そよ風のチカラ

人生100年時代の折り返し、50才から先を心理カウンセラーの道へ。誰かの「心のこんがら…

そよ風のチカラ

人生100年時代の折り返し、50才から先を心理カウンセラーの道へ。誰かの「心のこんがらがり」を一緒にひも解いて、心に澄んだ鐘が響くといいな。「こころと仕事のカウンセリング ふうりん堂」https://cocoro808ca.jimdofree.com/

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起業して3年目に突入

2年前の7月1日、「心理カウンセリング&ブランド・コンサルティング」を提供する個人事業『こころと仕事のカウンセリング ふうりん堂』を立ち上げた。 それは、世に言う「起業」というほどの大それたものではないけれど、自分にとっては、どんなに小さくとも、既存の組織に属せず自分で生業を起こした以上、立派な起業だと思っている。 2年前に思い切って会社を辞め、自分のやりたいことにチャレンジしたその熱い想いは今も変わらない。 今の世の中、組織のしがらみの中で苦しんだり、上手くチカラを出

    • 創作おとぎ話 うさかめサイコロジー え~と干支篇<連続3日掲載:後篇>

      (前回までのお話) 神様が企画した『干支決定戦』は大ヒット。いろいろな動物が我こそは一番乗りにとレースに参加。みんな日の出の神社を目指して、暗いうちから走り始めました。さて、一番にやってきたのは誰でしょう?     東の空が白む頃、最初にやってきたのは、あののんびり屋のウシでした。 神社の門の前につくと、まだ日の出にはほんの少し早いのか、門は閉じたままです。 ウシは、足元の夜露に濡れた草を食べて、ちょっと一休み。モグモグ、モグモグ、反芻します。   すると、神社の奥の山の頂か

      • 創作おとぎ話 うさかめサイコロジー え~と干支篇<連続3日掲載:中篇>

        (前回までのお話) 1年ごと、その年のリーダーを立て、12年でひと回りとする干支システムのメンバーを決める『干支決定戦』が神様によって企画されました。動物たちの関心はすこぶる高く、村中が大騒ぎです。     イヌとサルは、大の仲良し。一緒に走ろうと約束を交わしています。 ウサギは隣に居合わせたカメに向かって、「世界のうちでお前ほど、歩みののろいものはない」と挑発。カメは怒るかと思いきや「どうせ、僕はいつも遅いから」としょんぼり下を向いてしまいました。 トラは、筋トレに余念が

        • 創作おとぎ話 うさかめサイコロジー え~と干支篇<連続3日掲載:前篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話第6弾です。 昔むかしの大昔、まだ人間が生まれていない頃のお話。あるところに、神様とたくさんの動物たちが暮らしておりました。いかにも平和でのんびりとした世の中にみえるのですが、実は神様だけがひとり悩んでいました。それは、動物たちが神社に参拝にきてくれないこと・・・。     神様: いや~、わしは神様なんじゃけど、だ~れも拝みにきたりせん。これじゃあ、自称“神様”みたいで、なんか自分でも神様でいいのか自信がなくなってき

        起業して3年目に突入

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:後篇>

          (前回までのお話) カメの石ちゃんがリュウグウから持ち帰ったカプセルを開けると白い煙が出てきて、石ちゃんはおじいさんになってしまいました。そんな石ちゃんの目に入ってきたのは真っ暗な山に光るまぶしい光。行ってみると、そこには白く輝く竹が・・・。     石ちゃんが光る竹を割ってみると、中から・・・真っ白なもふもふタオル?   いいえ、それは白ウサギ。 石ちゃんと月まで競争をしたあの白ウサギでした。   竹筒の中にギュと収まっていた白ウサギはモゾモゾと出てくると 「あ~苦しかった

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:後篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:中篇>

          (前回までのお話) 小惑星「リュウグウ」にはオットー姫様とその一族のオットセイたちが住んでいました。オットセイのショーを楽しんだカメの石ちゃんとハヤブサは、帰り際にお土産をもらうことになったのですが・・・   「さあ、大・中・小、どれでもお好きなカプセルをどうぞ」 オットー姫が少しひきつった笑顔で促します。 それもそのはず。石ちゃんは昨日から一晩ずっと悩んでいるのですから。   「よし、決めました!真ん中のカプセルにします。オットー姫様、どうもありがとう」   ようやくお土

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:中篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:前篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話第5弾です。 前回のかぐや篇で、月に行くはずが小惑星「リュウグウ」に行ってしまったカメの石ちゃん。実は後日談があるようです。     ここは、地球から遠く離れた小惑星「リュウグウ」。   ハヤブサに連れられ、大空を遥か超えて宇宙を旅してきたカメの石ちゃんは、岩と砂しかない大地に降り立ち、途方に暮れていました。   「どうしよう・・・とんでもないところに来ちゃった」と、今にも泣きそうです。   すると、上空を旋回してい

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー リュウグウ篇<連続3日掲載:前篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:後篇>

          (前回までのお話) 白ウサギは、月への興味を実際に行くことにまで発展させ、とうとう宇宙船「かぐや」を作ってしまいました。そして月への旅を競争にしたいとカメを誘うことにしました。     月への競争の話を聞いて、自分で走らなくていいなら勝てるかもしれないと思ったカメのおじいさんは、勝負を受けて立つことにしました。 大きくて石のように物静かだったカメの赤ちゃんは、今も変わらず物静か。おじいさんからは石ちゃんと呼ばれ、愛されています。   石ちゃんは、にっこり微笑んだあと、「がんば

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:後篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:中篇>

          (前回までのお話) 動物村の西の山すそ方面に強く明るい閃光を見たパンダウサギのおじいさんが現場に行くと、そこには白く光る竹が・・・。中から出てきたのはかわいい白ウサギの赤ちゃん。ふたりがふもとの家に帰ったころ、遅れて山にやってきたカメのおじいさんもあの竹の根元で、大きくて石のように物静かなカメの赤ちゃんと出会いました。     あれから月日は流れ、それぞれのおじいさんの家で大切に育てられた赤ちゃんはすくすくと大きくなり、未来を夢見るヤングなウサギとカメになっていました。  

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:中篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:前篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話第4弾です。 時は前回の動物村「オウリンピック」閉幕のころ。リンゴの王様「王林」が巨大になったかのような太陽が、輝きを増しながら西の山あいに沈み、辺りが暗闇につつまれようとしたその時、山の裾野でキラリと光る強い閃光がありました。ただ、そのまぶしい光は一瞬の出来事。光った辺りの竹藪は再び静かな静かな夜の闇に満たされていきました。     ガサガサ・・・・・ガサガサ。   夜の竹藪に、葉っぱが擦れる音が響きます。 暗がりに

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー かぐや篇<連続3日掲載:前篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:後篇>

          (前回までのお話) 動物村の運動会『オウリンピック』が始まった。様々な競技が行われる中、「つなひき」では優勝候補筆頭のゴリラチームがまさかの敗退。これから始まる「うさぎ跳び」ではウサギチームが優勝を狙うが、そこに待ち受けていたものは・・・。     「うさぎ跳びは膝に悪いというので棄権します」   なんと棄権が相次ぎ、結局エントリーしたのはウサギチームだけ。 ウサギチームの不戦勝という形で、この競技は何とも消化不良で終わってしまいました。 優勝したウサギチームにはリンゴの王様

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:後篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:中篇>

          (前回までのお話) 動物村では秋に毎年運動会を実施している。その名は『オウリンピック』。運動好きのウサギ一族はスタジアムの建設を買って出た。いろいろ問題はあったもののスタジアムは完成し、何とか運動会当日の朝を迎えることができた。     青く高い空にいわし雲の応援団がにぎわいを見せる中、動物村の運動会『オウリンピック』の始まりを告げる号砲が鳴り響きました。   選手宣誓は、内向型のカメ。 人前で話すことが苦手なので、昨晩からずっと緊張しっぱなし。 フィールドに設置された台に

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:中篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:前篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話第3弾です。 前回のウサギの誕生日パーティでは、カメは結局最後まで残って楽しい一日を過ごしたそうです。なんでも、パーティで出会ったツルと、お互いの先祖が長生きだった話で盛り上がったのだとか。少人数で深い話をするのが好きな内向型のカメにとってはいい友達が見つかったようです。よかったですね。めでたし、めでたし。おしまい・・・・というのは前回までのお話。 あれから平々凡々とした日々が流れ、季節は秋となりました。 動物村では

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー 運動会篇<連続3日掲載:前篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:後篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話、続編です。 (前回までのお話) ウサギは誕生日パーティの準備を楽しく進めている。ときには、どうしようか悩むこともあるけれど、それもまた楽しいプロセス。一方、パーティに招待されたカメは行くべきかやめるべきか、ずーーーっと悩んでいた。     カメは悩んでいた。 ウサギの誕生日パーティに行くべきか、やめるべきか。   「呼ばれたら行かないと失礼だよなー。断ったらウサギさんもショックだろうし・・・」 「でも、パーティって苦

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:後篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:中篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話、続編です。 (前回までのお話) 外向的で活発なウサギは、毎年恒例の誕生日パーティを企画中。今年は山登りでちょっと近しい距離に感じるようになったカメを招待。一方、内向的で物静かなカメはパーティに行くべきかやめるべきを激しく悩んでいた。     ウサギは毎日が楽しくてしょうがなかった。 誕生日パーティをどうするか考えるだけでもワクワクが止まらなくなるのである。   【ワンポイント心理学】 先々に楽しいと思えることを予定に

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:中篇>

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:前篇>

          心理学のエッセンスをちょっと交えた『ウサギとカメ』のお話、続編です。 前回の山登りイベントによって、お互いの違いとその面白さに気づいたふたり。   仲が良くなるか・・・と思いきや、特にふたりの関係が接近するわけでもなく、かといって以前のようにウサギがカメをバカにするということもなく、それぞれがそれぞれの世界で極々普通な毎日を過ごしていました。   ドラマチックな展開はそうそうあるものではありませんよね。 でも、変化がまったくないかというとそうでもありません。   ある日の

          創作おとぎ話 うさかめサイコロジー パーティ篇 <連続3日掲載:前篇>