿入されています。〈プロムナード〉は一種の序奏や間奏曲として機能し、展覧会を歩きながら一枚一枚の絵に立ち止まる観客の視点を音楽で表現しています。この視点こそ、ムソルグスキー自身が展覧会で体験した感情の軌跡であり、全体の構造に一貫性を与えています。  本書『展覧会の絵~ムソルグスキーの音楽に基づく音楽絵本~』では、ムソルグスキーが描いた音楽の世界から刺激を受け、新たな物語を紡ぎ出しました。本書の特徴は、楽曲に基づいた物語が各章で独立したエピソードとして展開されている点です。これは物語の創作による音楽の自由な解釈の試みです。また、〈プロムナード〉については、作曲者ムソルグスキーの手紙の引用を参照しながら作品の背景となっているムソルグスキーの人生を描くことを試みました。この〈プロムナード〉は、単なる展覧会場の移動の情景描写ではなく、感情の揺れや内省を象徴するものです。ムソルグスキーの内面の足跡をたどることで、「内面世界の展覧会」を実現してみたいと思いました。 尚、各物語のイラストはすべて物語に合わせたAI技術による制作ですが、参考として、モデルとなったと推測されるハルトマンの絵画の一部も掲載しました。また、各物語タイトル下に配置したQRコードから、ピアノ原曲の名演をはじめ、モーリス・ラヴェル(1875 - 1937)による有名なオーケストラ編曲を含む音源や動画を楽しむことができます。この絵本が名作を奥深く楽しむための一助となれば幸いです。 令和七年一月 高久弦太

    1,870円

  • 音楽絵本シリーズ⑦「ブルグミュラー絵本: 『12の練習曲』に基づく12の物語」

    ・『ブルグミュラー絵本』三部作、完結! 最終話ではブルグミュラーとエミリが再会! ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・読みながら聴ける!~各物語頁に掲載されているQRコードから名曲の再生リストが聴ける! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 【ブルグミュラー没後150年記念】 ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874)の没後百五十年を記念して制作した『ブルグミュラー絵本三部作』もいよいよ、この『《十二の練習曲》に基づく十二の物語』で完結です。この最終巻でも、『十八の物語』同様、先立つ『二十五の物語』のキャラクターたちも再登場します。特に、最終話「英雄」のエミリとブルグミュラーの再会や「恍惚」でのジャンヌとクロエのパリ・オペラ座でのデビューは、著者としても並々ならぬ思い入れで物語を書きました。物語を書いていると不思議なもので、キャラクターたちの個性に、これまで著者自身が出会った方々の面影が重なることがあります。書いていると「これは誰かに似ているな」と気が付くことがあるのです。これまで出会ったすべての皆さま、そしてこれから出会うすべての皆さまの中に、私にはないキラッと輝く何かを見つけるとき、そのエッセンスは私の心の中で財産になって行くのでしょう。  ところで、『十二の練習曲』は、『二十五の練習曲』、『十八の練習曲』と比べて演奏頻度がとても少ない曲集です。各物語頁のタイトル下にQRコードで配置した各楽曲の再生リストを作成する際にも、YouTube上の音源が非常に少なくて大変難儀しました。その理由は何だろうか、と譜面を開いてみると気づいたことがありました。現代ではあまり使われていない「特殊なテクニック」が散見されるのです。たとえば、〈夕べの時〉の同音連打はマンドリンやギターのトレモロを連想させますが、このような同音連打によってメロディーをレガートにつなぐ、というテクニックは楽器の特性上、ピアノでは必然的に難易度が高くなります。つまり、「それを習得しても、そのテクニックで弾くピアノレパートリーがあまりない」ということも、敬遠される理由の一つなのかもしれません。 しかし、曲集全体でみると、決して「弾きにくい曲集」ではありません。「春の歌」などもとても弾きやすいですし、全体的に言えば、「難曲ばかりの曲集」というわけではないのです。そして、魅力という点でも、『十二の練習曲』は他に引けを取らない「ブルグミュラー節」で溢れています。是非とも、「ブルグミュラーファン」の皆さまにはこの曲集にも、自分に合う曲を見つけてチャレンジして頂きたいと切にお願い申し上げます。 尚、本書のイラストはすべてAI技術による制作です。また、本書の物語のタイトル及び曲順は「初版」に基づいており、現在流通している楽譜の多くはタイトルがなく、曲順も一部異なります。ご了承ください。 令和六年十月 高久弦太 【もくじ】 春の歌 ドラマティック 魔法使い ラ・カンパネラ 鬼火 泉のそばにて 夕べの時 恍惚 陽気 涙 北国のハープ 英雄

    1,760円

  • 音楽絵本シリーズ⑥ 「ブルグミュラー絵本: 『18の練習曲』に基づく18の物語」

    ブルグミュラー絵本: 『18の練習曲』に基づく18の物語 物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・読みながら聴ける!~各物語頁に掲載されているQRコードから名曲の再生リストが聴ける! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 【ブルグミュラー没後150年記念】 ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874)の没後百五十年を記念して、『《十八の練習曲》に基づく十八の物語』を上梓できることを著者として心から嬉しく思います。大きな反響を頂いた『《二十五の練習曲》に基づく二十五の物語』に引き続き、『十八の物語』を制作するにあたって、著者自身、より奥深くブルグミュラーの魅力を知ることができました。平易で自然な発想の音楽に息づく詩情にひとたび触れると、ブルグミュラーが日本で多くの学習者や愛好家の皆さまに愛されている理由を自ずから理解することができます。複雑で難解な書法、革新的なアイディアを駆使した自己表現の応酬、西洋音楽が辿ってきたその歩みを振り返るとき、「その先には何があるのだろう?」「この道はどこに続いているのだろう?」という問いが自ずと湧き上がってきます。ブルグミュラーはその歴史の中で、同時代のメンデルゾーンやシューマンのような高い評価を得てきた作曲家ではありませんが、彼の音楽の中には確固たる詩情と品格があります。その「安定感」はちょうどドビュッシーがクープランやラモーといったフランスバロックの音楽家たちに感じていた憧憬に通じるものがる、というのは言い過ぎでしょうか。 いずれにしても、後世の人間は総じて過去の音楽の書法を比較するなかで、「歴史」を積み上げてきました。その「歴史の外」に誘い、音楽そのものへの純粋な感動に立ち戻る一助に本書が値すれば、それほど結構なこともないでしょう。今はただ、著者は自らの非才・非力を恥じつつ、読者の皆さまにとってこれらの物語とイラストが魅力的であり、ブルグミュラーの音楽の魅力により深く触れるきっかけとなることを願うばかりです。一つの音楽に対して、可能なストーリーとイメージは無限にあり得るはずです。この音楽絵本はブルグミュラーの音楽と読者の皆さまの間にある一つのファンタジーにすぎません。 『十八の物語』では、『二十五の物語』に登場したキャラクターたちも帰ってきます。キャラクターが著者から自立して、音楽の世界へを誘ってくれるような、そんな気持ちで物語を書いていました。AI技術によるイラスト制作は、試行錯誤の連続でしたが、この新しい技術なくして本書を上梓することはできませんでした。 尚、本書の物語のタイトルは東音企画版の邦訳タイトルに準拠しています。また、各物語頁のタイトル下に配置されている各楽曲の再生リストのQRコードをスマートフォン等で読み取ると、楽曲のYouTube音源を聴くことができます。 令和六年十月 高久弦太 【もくじ】 ないしょ話 真珠 羊飼いの家路 ジプシー 泉 陽気な少女 子守歌 アジタート 夜明けの祈りの鐘 すばやい動き セレナード 森の中の目覚め 大雷雨 ゴンドラの船頭歌 風の精 別離 マーチ 紡ぎ歌

    1,870円

  • 音楽絵本シリーズ⑤「ラ・カンパネラ~12のピアノ名曲による音楽絵本~」

    ・「ある日、村に伝説のヴァイオリニスト・パガニーニがやってきた!」 ・名曲「ラ・カンパネラ」誕生の衝撃を現代に蘇えらせる渾身の絵本物語! ・各物語頁に掲載されているQRコードから名曲の再生リストを読みながら聴ける! ・フジコ・ヘミング追悼 ・「愛の夢」「幻想即興曲」「別れの曲」「英雄ポロネーズ」「革命のエチュード」など、ピアノ名曲が絵本物語に! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! 【音楽絵本『ラ・カンパネラ』について】  『ラ・カンパネラ~十二のピアノ名曲による音楽絵本』は、ショパンやリスト、ベートーヴェンやブラームスなどのコンサート用のピアノ名曲を十二曲厳選し、その音楽的エッセンスを反映した物語とイラストを創作してまとめた絵本物語集です。教育現場から発表会、コンサートでの朗読やイラスト上映付きの実演まで、幅広く読者の皆様のお役に立てばと願い、作成しました。 絵本のタイトルを飾る「ラ・カンパネラ」はもとより、「別れの曲」「悲愴ソナタ」などの名作の数々に対して、物語を創作することはとてもむつかしい作業でした。特に、今回、試行錯誤したのはショパンです。ショパンの名曲に冠されている「別れの曲」「英雄ポロネーズ」といった通称はショパンによるものではなく、ショパンは標題音楽よりは絶対音楽を志向した作曲家でした。そのため、物語を付けるのは蛇足であるばかりでなく、作品の本質をかえって歪めてしまうという危険性を他の作曲家にもまして痛感しました。これをできるだけ回避するために、ショパンの名作に対しては、詩というスタイルを採用しました。ショパンの音楽を言葉で説明するのではなく、ショパンの音楽に対して何がしかの言葉を語り掛ける詩の試みによって、作品と私たちのかかわりに新たな命を吹き込みたいと考えました。 本絵本を制作中に、ピアニストのフジコ・ヘミングさんが逝去されました。フジコさんの演奏活動とメディアでの報道によって、日本国内でよりポピュラーな人気を獲得した「ラ・カンパネラ」ですが、本絵本では作曲者リストの動機となった「パガニーニの衝撃」に迫りたいと思いました。フジコさんのご冥福をお祈りするとともに、物語制作を通して改めて「ラ・カンパネラ」の魅力の根源に想いを馳せました。 尚、イラストは物語に対してはすべてAIで生成しましたが、表紙や扉ページなどでは歴史的名画も掲載しました。読者の皆様にとって、この絵本がピアノ名作の奥深い世界に親しむ一助となれば幸いです。 令和六年七月吉日  高久弦太 【もくじ】 喜びの島/ドビュッシー 亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル 別れの曲/ショパン ピアノソナタ『悲愴』より第二楽章/ベートーヴェン 間奏曲Op.118-2/ブラームス からたちの花/山田耕筰 ユーモレスク/ドヴォルザーク 幻想即興曲/ショパン 革命のエチュード/ショパン 英雄ポロネーズ/ショパン 愛の夢第三番/リスト ラ・カンパネラ/リスト

    1,870円

  • 音楽絵本シリーズ④「インスブルックよ、さらば~リュートの音色と共に楽しむ12の物語」

    ・絵本を読みながら、音楽も楽しめる! ・物語を読むと、きっと音楽が好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! 音楽絵本『インスブルックよ、さらば』について 『インスブルックよ、さらば~リュートの音色と共に楽しむ十二の絵本物語』は、本絵本の監修者であり、ギタリストの高久敏春のアルバム『リュート、十九世紀ギター、ギター』に収録されているリュートによる演奏曲のうち十二作品に対して、物語とAI生成によるイラストを付けてまとめた音楽絵本です。リュートの音色と共に、小さなお子様から大人の方まで名曲の数々のエッセンスを絵本物語としてお楽しみ頂くことができます。リュートの音色と物語は大変に相性がよく、多くの方に愛される音楽絵本となることを願っています。 高久敏春は作者の父です。父の専門は、クラシックギターですが、爪弾きのリュート弾きでもあります。優れた選曲眼を持つ父が、個人的な思い入れも含めて選りすぐった名曲の数々に対して、物語を作成することは非常に楽しい作業でした。特に〈エル・グリロ〉は、強いこだわりを持ちながら人を楽しませることに一生懸命な父の愛される人柄が反映されています。他の物語でも父を彷彿とさせるユーモアや言い回しがあり、父を知る人はきっと笑ってしまうことでしょう。本絵本が読者の皆さまにとっても楽しい物語集となっているとしたら、それは少なからず、父のおかげです。 本絵本を父と弟と共に恭しく、ヴァイオリニストの母・井上淑子に捧げます。母があってこその父と私と弟ですので、母がこの絵本を手に取って笑ってくれることを祈ります。 尚、高久敏春のアルバムは、バカンス・ミュジカルHP、アマゾンやCD販売店でお買い求め頂くことができるほか、各種配信サービス、YouTube動画でもお聴き頂くことができます。配信音源やYouTube動画については本絵本に添付されているQRコードからご視聴ください。(CDアルバムには、父のふるった解説も読むことができますので、是非ご覧ください。) 令和六年六月吉日  高久弦太 【もくじ】 インスブルックよ、さらば/イザーク エル・グリロ/ジョスカン・デ・プレ オケゲムの死を悼む挽歌/ジョスカン・デ・プレ ブロンドの乙女/作者不詳 白い花/ネグリ シチリアーナ/作者不詳 イタリアーナ/作者不詳 もしも私が他の恋人に気づいたら/作者不詳 サルタレロ/ヴィンチェンツォ・ガリレイ 涙のパヴァーヌ/ダウランド パイパー船長のガリアード/ダウランド リュートのための前奏曲/バッハ タイアップCD販売サイト【『リュート・19世紀ギター・ギター』URL】 https://nanakom.thebase.in/items/55857927 作:高久弦太(ペンネーム・山中哲人) 音楽レーベル Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)プロデューサー、ディレクター。地域音楽コーディネーター。同レーベルで多くのアルバム、コンサートをプロデュースする他、これまで「山田耕筰ピアノ音楽プロジェクト」(2022年)、「左手のオールバッハコンサート」(2017年)、また地方自治体主催による音楽イベントなど多くの音楽プロジェクトの企画制作に携わる。ピアノを市原由香に師事。カワイ音楽振興会コンサートレポートライターを経て、音楽出版社に長年勤務する傍ら、独学で作曲作品や編曲作品を発表。企画と編曲を担当したCD『J.S.バッハ & S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集』は『レコード芸術』誌準特選盤に選出された。2022年に作曲家畑中雄大と共作した《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》が土橋庸人によって初演された。2024年1月『ブルグミュラー絵本~「25の練習曲」に基づく25の物語』、2月に哲学絵本『デカルトの夢』、3月に音楽絵本『エリーゼのために』、5月に『子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本』を上梓。哲学に関する書籍や動画のシナリオ制作にも携わっており、多方面で活躍の場を広げている。 リュート演奏、監修:高久敏春 クラシックギターを石月一匡氏のちに久坂晴夫氏に師事。1974年青山タワーホールにてリサイタルを開催、以来独奏、マンドリントリオ、夫人であるヴァイオリニストの井上淑子との共演、また横浜交響楽団との共演(72年ロドリーゴ「アランフェス」、74年テデスコ、77年ビラ=ロボスの協奏曲のソロ)、など多くの演奏会に出演。横浜を拠点に精力的なコンサート活動を続ける。近年は、ルネッサンスリュート、19世紀ギター、ギターの3本の撥弦楽器を爪弾き、2021年には『リュート、19世紀ギター、ギター』をリリース。現代ギター誌、レコード芸術誌で好評を得る。神奈川ギター協会会長、日本ギタリスト協会委員、神奈川新人オーディション及びクラシカル・ギター・コンクール審査員を務める。

    1,760円

  • 音楽絵本シリーズ③「子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本」

    ・ドビュッシーの名曲の数々が絵本物語になった! ・目で見て、読んで味わうドビュッシーの音楽世界! ・読みながら聴ける!~各物語頁に掲載されているQRコードから名曲の再生リストが聴ける! ・童心と遊び心に溢れるファンタジー、古代ギリシャへの憧憬。 ・ドビュッシーの音楽と共に旅する物語と詩の世界。 ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 【音楽絵本『子どもの領分』について】  『子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本』は、各々六曲から成るピアノ曲集《子どもの領分》及び《古代のエピグラフ》を中心として、〈アラベスクⅠ&Ⅱ〉、〈夢〉、そして〈喜びの島〉を加えたピアノ曲全十六曲に対して、物語とイラストを創作してまとめた絵本物語集です。クロード・ドビュッシー(1862-1918)の傑作の数々をより身近に親しんでいただく一助として制作しました。 これらの作品はいずれも、物語やイラストがなくても十分に音楽そのものが様々なイメージを喚起せずには置かない名曲です。敢えて音楽絵本を制作するにあたり、特に物語が音楽を蛇足的に説明することなく、音楽に対して独立した価値を持つ作品となるように心がけました。同時に、レッスンや発表会、演奏会で朗読と音楽作品を続けて実演できるように、物語と音楽の親和性も考慮しました。先立つ『ブルグミュラー絵本』、『エリーゼのために』ではまず曲のエッセンスを反映した物語を創作し、次いで物語に合ったイラストをAIで描く、という制作手順でしたが、今回は先にイラストをAIで描き、そのイラストに合わせて物語を創作しました。 「ドビュッシーのピアノ名曲に物語とイラストを付ける」という無謀な試みにトライしたのは、何より作品が語りかけてくるものを著者自身が何らかのかたちにしたいという誘惑に負けたからですが、それが作品の品位を貶めないことを願うばかりです。「芸術の大衆化」というテーマに対して生前大きな警告を発していたドビュッシーですが、彼の音楽は今日世界中で愛されています。この小さな絵本も、ドビュッシーの音楽に対する一つの愛の表現として、皆様に愛されることを著者として願わずにはいられません。 令和六年四月吉日  高久弦太 【もくじ】 アラベスクⅠ アラベスクⅡ グラドゥス・アド・パルナッスム博士~子どもの領分Ⅰ 象の子守唄~子どもの領分Ⅱ 人形のセレナード~子どもの領分Ⅲ 雪が踊っている~子どもの領分Ⅳ 小さな羊飼い~子どもの領分Ⅴ ゴリウォークのケークウォーク~子どもの領分Ⅵ 夏の風の神、パン~古代のエピグラフⅠ 名の刻まれぬ墓~古代のエピグラフⅡ 夜への讃歌~古代のエピグラフⅢ クロタロスを手にした踊り子~古代のエピグラフⅣ エジプトの女たち~古代のエピグラフⅤ 朝の雨~古代のエピグラフⅥ 夢 喜びの島

    1,980円

  • 音楽絵本シリーズ②「エリーゼのために: 12のピアノ名曲による音楽絵本」 高久弦太 (著)

    エリーゼのために: 12のピアノ名曲による音楽絵本  ペーパーバック – 2024/3/13発売 高久弦太 (著), 杉浦菜々子 (監修) ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 音楽絵本『エリーゼのために』について~あとがきに代えて~ 『エリーゼのために~十二のピアノ名曲による音楽絵本』は、ピアノを学ぶ方が誰もが一度は耳にしたことがある名曲を十二曲厳選し、一曲一曲の音楽的エッセンスからオリジナルの物語とイラストを創作してまとめた絵本物語集です。多くの小さなピアニストたちによって世代を超えて弾き継がれてきたこれらのメロディーが、絵本物語となることで、私たちの生活にそっと寄り添い、日々を彩ることを願って制作しました。小さなピアニストから大人の方まで、多くの方にこの絵本を楽しんでいただければ幸いです。 選曲に際して、ピアノテクニックという点では絵本のタイトル作品である〈エリーゼのために〉が最も難易度が高く、主に初級者の発表会レパートリーを念頭に置いています。作品の本質的なエッセンスにアクセスするために、まず作品と向き合い、作曲の背景に思いを凝らし、想像の翼を広げて物語を考えました。その物語から、AI技術によってイラストが生まれています。このような制作プロセスを通して、作品の独自性が私自身、以前よりも深く味わえるようになったと実感しています。 この物語とイラストは、音楽作品の一つの解釈です。是非、読者の皆様も音楽から各々の物語とイメージを思いめぐらせてみてください。音楽と言葉、イメージは不思議な仕方で繋がっていることを実感して頂けることでしょう。この絵本が皆さまの豊かな人生へのひとつの糧となれば、望外の喜びです。 令和六年三月吉日 高久弦太  もくじ メロディ/シューマン かわいいハリネズミ/カバレフスキー クレメンティのソナチネOp.36-1 第一楽章/クレメンティ フランス人形/ギロック 人形の夢と目覚め/エステン フランスの古い歌/チャイコフスキー ペッツォールトのメヌエット/ペッツォールト つむぎ歌/エルメンライヒ ウィンナーワルツ/ギロック 野薔薇に寄す/マグダウェル ベートーヴェンのトルコ行進曲/ベートーヴェン エリーゼのために/ベートーヴェン

    1,870円

  • 音楽絵本シリーズ①「ブルグミュラー絵本: 『25の練習曲』に基づく25の物語 」 作:高久弦太

    ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータも別途販売中!) 【ブルグミュラー没後150年記念】  ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874)の『二十五の練習曲』は、その教育的な意義と曲想の詩的な魅力で、今日、日本をはじめ世界中で愛されている珠玉の小品集です。ブルグミュラー没後150年という記念すべき年に、この美しい音楽のすばらしさをより多くの方に味わって頂けるように、物語絵本を創り上げました。  この絵本では、『二十五の練習曲』の一曲一曲に、独自の物語を創作しました。たとえば、「アラベスク」は、アラベスク模様から連想される物語世界を描き、「バラード」はシューベルトの「魔王」との類似を示唆しつつ、心の深層に触れる物語を紡ぎ出しています。これらの物語はブルグミュラーの楽曲についての一つの解釈です。 これらの物語の多くが、ブルグミュラーが活躍した十九世紀のパリの雰囲気を反映しています。この絵本は、ピアニストの皆様にとって一つの示唆になることを期待すると共に、音楽を演奏しない方々にも音楽を聴きながら楽しめる絵本となるよう願って制作しました。ピアニスト・杉浦菜々子による演奏解釈や教育面での示唆、監修も大きな支えとなっています。 そして、この絵本の画期的な特徴は、全てのイラストがAIによって描かれている点です。AI技術によるイラスト制作は、「AIとの共同作業」という未来社会の課題に取り組む興味深いものでした。 尚、本書の物語のタイトルは東音企画版の邦訳タイトルに準拠しています。この絵本がブルグミュラーの音楽を、深く味わう一助となれば幸いです。 令和六年一月吉日                 高久弦太(作者)・杉浦菜々子(監修) 【もくじ】 すなおな心La candeur アラベスクL'arabesque 牧歌La pastorale 小さな集会La petite réunion 無邪気Innocence 進歩Progrès 清らかな流れLe courant limpide 優美La gracieuse 狩りLa chasse やさしい花Tendre fleur せきれいLa bergeronnette 別れL'adieu なぐさめConsolation スティリエンヌLa Styrienne バラードBallade あまいなげきDouce plainte おしゃべりLa babillarde 気がかりInquiétude アヴェ・マリアAve Maria タランテラLa tarentelle 天使のハーモニーL'harmonie des anges 舟歌Barcarolle 帰り道Le retour つばめL'hirondelle 貴婦人の乗馬La chevaleresque 作:高久弦太(ペンネーム・山中哲人) 1981年横浜生まれ。音楽レーベル Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)プロデューサー、ディレクター。地域音楽コーディネーター。同レーベルで多くのアルバム、コンサートをプロデュースする他、これまで「山田耕筰ピアノ音楽プロジェクト」(2022年)、「左手のオールバッハコンサート」(2017年)、また地方自治体主催による音楽イベントなど多くの音楽プロジェクトの企画制作に携わる。カワイ音楽振興会コンサートレポートライターを経て、音楽出版社に長年勤務する傍ら、独学で作曲作品や編曲作品を発表。企画と編曲を担当したCD『J.S.バッハ & S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集』は『レコード芸術』誌準特選盤に選出された。2022年に作曲家畑中雄大と共作した《ギターのためのメンデルスゾーンの主題による幻想ソナタ》が土橋庸人によって初演された。また、哲学に関する書籍や動画のシナリオ制作にも携わっており、多方面で活躍の場を広げている。 監修:杉浦菜々子 ピアニスト。武蔵野音楽大学大学院博士前期課程修了。日本人作品の演奏をライフワークとする。委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音 コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説が登録されている。楽譜、『山田耕筰ピアノ曲拾遺』(ミューズ・プレス)の校訂・校閲を担当。日本人作品の出版に関し、全音楽譜出版社に協力。ピティナピアノ曲辞典において「演奏のヒント」を執筆中。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。ピティナピアノコンペティション、ブルグミュラーコンクール、日本バッハコンクール、日本クラシック音楽コンクール審査員。ピティナ提携コンクール「グランミューズ・サロン~大人のためのピアノ弾き合い会~」を主催。杉浦菜々子ピアノ教室主宰。音楽レーベルVacances Musicales(バカンス・ミュジカル)代表。これまでにCDを7枚リリース、ナクソス・ミュージック・ライブラリー等各種音楽配信サービスに多数の音源が配信されている。日本人作品と子供のためのピアノ作品を多く取り上げたYouTube「Pianist 杉浦菜々子 Nanako Sugiura」チャンネル配信中。

    1,980円

  • 哲学絵本シリーズ❷「ヘラクレイトスの箴言: ヘラクレイトスの断片と伝承に基づく哲学絵本【断片資料付】」

    謎の哲学者ヘラクレイトスの思想のエッセンスが絵本に! 難解な哲学思想の最高のエッセンスがこの一冊でわかる! 付録に「ヘラクレイトスの箴言」抜粋(日下部吉信訳、日下部先生の許可を得て掲載)を掲載。ヘラクレイトス入門としても最適! ヘラクレイトスの哲学について ~解説に代えて~ ヘラクレイトスは紀元前六世紀頃から紀元前五世紀頃にかけてエフェソスというイオニア地方のポリスで活躍した哲学者です。「万物流転」「万物の根源は火である」「反対の一致」などが彼の学説として有名で、現代の哲学史でも紹介されています。しかし、その思想は古代からすでに深遠で難解と思われていたようで、今も決定的な理解はありません。その理由は、ヘラクレイトスの著作は失われてしまって、百二十余りの断片しか現代に伝えられていないということもありますが、そもそもその思想が論説ではなく「箴言」というスタイルで綴られていたことが大きく関係しているでしょう。アルテミス神殿に奉納されたと伝えられる短い独立の格言形式から成るヘラクレイトスの「言葉」は、文法的にも、内容的にも多様な解釈が可能で、古代から読者を悩ませてきました。その言葉を聞くものは、あたかもデルフォイの神託(お告げ)を聞くように、自ら考え、解釈を見出す必要がありました。 なぜ、そんな謎めいた仕方でヘラクレイトスは、自らの思想を綴ったのでしょうか?  その真意は知る由もありませんが、事実上、後世の例えばアリストテレスのような「学者」によって、学説として理解されることをこれらの「言葉」が拒んでいることは挙げられるでしょう。事実、そういう学説の積み重ねから成る「博識」をヘラクレイトスほど批判した人はいません。「博識は分別を教えない。なぜならもし教えるのであれば、ヘシオドスにもピュタゴラスにも、クセ ノパネスにもヘカタイオスにも教えたはずだから。」 (日下部吉信訳、以下引用同上)といった断片から明らかなように、ヘラクレイトスは古代ギリシャの知者たちの「博識」を一様に否定しています。つまり、知識を積み上げて、その積み重ねによって世界を理解する、という今日の学問の根底にもある当然と見做され続けてきた態度を否定したのがヘラクレイトスでした。 その「否定」はピタゴラスの批判を通して現代科学にも向けられていると受け止めることもできます。ヘラクレイトスもこの世界の秩序をたとえばピタゴラスがそう考えたように数として様々な現象を把握できること自体は否定はしないでしょうが、その知はそれだけでは「真の智を教えない」からです。それが、「屑山のようにでたらめに積み重ねられた ものからかくも美しい世界秩序が」という断片で象徴的に表現されています。整然とした秩序だけを見ていても「智(ロゴス)」には至らないのはなぜか。それは、その秩序がそれだけで自然の全体なのではなくて、自然は秩序(コスモス)とは反対の混沌(カオス)と表裏一体だからではないでしょうか。善と悪、存在と無、生と死、美と醜といった反対のものが「一つ」であることを認めること、そこに自然はその全体を唯一無二のものとして私たちに現わし、万人に共有の節理(ロゴス)へと導くのではないでしょうか。  そして、このロゴスに耳を傾けるとき、彼の学説として理解されてきたものが、「学説」などでは断じてないことが自ずから理解されることでしょう。「われわれは、同じ川に歩みを踏み入れるとともに、踏み入れない」という有名な断片も、この唯一無二の智の在り方を示していると解釈することもできます。というのも、私たちが「同じ川」という時、「川」という存在を確固とした知識として名指せることが前提されていますが、その前提をヘラクレイトスは否定すると思われるからです。ヘラクレイトスからすれば、「生と死が一つであることを弁える」ようなそのような智だけが智に値するのだから、そもそも物事の一面だけをあたかも標本のように切り取る「知識」はそれだけでは役に立たない、ということになるはずです。「同じ川」がまるで流れから独立してあるかのように「川」に足を踏み入れる人は、実は「川」を取り逃がしてしまっているのです。まさに、私たちが本当に川に足を踏み入れるのだとすれば、頓智のようですが、「同じ川に歩みを踏み入れるとともに、踏み入れない」というわけです。さらに、この箴言は知識を「情報」として積み上げる現代人の常識を否定し、常に世界を節理との関係で「一つのもの」として理解することを促しているようにも思えます。人によっては世界中を旅して多くのことを経験したつもりでも、実は何も経験していない(≒同じ川に歩みを踏み入れるとともに、踏み入れない)ことがあり得るからです。こんな風に、ヘラクレイトスの箴言は肯定的な意味でも、否定的な意味でも解釈でき、いずれにしても本質的な内容を読み取ることができるように書かれているのも心憎いところです。 「万物の根源は火である」というヘラクレイトスにこれまで帰されてきた「学説」にも一言しておきましょう。古代ギリシャでは、「万物の根源」が知者たちによって探求されていました。水であるとか、空気であるといった様々な「答え」が提示されてきましたが、それらはいずれも現代人が想像するような科学以前の未熟な憶測ではありません。彼らは単に、「世界は水でできている」と自分が知りもしない「非科学的な断定」をしたのではなくて、そう述べることによってこの世界の摂理を探求していたのです。ヘラクレイトスもまた「一定の分だけ燃え、一定の分だけ消える」という火の特徴によって自然の根源的な姿を捉えようとしたのではないでしょうか。 このようなヘラクレイトスの断片が訴えかける「智」のエッセンスを親しみやすいストーリーとAIが描いた様々なタッチのイラストによって表現しようとしたのが本絵本です。この絵本によって哲学の奥深い世界を読者の皆さまに感じていただけたら、著者として望外の喜びです。                                        令和六年十二月 高久弦太

    1,760円

  • 哲学絵本シリーズ❶「デカルトの夢: デカルトの「夢の懐疑」に基づく哲学絵本」

    ・子どもから大人まで楽しめる哲学絵本シリーズ第1弾! ・「デカルトの夢の懐疑」のエッセンスが絵本物語に! ・わかりやすい解説も! 哲学入門としても最適! ・物語文から直接生成したAIイラストによる新時代の絵本物語! 哲学ユーチューバー・ネオ高等遊民さんも推薦! 「これはすごい。待望の哲学絵本ができました。 著者の高久弦太さんは、ネオ高等遊民の友人で、哲学者の意義や本質を、誰にでもわかるような言葉で表現することを長年追求しつづけている方です。 本書は、絵本というきわめて限られた短い表現のなかに、デカルト哲学のおもしろさが凝縮されています。 誰でも夢を見ていて、夢の中ではそれが本当のできごとだと感じてしまっている。 そんな夢についての疑いが、どうして哲学なのか。哲学とは何なのか。それが幻想的な絵とともに、やさしい言葉で語られています。 この絵本を通じて、多くの方が哲学に親しんでくださいますように!」 「絵本の魅力と哲学の冒険」~あとがきにかわるお話~ 絵本は心に灯をともします。「哲学は、その光の一つ」と心から信じています。そんなわけで、「哲学絵本シリーズ」を生み出しました。この絵本が、小さなお子さまから大人の方々まで、哲学の素晴らしい世界への扉を開くきっかけになれば幸いです。 哲学って、ちょっぴり難しそう…と思われがちですよね。でも、世界が目まぐるしく変わる今、新しい「教養」が、私たちの心にとってより大切になってきています。たとえば、山登りが今や人気のアクティビティであるように、哲学もまた、多くの人にとって身近なものになりつつあります。哲学は、知の山を登る旅。頂上に立つときの感動は、世界を見る新たな眼差しをもたらします。技術がどんどん進化しても、本当の「教養」は時を超えて価値を持ち続けます。変わりゆく時代の中で、ぐらつかない心を持つためには、少し常識の外に目を向ける勇気が必要です。 哲学の旅は、まだ誰もが気づかなかった問題を見つけ、疑問に思い、考え直すことから始まります。この探究心が、予期せぬ人生の道を切り拓きます。「デカルトの夢の懐疑」をテーマに選んだのも、そんな力を皆さんにお届けしたいからです。デカルトは、「今、目を覚ましたこの瞬間は紛れもない現実だ」という、誰もが疑わない「常識」を問い直しました。この深い問いが、理解と共感、人生を豊かにする鍵となります。 この絵本は、フランスの哲学者、ルネ・デカルトの「夢の懐疑」をベースにした新しい物語です。デカルトの深い思索を、想像力豊かに、そして感性に訴えかける物語として再現しました。デカルトの議論をもっと身近に感じてもらいたくて、原典にはない要素も加えています。 デカルトが私たちに示したのは、「現実」と「夢」の区別は、思うほど明確ではないということ。そして、どんなに確かだと思える感覚も、疑う価値があるということです。この深い省察は、私たちが日常で直面するさまざまな問題に光を当てます。自分の感覚や経験だけに頼ることの限界、そして、常識や信念を疑うことの大切さを教えてくれます。 「デカルトの夢の懐疑」がもたらす示唆は、私たちの生き方、考え方に深く関わっています。自己省察と疑問を持つ勇気が、真に豊かな人生への道を開くのです。この絵本が、すべての方々の人生に役立つ知恵となり、心に残る一冊となれば、これ以上の喜びはありません。 令和六年二月吉日  高久弦太

    1,320円

  • 【イラスト集】子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本~: クラシックが好きになる音楽絵本シリーズ画像データ

    子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本~: クラシックが好きになる音楽絵本シリーズ ★プロジェクターに映し出して使用、またはコンビニコピー機でA3サイズまで出力可能! コンサートや発表会で使えます!! 表紙+全てのお話のイラスト+おまけの画像データになります。 【もくじ】 アラベスクⅠ アラベスクⅡ グラドゥス・アド・パルナッスム博士~子どもの領分Ⅰ 象の子守唄~子どもの領分Ⅱ 人形のセレナード~子どもの領分Ⅲ 雪が踊っている~子どもの領分Ⅳ 小さな羊飼い~子どもの領分Ⅴ ゴリウォークのケークウォーク~子どもの領分Ⅵ 夏の風の神、パン~古代のエピグラフⅠ 名の刻まれぬ墓~古代のエピグラフⅡ 夜への讃歌~古代のエピグラフⅢ クロタロスを手にした踊り子~古代のエピグラフⅣ エジプトの女たち~古代のエピグラフⅤ 朝の雨~古代のエピグラフⅥ 夢 喜びの島 ********* この本について〜販売サイト(Amazon)https://amzn.to/3WknPGF ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 【音楽絵本『子どもの領分』について】  『子どもの領分~ドビュッシーのピアノ名曲による音楽絵本』は、各々六曲から成るピアノ曲集《子どもの領分》及び《古代のエピグラフ》を中心として、〈アラベスクⅠ&Ⅱ〉、〈夢〉、そして〈喜びの島〉を加えたピアノ曲全十六曲に対して、物語とイラストを創作してまとめた絵本物語集です。クロード・ドビュッシー(1862-1918)の傑作の数々をより身近に親しんでいただく一助として制作しました。 これらの作品はいずれも、物語やイラストがなくても十分に音楽そのものが様々なイメージを喚起せずには置かない名曲です。敢えて音楽絵本を制作するにあたり、特に物語が音楽を蛇足的に説明することなく、音楽に対して独立した価値を持つ作品となるように心がけました。同時に、レッスンや発表会、演奏会で朗読と音楽作品を続けて実演できるように、物語と音楽の親和性も考慮しました。先立つ『ブルグミュラー絵本』、『エリーゼのために』ではまず曲のエッセンスを反映した物語を創作し、次いで物語に合ったイラストをAIで描く、という制作手順でしたが、今回は先にイラストをAIで描き、そのイラストに合わせて物語を創作しました。 「ドビュッシーのピアノ名曲に物語とイラストを付ける」という無謀な試みにトライしたのは、何より作品が語りかけてくるものを著者自身が何らかのかたちにしたいという誘惑に負けたからですが、それが作品の品位を貶めないことを願うばかりです。「芸術の大衆化」というテーマに対して生前大きな警告を発していたドビュッシーですが、彼の音楽は今日世界中で愛されています。この小さな絵本も、ドビュッシーの音楽に対する一つの愛の表現として、皆様に愛されることを著者として願わずにはいられません。 令和六年四月吉日  高久弦太

    980円

  • 【イラスト集】エリーゼのために: 12のピアノ名曲による音楽絵本  イラスト画像データ

    イラスト集 エリーゼのために: 12のピアノ名曲による音楽絵本   ★プロジェクターに映し出して使用、またはコンビニコピー機でA3サイズまで出力可能! コンサートや発表会で使えます!! 表紙+お話12枚のイラスト+おまけの画像データになります。 ********* この本について エリーゼのために: 12のピアノ名曲による音楽絵本  ペーパーバック – 2024/3/13発売 高久弦太 (著), 杉浦菜々子 (監修) ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・物語とイラスト、見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! (プロジェクターや印刷用のイラストデータはBASEにて販売中!) 音楽絵本『エリーゼのために』について~あとがきに代えて~ 『エリーゼのために~十二のピアノ名曲による音楽絵本』は、ピアノを学ぶ方が誰もが一度は耳にしたことがある名曲を十二曲厳選し、一曲一曲の音楽的エッセンスからオリジナルの物語とイラストを創作してまとめた絵本物語集です。多くの小さなピアニストたちによって世代を超えて弾き継がれてきたこれらのメロディーが、絵本物語となることで、私たちの生活にそっと寄り添い、日々を彩ることを願って制作しました。小さなピアニストから大人の方まで、多くの方にこの絵本を楽しんでいただければ幸いです。 選曲に際して、ピアノテクニックという点では絵本のタイトル作品である〈エリーゼのために〉が最も難易度が高く、主に初級者の発表会レパートリーを念頭に置いています。作品の本質的なエッセンスにアクセスするために、まず作品と向き合い、作曲の背景に思いを凝らし、想像の翼を広げて物語を考えました。その物語から、AI技術によってイラストが生まれています。このような制作プロセスを通して、作品の独自性が私自身、以前よりも深く味わえるようになったと実感しています。 この物語とイラストは、音楽作品の一つの解釈です。是非、読者の皆様も音楽から各々の物語とイメージを思いめぐらせてみてください。音楽と言葉、イメージは不思議な仕方で繋がっていることを実感して頂けることでしょう。この絵本が皆さまの豊かな人生へのひとつの糧となれば、望外の喜びです。 令和六年三月吉日 高久弦太  もくじ メロディ/シューマン かわいいハリネズミ/カバレフスキー クレメンティのソナチネOp.36-1 第一楽章/クレメンティ フランス人形/ギロック 人形の夢と目覚め/エステン フランスの古い歌/チャイコフスキー ペッツォールトのメヌエット/ペッツォールト つむぎ歌/エルメンライヒ ウィンナーワルツ/ギロック 野薔薇に寄す/マグダウェル ベートーヴェンのトルコ行進曲/ベートーヴェン エリーゼのために/ベートーヴェン

    980円

  • 【イラスト集】ブルグミュラー絵本: イラスト集②(表紙+14~25話+おまけ1枚のイラスト)

    ブルグミュラー絵本: 『25の練習曲』に基づく25の物語(Kindle出版) イラスト集②(表紙+14~25話+おまけ1枚のイラスト) ★プロジェクターに映し出して使用、またはコンビニコピー機でA3サイズまで出力可能! コンサートや発表会で使えます!! こちらのイラスト集②は以下の14枚になります 表紙 14:スティリエンヌ 15:バラード 16:あまいなげき 17:おしゃべり 18:気がかり 19:アヴェマリア 20:タランテラ 21:天使のハーモニー 22:舟歌 23:帰り道 24:つばめ 25:貴婦人の乗馬 おまけ(19世紀ピアノのあるパリの一室) ********** ⬇️書籍販売先(Amazon) https://amzn.to/3Oceb3N ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! 【ブルグミュラー没後150年記念】  ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874)の『二十五の練習曲』は、その教育的な意義と曲想の詩的な魅力で、今日、日本をはじめ世界中で愛されている珠玉の小品集です。ブルグミュラー没後150年という記念すべき年に、この美しい音楽のすばらしさをより多くの方に味わって頂けるように、物語絵本を創り上げました。  この絵本では、『二十五の練習曲』の一曲一曲に、独自の物語を創作しました。たとえば、「アラベスク」は、アラベスク模様から連想される物語世界を描き、「バラード」はシューベルトの「魔王」との類似を示唆しつつ、心の深層に触れる物語を紡ぎ出しています。これらの物語はブルグミュラーの楽曲についての一つの解釈です。 これらの物語の多くが、ブルグミュラーが活躍した十九世紀のパリの雰囲気を反映しています。この絵本は、ピアニストの皆様にとって一つの示唆になることを期待すると共に、音楽を演奏しない方々にも音楽を聴きながら楽しめる絵本となるよう願って制作しました。ピアニスト・杉浦菜々子による演奏解釈や教育面での示唆、監修も大きな支えとなっています。 そして、この絵本の画期的な特徴は、全てのイラストがAIによって描かれている点です。AI技術によるイラスト制作は、「AIとの共同作業」という未来社会の課題に取り組む興味深いものでした。 尚、本書の物語のタイトルは東音企画版の邦訳タイトルに準拠しています。この絵本がブルグミュラーの音楽を、深く味わう一助となれば幸いです。 令和六年一月吉日                 高久弦太(作者)・杉浦菜々子(監修)

    980円

  • 【イラスト集】ブルグミュラー絵本:イラスト集①(表紙+1~13話のイラスト)

    ブルグミュラー絵本: 『25の練習曲』に基づく25の物語(Kindle出版) イラスト集①(表紙+1~13話のイラスト) ★プロジェクターに映し出して使用、またはコンビニコピー機でA3サイズまで出力可能! コンサートや発表会で使えます!! こちらのイラスト集①は以下の14枚になります 表紙 1:すなおな心 2:アラベスク 3:牧歌 4:小さな集会 5:無邪気 6:進歩 7:清らかな流れ 8:優美 9:狩り 10:やさしい花 11:せきれい 12:別れ 13:なぐさめ ********** ⬇️書籍販売先(Amazon) https://amzn.to/3Oceb3N ・物語を読むと、きっとクラシックが好きになる! ・絵本物語からのクラシック音楽入門! ・不朽の名作の一曲一曲の音楽的エッセンスが珠玉の絵本物語に! ・ピアノ好きの子供から大人たちへ! ・見開きで1話(1曲)完結! ・コンサートや発表会、レッスンにも使える! 【ブルグミュラー没後150年記念】  ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー(1806-1874)の『二十五の練習曲』は、その教育的な意義と曲想の詩的な魅力で、今日、日本をはじめ世界中で愛されている珠玉の小品集です。ブルグミュラー没後150年という記念すべき年に、この美しい音楽のすばらしさをより多くの方に味わって頂けるように、物語絵本を創り上げました。  この絵本では、『二十五の練習曲』の一曲一曲に、独自の物語を創作しました。たとえば、「アラベスク」は、アラベスク模様から連想される物語世界を描き、「バラード」はシューベルトの「魔王」との類似を示唆しつつ、心の深層に触れる物語を紡ぎ出しています。これらの物語はブルグミュラーの楽曲についての一つの解釈です。 これらの物語の多くが、ブルグミュラーが活躍した十九世紀のパリの雰囲気を反映しています。この絵本は、ピアニストの皆様にとって一つの示唆になることを期待すると共に、音楽を演奏しない方々にも音楽を聴きながら楽しめる絵本となるよう願って制作しました。ピアニスト・杉浦菜々子による演奏解釈や教育面での示唆、監修も大きな支えとなっています。 そして、この絵本の画期的な特徴は、全てのイラストがAIによって描かれている点です。AI技術によるイラスト制作は、「AIとの共同作業」という未来社会の課題に取り組む興味深いものでした。 尚、本書の物語のタイトルは東音企画版の邦訳タイトルに準拠しています。この絵本がブルグミュラーの音楽を、深く味わう一助となれば幸いです。 令和六年一月吉日                 高久弦太(作者)・杉浦菜々子(監修)

    980円

  • 三善晃・尾高惇忠 ピアノ、クラリネット作品集   杉浦菜々子(ピアノ)・末次真美(クラリネット)・畠山美智子(クラリネット)

    2023年10/20リリース(リリース日後の発送になります) VM-0009  三善晃・尾高惇忠 ピアノ、クラリネット作品集           杉浦菜々子(ピアノ)           末次真美(クラリネット)           畠山美智子(クラリネット) 三善晃と尾高惇忠。戦後日本を代表する巨匠の貴重な器楽曲の真価をピアノの杉浦菜々子、クラリネットの末次真美、畠山美智子の優れた演奏によって世に問う意欲的なアルバム。日本音楽のマニアのみならず、全ての音楽ファンに贈る渾身の1枚。 【収録曲】 尾高惇忠:こどものためのピアノ曲集《童話の国》 三善 晃:クラリネットのための《螺旋状の視界》 三善 晃:2本のクラリネットのための《彩夢》 尾高惇忠:《ディアローグ》 2本のクラリネットとピアノのための 【トラック情報】 尾高惇忠:こどものためのピアノ曲集《童話の国》 1 おはなし 2 やさしいれんしゅう曲 3 お祈り 4 子だぬきの小太鼓 5 わらべうた 6 ノルウェーからのそよ風 7 さびしいお人形 8 おあそび 9 なつかしい思い出 10 雪渡り 11 北国の子どもたち 12 お母さんのおはなし 13 小さな哲学者 14 こがね虫のロンド 15 つりがね草 16 合奏の時 17 小川のほとりで 18 春のワルツ 19 夢のワルツ 20 ピエロ 21 愉快なトランペット吹き 22 いたずらっ子のみた夢 23 異国の兵隊 24 いそがしい一日 25 魔女たちの踊り 26 夜に… 27 ソナチネ 28 三善 晃:クラリネットのための《螺旋状の視界》 三善 晃:2本のクラリネットのための《彩夢》 29 Ⅰ紅(CRAMOISI) 30 Ⅱ幼鬼(PETTIT OGRE) 31 Ⅲ渠(TROU) 32 Ⅳ茜(ROUGE-CERISE) 33 Ⅴ宙転(CHUTE)   尾高惇忠:《ディアローグ》2本のクラリネットとピアノのための 34 一楽章  35 二楽章  36 三楽章 ーーーーーーーーーーー ●録音 Track1-27 2023年7月1日 Studio Nya Track 28-36 2023年6月16日 東音ホール(ライヴ音源) プロデューサー・ディレクション:高久弦太 エンジニア:前田巳代三 デザイン:杉浦信太郎 レーベル:Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル) https://vacancesmusicales2.wixsite.com/sloth *********

    2,500円

  • ぼくが見た戦争 1945年夏 大型本 – 2016/8/1 文:しまだ ゆきお 絵:秋元 なおと (著)

    〜絵本『ぼくが見た戦争』あとがきより〜 敗戦後の上野駅の地下道。父に連れられて東京へ行ったとき、ここを通った。たむろする戦災孤児たちとアメリカ兵と・・・。家族を亡くし、家もなく行く場もなく、ここを「ねぐら」にしていた。汚れ、ボロボロになった衣服、裸足でアカだらけの身体。疲れ、寝てしまった弟を見守っている12歳くらいの少年。彼は父親といるぼくをじっと見ていた・・・。彼の澄んだ瞳が今も忘れられない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 島田征夫は 1939 年生まれ。埼玉県出身、千葉市在住。第二次世界大戦開戦と共に生を 受け、1945 年の終戦時に 6 歳でした。文芸社より 2016 年に発刊された絵本『ぼくが見た 戦争~1945 年夏』は著者の幼少時(埼玉県寄居町在住時)の戦争体験を伝える文芸作品で あると共に、当時の時代感覚を今に伝える貴重な資料です。(CD「ぼくが見た戦争/思い出の中学校」ライナーノートより) 出版社 ‏ : ‎ 文芸社 (2016/8/1) 発売日 ‏ : ‎ 2016/8/1 言語 ‏ : ‎ 日本語 大型本 ‏ : ‎ 20ページ ISBN-10 ‏ : ‎ 4286174638 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4286174631

    1,210円

  • 2023/4/27リリース 「ぼくが見た戦争/思い出の中学校 」 詩:島田征夫 作曲:大野瑞季

    島田征夫による戦争体験を綴った貴重な絵本と 戦後間もない世情を映した詩に気鋭の若手作曲家・大野瑞季が 作曲。CD化して世に送るプロジェクト。 【収録曲】 「ぼくが見た戦争」~朗読とピアノによる~ 1939年、第2次世界大戦開戦の年生まれのぼく。 戦争体験の記憶を綴った同名絵本を朗読と音楽によって 新に語り直しました。 「思い出の中学校」~バリトンとピアノによる~ 戦後の世情を色濃く反映した中学生時代。 その思い出をつづった詩を歌曲で聴いてください。 track1 ぼくが見た戦争      15:04    track2 思い出の中学校      3:58 track3 思い出の中学校(伴奏)    3:50 ーーーーーーーーーーー 詩:島田征夫 作曲・ピアノ:大野瑞季 バリトン:堤 智洋  朗読:横森由衣  ーーーーーーーーーーー 【CDの制作にあたって:島田征夫】 「この度CD『ぼくが見た戦争/思い出の中学校』を音楽レーベル「Vacances Musicales」より発売する運びとなり、うれしく思います。私は第二次世界大戦開戦と共に生を受け、1945年の終戦時に6歳でした。その6歳の夏の「私の戦争体験」を綴った絵本『ぼくが見た戦争~1945年夏』を2016年に文芸社より上梓致しましたが、この時にはまさかこの絵本が音楽作品として生まれ変わるとは夢にも思っていませんでした。作曲を手がけてくださった大野瑞季さんは東京藝術大学音楽学部作曲科で作曲を学び、現在多岐にわたって活躍の幅を広げている気鋭の若手作曲家です。大野さんには戦後間もない世情を色濃く反映した私の中学時代の想い出を綴った詞「思い出の中学校」も歌曲として作曲してくださり、今回のアルバムにも収録されています。  私は戦争体験者ですが、戦争の体験を直に知る者として、自らの体験を世代を超えて語り伝える義務を強く感じています。現在も、世界では戦争が絶えませんが、戦争が起きる原因は様々です。戦争の原因は複雑で多様です。一概にいうことはできませんが、実際に戦争が起きた時、国民が実際どのような立場に置かれるのか、ということは案外忘れられがちです。国のトップが戦争を決断したら逆らえない、という場合がほとんどですし、実際、歴史は常に強者の立場で語られてきました。歴史が主に権力者の視点から語られる場合、代表的でないグループの疎外、真実の歪曲、権力構造の強化といった弊害は不可避的に生じます。どのようなイデオロギーに身を委ねようとも、「戦争をしてはならない」という一点においては思いは一つでしょう。このことを強く決意することが大切であることはすべての方が同意してくださることでしょう。  そして、いずれにしても、「あの戦争は何であったのか」という問いに対して、それが戦勝国であれ敗戦国であれ、為政者の立場からだけでその是非が論じられて良いはずがないでしょう。体験は過酷なものであるだけに、忘れられるものであるならば忘れたいという気持ちも当事者にとっての一つの真実ですが、やはり「決して忘れてはならない」という強い思いも不滅の真実です。本アルバムでは、戦争体験の普遍的真実を苛烈なままに伝える(それはどんな芸術を以てしても不可能でしょう)というよりは、幼少期の私自身の想い出として、私自身が体験し得た限りのことをその時代の雰囲気と共にありのままにお伝えすることを意図しました。  「普通が普通でなくなる決定的瞬間」はある日ある時、突然やってきます。この小さな「歴史の証言」が美しい芸術となって皆さまのもとに届きますように。そして「戦争体験の一つの記憶」が世代を越えて皆様の心の中に生き続けますように。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●録音 2023年3月17日 浦安音楽ホールハーモニーホール(ピアノ/スタンウェイ) ピアノ調律:和田武志  ディレクション:杉浦菜々子   エンジニア:前田巳代三 プロデュース:高久弦太 レーベル:Vacances Musicales

    1,500円

  • Histoires ピアノで訪れる印象の物語 L.クープラン、グロヴレーズ、ドビュッシー、イベール、メシアン、山田耕筰 ピアノ作品集 ピアノ:杉浦菜々子(2023年6月号『レコード芸術』誌準特選盤)

    『休暇の日々』に続くフランスアルバム第2弾。イベールの代表作『物語』、秘曲中の秘曲グロヴレーズ『心象風景の暦』を中心に巡る音楽の物語。 「演奏は爽やかで柔軟な流れと厚くない響きでフランスの優雅なサロン的雰囲気をつくり出している。~中略~杉浦はすべてにおいて的確な表現で、どれも生き生きとした息遣いで聴かせている。」(草野次郎) 「くっきりとした輪郭を持つ明るいタッチは杉浦の魅力~中略~山田耕筰の《春夢》もとても洒落て聴こえるし、イベールの《物語》も彼女の美しいタッチとよく整理されたソノリテが生きた佳演」(那須田 務) (『レコ―ド芸術』準特選盤『Histoires~ピアノで訪れる印象の物語』批評より) ******************** 【収録曲】 L.クープラン:プレリュード ト短調  Luis Couprin:Prélude en sol mineur グロヴレーズ :「心象風景の暦」―トリスタン・クリングゾルの詩による8つの小品 ​​ Gabriel Grovlez:L’almanach aux images : 8 pièces de piano d’après des poêmes de Tristan Klingsor 1.マリオネット Les marionettes 2.人形の子守歌 Berceuse de la poupée 3.サラバンド  La sarabande 4.猟師の歌 Chanson du chasseur 5.ロバ  Les ânes 6.羊飼い Le pastour 7.ぶらんこの歌 Chanson de l'escarpolette  8.イエスの 御名による小さな連祷 Petites litanies de Jésus  ドビュッシー:2つのアラベスク Claude Debussy:Deux Arabesques 第1番 Première arabesque 第2番 Deuxième arabesque メシアン:鳩~前奏曲集より ​​ Olivier Messiaen:La colombe(de la Préludes) 山田耕筰:春夢 Kósçak Yamada:Rêves de printemps イベール:物語 Jacques Ibert:Histoires 1.金の亀を使う女 La meneuse de tortues d'or 2.小さな白いろば Le petit âne blanc 3.年老いた乞食 Le vieux mendiant  4.おてんば娘 "A Giddy Girl"    5.悲しみの家で Dans la maison triste 6.廃墟の宮殿 Le palais abandonné 7.机の下で Bajo la mesa 8.水晶の籠 La cage de cristal 9.水売り女 La marchande d'eau fraîche 10.バルキス女王の行進 Le cortège de Balkis  ドビュッシー:レントより遅く ​​  Claude Debussy:La Plus que lente  ドビュッシー:夢  Claude Debussy:​​​Rêverie L.クープラン:パヴァーヌ   Luis Couprin:Pavane

    2,750円

  • ⭐️レコ芸準特選⭐️知られざる山田耕筰のピアノ音楽  ピアノ:杉浦菜々子

    ~山田自身も愛奏した「幻のピアノ」スタインベルク・ベルリンのこの世ならざる幽玄な響きとヤマハが生み出した画期的新モデルC3Xespressivoの圧倒的な輝きと深みによって、「知られざる山田耕筰ピアノ音楽」の魅力に迫る~ ​ 山田耕筰のピアノ音楽やピアノとの関わりは今なお知られているとは言いがたい~中略~これらのCDと楽譜を通じて、山田耕筰のピアノ音楽に広がる豊饒な世界が、あらゆる聴き手と弾き手に開かれることを願ってやまない。(制作中CDブックレットより)  髙久 暁 (音楽学・音楽評/日本大学 芸術学部 芸術教養課程 教授 ) ​◉以下の三つを柱にCDでの音源化(レーベル:Vacances Musicales)と楽譜の出版(出版社:ミューズ・プレス)を実現しました。 ①知られざる山田耕筰の古典様式による初期作品 ガヴォット、ロンド、変奏曲といった未だかつて出版されたことのないベルリン時代の作品群の出版、及び、かつて旧第一法規からその一部が出版されたもののその後絶版状態となっているソナタ、シャコンヌといった古典様式の作品群の復刻。これらの作品は日本クラシック音楽黎明期の貴重な記録であり、日本人が最初にヨーロッパでクラシック音楽を本格的に学んだ際の瑞々しい喜びが反映された佳曲です。 メヌエット 変ホ長調 、2つのソナチネ 、ソナタ ホ長調、アレグロ・モデラート、ソナタト長調、ガヴォット ト長調 、マーチ ト長調 、A melody on an autumn day (秋の日のメロディ) 、無言歌、変奏曲 ト短調、変奏曲 イ長調 、シャコンヌ ハ短調 、シャコンヌ ハ長調 、オリムピック行進曲「輝く朝日」 ​ ②山田自身のピアノ編曲「からたちの花」を模範とした山田歌曲の現代作曲家によるピアノ編曲 山田耕筰の名を不朽にしているのは何といっても「赤とんぼ」や「この道」といった日本人なら誰でも知る名曲歌曲ですが、「からたちの花」については山田自身の編曲が存在し、現在でも演奏されています。その山田の例に倣い、若手作曲家の青木聡汰 、平野真奈、永井みなみが山田の名曲の数々をピアノ音楽に生まれ変わらせてくれました。 山田耕筰:からたちの花、平野真奈:赤とんぼ、あわて床屋、ペチカ 、永井みなみ:この道、青木聡汰:鐘が鳴ります、城ヶ島の雨、砂山、六騎 ​ ③未完の大作の補筆完成 山田が完成させることがなかった「ソナタ・エクスタジエ」「アンプロンチュ」「神戸の想い出」「セレナード」といった大作は気鋭の作曲家榎 政則が補筆完成。いずれも現在知られている山田のピアノ作品にはない大規模な作品であり、スクリャービンやショパンの影響を受けつつ山田独自のピアニズムに昇華された日本ピアノ音楽黎明期の精華と言える充実した内容。 ◉日本ピアノ音楽に情熱を注ぐ杉浦菜々子による演奏 ピアニストの杉浦菜々子は、ピアノ演奏のみならず資料の収集、選曲、校正にも深くコミットしています。杉浦のデビューアルバム「山田耕筰ピアノ作品集《子供と叔父さん(おったん)》」 【レコード芸術特選盤】は、「源氏楽帖」などのそれまで音源化されてこなかった作品を採り上げた貴重なアルバムですが、作品像を生き生きと活写する演奏技術、表現力はもとより、出版譜、自筆譜や異版を可能な限り精査し、それまでで最も精度の高い校訂報告を行ったライナーノーツも『レコード芸術』や新聞社はじめ、各メディアで高い評価を得ています。杉浦渾身の山田第2弾です。 ⚫︎録音 2021年4月24日、2022年2月20日  ピアノサロンムー(ピアノ/スタインベルクベルリン) ピアノ調律:村田勝美 ​ 2022年3月23日、24日  Studio Nya(ピアノ/ヤマハC3X espressivo) ピアノ調律:​和田武志(伊藤楽器ヤマハコンサートチューナー、ピアノ1級調律技能士) プロデュース・ディレクション:山中哲人 エンジニア:前田巳代三 ​レーベル:Vacances Musicales(バカンス・ミュジカル)

    3,300円

  • 近藤浩平&山田耕筰◆ピアノ作品集◆麦草峠のギター ピアノ:杉浦菜々子 ギター:坂場圭介

    近藤浩平&山田耕筰 ピアノ作品集「麦草峠のギター」 ~どこか懐かしい日本の風景、自然、音色~ 「山の作曲家」近藤浩平と日本クラシック音楽黎明期の立役者山田耕筰の珠玉のピアノ掌品集 美しい風景写真と杉浦菜々子の美音で彩る一枚 今までになかったのが不思議というくらい、自然な音楽を目指してきた(近藤浩平) (近藤浩平の音楽は)音楽が全体として持つ存在感や空気感、間合いという点で西洋の大家にはない独自の魅力を獲得している。(ライナーノーツより) ******************** サンプル音源はこちら⤵️ https://soundcloud.com/user-813021230/sets/gwenmfbykzng?utm_source=clipboard&utm_medium=text&utm_campaign=social_sharing 【収録曲】 近藤浩平:麦草峠のギター Op.151 (山中哲人編両手のピアノ版) 1.第1曲:午後の草原  2.第2曲:ニュウと白駒池 3.第3曲:雨の針葉樹  4.第4曲:高見石  5.第5曲:東屋  6.第6曲:縞枯  7.第7曲:ゴーロの秋  8.第8曲:稲子岳の凹地 近藤浩平:アトリエの古い画帳 Op.89  9.第1曲:教会の尖塔  10.第2曲:ワルツの余韻  11.第3曲:夜の騎行  12.第4曲:シエラネバダの雪  13.第5曲:海と断崖の風景  14.第6曲:湖のある風景 15.山田耕筰:黎明の看経  山田耕筰:スクリャービンに捧ぐる曲  16.第一曲:夜の詩曲  17.第二曲:忘れ難きモスコーの夜 近藤浩平:山田耕筰へ捧ぐる曲 Op.201  18.第1曲:赤蜻蛉を待ちわびる歌 19.第2曲:ポエム 20.山田耕筰:ポエム 21.近藤浩平:三段峡と八幡高原(安芸の山々~西中国山地)左手のピアノの為の Op.206 22.近藤浩平:コルドバへの道 ギターとピアノの為の Op.166a  23.近藤浩平:週末は晴れの予報~《左手のピアノの為の2つの前奏曲 Op.153》より ******************** プロフィール 近藤浩平 Kohei KONDO(作曲) 関西学院大学で音楽学を専攻。2010 年ベルリン・ドイツ・オペラ<Klang der Welt Ostasien>作曲コンクール第2位(室内楽)。左手のピアノ作品は舘野泉氏、智内威雄氏による演奏機会が多く舘野泉氏によりベルリン・フィルハーモニー室内楽ホールでも演奏された。「ヴァイオリンと打楽器の為の協奏曲」は、ブダペスト祝祭管弦楽団の日曜コンサートで演奏された。2016 年にはアリゾナ州にて Kondo Festival が開催された。「海辺の祈り~震災と原子炉の犠牲者への追悼」は世界各地で再演150 回を越える。山田岳氏初演のギター協奏曲、福村麻矢氏と関西フィルにより初演されたピアノ協奏曲、會田瑞樹氏初演のヴィブラフォン協奏曲、野村誠氏のための鍵盤ハーモニカ作品などもある。NTN回る学校の音楽プログラムや映画「にしきたショパン」の作曲も手がける。http://koheikondo.com 杉浦菜々子 Nanako SUGIURA (ピアノ) ソロリサイタルの他、2018年5月チェコフィルハーモニーゾリステン来日10周年コンサート、2019年5月ラ・フォル・ジュルネ丸の内エリアコンサートなど多くのコンサートに出演、近年は委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説が登録されている。また、出版における調査や資料収集、校正、校閲にも当たっている。 2018年11月に1stアルバム「山田耕筰ピアノ作品集」をリリース(『レコード芸術』誌【特選盤】)。2021年11月2ndアルバム「休暇の日々〜フランスバロックからセヴラック、タイユフェールまで」を、2022年3月3rdアルバム「J.S.バッハ&S.L.ヴァイス リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集」(『レコード芸術』誌【準特選盤】)をリリース。 オフィシャルホームページ https://www.nanakosugiura.com/ 坂場圭介 Keisuke SAKABA クラシックギターを筧優、三上進両氏に師事。2002年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、渡仏。パリ・エコールノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセ氏に師事。2003年、渡米。シカゴ芸術音楽大学修士課程ギター科に奨学金を得て入学。同大学にてギターをデニス・アザバギッチ、セルジオ・アサド両氏に師事する傍ら、教育法・ギター史・ギター和声等をパメラ・キンメル氏より学ぶ。2007年、同大学卒業し修士号を得る。第20回ジュニアギターコンクール最優秀賞、パドヴァ国際音楽コンクールギター部門第1位、など賞歴多数。2008年にデビューリサイタルを行い、好評を博したほか、2009年にはベトナム交響楽団(指揮:本名徹次)とヴィラ=ロボスのギター協奏曲を共演。2011年、東京交響楽団(指揮:堀俊輔)とアランフェス協奏曲を共演。この頃より月刊現代ギター誌上で執筆活動を始める。現在は、坂場圭介ギタースクールを主宰する傍ら、上野学園短期大学、上野学園高校、村治 昇ギター早期才能教育教室、現代ギター社GG学院、アイゼナハ音楽院で講師を務める。公益社団法人・日本ギター連盟理事、日本ジュニア・ギター・教育協会副会長、GLC(ギター・リーダース・クラブ)コンクール実行委員。

    2,750円

  • ⭐️レコ芸準特選⭐️J.S.バッハ&S.L.ヴァイス  リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集 杉浦菜々子(ピアノ)

    ★『レコード芸術』誌準特選盤 J.S.バッハ&S.L.ヴァイス  リュート作品の鍵盤用トランスクリプション集 杉浦菜々子(ピアノ) ピアノで奏でるリュート音楽の調べ 音楽の父バッハとリュート音楽の大家ヴァイスの芸術的真価に新たな光を当てる画期的な一枚 「バッハやヴァイスのリュート作品を鍵盤において表現することは、バッハがそうしたように鍵盤によって、リュートとリュート音楽を讃えることにほかならない。」(ライナーノーツより) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『レコード芸術』誌より 「温もりと艶のある音色がリュートの持つ優雅で木質の響きを代弁している。」「ヴァイスの4作品は全て山中哲人の編曲によるもので、ピアノ書式からの積極的な表現方向が明瞭で、それぞれの曲のスタイルを十全に活かしている。」(草野次郎氏) 「モダンのピアノにしては響きの混濁が少なく、しかも響きの作り方がリュートに近い。フーガの各声部の動きもよくわかる。」「当盤を機にこれらの曲をもっとピアノで弾く人が増えてくれればと願う。」(那須田務氏) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-3 J.S.バッハ ・プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 Präludium, Fuge und Allegro Es-dur BWV998 4 J.S.バッハ~山中哲人編曲 ・とくと見つめよ、わが魂よ~《ヨハネ受難曲》より Arioso“Betrachte, meine Seel” BWV245 5 J.S.バッハ~Jacques Erdos編曲 ・ソナティナ~カンタータ《神の時こそいと良き時》より Sonatina~Cantata“Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit”BWV106 6-11 J.S.バッハ ・組曲イ短調(原調ホ短調) Suite a-moll BWV996  Preludio (Passaggio-Presto) - Allemande - Courante - Sarabande -Bourée - Giga 12 S.L.ヴァイス~山中哲人編曲 ・ファンタジーハ短調 Fantasie c-moll 13 J.S.バッハ ・プレリュードハ短調 Praelude c-moll BWV999  14-18 J.S.バッハ ・パルティータハ短調 Partita c-moll BWV997  Prelude - Fuga - Sarabande - Gigue - Double 19 S.L.ヴァイス~山中哲人編曲 ・ロジー伯爵のトンボー(墓)Tombeau sur la Mort de mur Comte D'Logy 20 S.L.ヴァイス~山中哲人編曲 ・カプリッチョイ長調(原調ニ長調)Capriccio A-dur 21 S.L.ヴァイス~山中哲人編曲 ・パッサカリアニ長調 Passacalle D-dur *********************************** ⚫︎録音 2021年12月26日、27日 静岡バッハハウス(ピアノ/ベーゼンドルファー) ピアノ調律:​​大場芳彦 プロデュース・ディレクション・トランスクリプション:山中哲人 エンジニア:前田巳代三

    2,500円

  • 高久敏春|リュート、19世紀ギター,ギター

    高久敏春 リュート、19世紀ギター,ギター リュート(8コースルネッサンスリュート渡辺広孝2020年作) 1,インスブルックよさらば H.イザーク 2,エル・グリロ ジョスカン・デ・プレ 3,オケゲム追悼の哀歌 ジョスカン・デ・プレ 6つの小品 イタリアリュート曲より 4,美しいブロンドの女 5,白い花 6,シチリアーナ 7,イタリアーナ 8,もしも私が 9,サルタレロ 10,涙のパヴァーヌ J.ダウランド 11,キャプテン・ハイパーのガリヤード J.ダウランド 12,プレリュードハ短調BWV999 J.S.バッハ 13,プレリュード、フーガ、アレグロ変ホ長調BWV998 J.S.バッハ 19世紀ギター(1830年頃作者不詳) 14,アンダンテ・ラルゴOp.5-5     F.ソル ハイドンの様式によるソナタ・ニ長調 石月一匡 15,Ⅰ アレグロ モデラート  16,Ⅱ、メヌエット  17,Ⅲ、アダージョ     18, Ⅳ、プレスト       エルナンデス・イ・アグアド(1971) 19,プレリュードNo.5 F.ターレガ 20,アルハンブラ宮殿の想い出 F.ターレガ 21,マズルカニ短調               F.ショパン~ターレガ~高久編 22,スクリャービンの主題による変奏曲 A.タンスマン 23,セビーリャ I.アルベニス 24,鳥の歌 カタルーニャ民謡~渡辺香津美

    2,500円

  • 休暇の日々~フランスバロックからセヴラック、タイユフェールまで~ ピアノ:杉浦菜々子

    フランスバロックからセヴラック、タイユフェールまで「休暇の日々」 ピアノ:杉浦菜々子 ◆曲目◆ ルイ・クープラン      プレリュード               トンボー フランソワ・クープラン   神秘のバリケード               ドードー ラモー           ミュゼット               ファンファリネット バルバトル         ラ・マルシェルブ               ラ・モリッソウ J.S.バッハ          フランス組曲第4番ガボット セヴラック         休暇の日々から第1集 タイユフェール       アンプロンプチュ               ロマンス               Pas trop vite               ワルツ・レント ♪プロフィール♪ 杉浦菜々子 Nanako Sugiura 共立女子大学文芸学部日本文学コース卒業。武蔵野音楽大学大学院博士前期過程修了。修了後、同大学にて伴奏研修員を務める。ソロリサイタルの他、2018年5月チェコフィルハーモニーゾリステン来日10周年コンサート、2019年5月ラ・フォル・ジュルネ丸の内エリアコンサートなど多くのコンサートに出演、近年は委嘱や新作の初演にも積極的に取り組んでいる。2016年よりピティナ公開録音コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの日本人作品を演奏、録音している。ピティナピアノ曲辞典には演奏動画多数と曲解説数曲が登録されている。2018年11月にCD「山田耕筰ピアノ作品集」をリリース。「レコード芸術」誌にて【特選盤】に選出された。日本人作品への取り組みとしては、全音楽譜出版社のスタッフとして日本人作品の調査に当たるとともに、「山田耕筰ピアノ作品出版プロジェクト」にピアニストとして参加している。自宅にてピアノ教室を主宰。日本クラシック音楽コンクール審査員、ピティナピアノステップアドヴァイザー、ピティナピアノコンペティション審査員。日仏現代音楽協会正会員。日本音楽表現学会会員。ピティナ正会員。 ●オフィシャルホームページ https://www.nanakosugiura.com/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー レーベル:Musique de vacances 収録日:2021年8月28日、8月29日 ピアノ:スタインベルクベルリン(ピアノサロンムー) 調律:村田勝美 プロデュース・ディレクション:山中哲人 エンジニア:前田巳代三

    2,500円

  • ⭐️レコ芸特選盤⭐️杉浦菜々子:山田耕筰ピアノ作品集《子供と叔父さん(おったん)》

    杉浦菜々子 2018年11/14デビューアルバム   レコード芸術2018年12月号【特撰盤】 山田耕筰ピアノ作品集《子供と叔父さん(おったん)》         ―原典に基づく秘曲集―CD初収録作品を中心に Kósçak Yamada Unvailed Nanako Sugiura こんなにも美しい作品が埋もれていた…。 入手し得る限りの出版譜はもとより、自筆楽譜、初出版譜などを徹底的に校閲し検証。 テンポや響き、表情など、洗いなおされて甦る山田耕筰の魅力。 校閲・監修:杉浦菜々子、台信 遼(作曲家・国立音楽大学講師・日仏現代音楽協会会員) 収録曲 01  狐の踊り 年代不詳 02 秋の日のメロディ 年代不詳 03~12 子供と叔父さん(おったん) 1916年  もうおっきしたの、目かくしごっこ、暢気なお噺し、 さあ一緒にうたいましょう、怖いお噺し、静かな午后、 奴の彌次郎兵衛、叔父の心、夕やけこやけ、星の子守唄 13 聖福1 1917年 14 聖福2 1917年 15~21 源氏楽帖 1917年 桐壷、若紫、末摘花、紅葉賀、花宴、花散里、須磨 22~24 ソナチネ 1917年 第1楽章、第2楽章、第3楽章 25~28 日本風の影絵 1918年 おはよう、こんにちは、こんばんは、おやすみ 29 牧神序曲 1921年 30 ポエム 1928年 31 ピアノのための「からたちの花」 1928年 32 前奏曲「禱り」 1928年 33 前奏曲 変ホ長調 1929年 34 前奏曲「聖福」 1937年 35 前奏曲 ト短調 1951年 36 春夢 1934年 ******************************************************************** ご覧いただき、ありがとうございます。 サイン入りメッセージカードをお付けしてお送り致します。 杉浦菜々子 ********************************************************************** 以下、2018年11月14日「毎日新聞」より出典 「赤とんぼ」で知られる山田耕筰(1886~1965年)が作曲したものの演奏される機会が少ない埋もれたピアノ作品を、ピアニストの杉浦菜々子さん(39)=千葉県船橋市=が弾いて収録したCDが14日、発売される。オリジナルに忠実な作品に仕上げるため山田の自筆楽譜を探したといい、「日本のシューベルトと言われる耕筰の歌曲はよく知られていますが、ピアノ曲も物語性があり楽しく聴ける作品がいっぱいあります」と話している。きっかけは、山田作曲の源氏物語がテーマとなっている「源氏楽帖(がくちょう)」(1917年)との出合いだった。「弾き始めると平安時代の物語が目に浮かぶようでした」と振り返り、国立国会図書館や東京文化会館音楽資料室などで、「源氏楽帖」を演奏した音源を探した。だが、見つけることができず、他にも眠ったままになっているピアノ作品があると思い、調べ始めた。  山田の自筆楽譜を探し出し、出版されている楽譜と比べたところ、「源氏楽帖」の第5曲「花宴」と第6曲「花散里」が入れ替わっていることも発見した。約2年をかけて調査を進め、オリジナルと同じ曲名、曲順にこだわり、CDには16曲を収録。「狐の踊り」や「秋の日のメロディ」といった山田の全集楽譜にもない作品も収めた。  山田は多くの歌曲を残したが、晩年までピアノ作品も作曲し続けた。杉浦さんは「優しい和音で子供たちを描いた作品もありますが、不穏な空気感や、きな臭さを感じさせるような不協和音が鳴り響く作品もあります。時代によって変遷する耕筰の作品は20世紀音楽の縮図でもあり、その時代の社会を反映しています」と力説する。  CDのタイトルは収録曲の「子供と叔父さん(おったん)」で、姉の子どもたちとの生活から生まれた10曲からなる小作品集から取った。ディスククラシカから2500円(税抜き)で発売する。【橋口正】

    2,700円