栗城史多は、誰?―下山家と呼ばれたある男の話
表題は2018年にエベレストの山中で帰らぬ人となり、その後おこなわれた追悼展のタイトルです。
"栗城史多は、誰?"
彼のキャリアについて、当人の語ったように素直に表現するならば「七大陸最高峰の登破を目指し、最後の一峰となるエベレストに八度挑み続けた登山家」という人物のはずなのですが、追悼展を行った主催者が選んだタイトルはこのような意味深なものでした。
これにはもちろん理由があり、彼を取り巻くさまざまな事情を秀逸に表現したものだと思っています。
亡くなってからそろそろ三年の