二月某日 月日の密度と生活記録
昨年末から毎日、手元のノートに日記をつけている。いや、実際は毎日ではなくて、1日空いたり3日分一度に書いたり、それくらいいい加減なのだが、それでも大まかにいつ何があったかわかる程度には記述が積み重なっている。
いわゆる「自粛期間」が続き、コロナだギネスだと騒いでいるうちに(わたしはギネスが好きです)早1年が経とうとしている。以前にも書いた通り、変わり映えのしない毎日を過ごしていると、流れる時間と感じる時間とで速さがズレ始めるのである。少しでも油断すると、アッと言う間に記憶のない1週間、2週間が錬成されてしまう。「もう〇月中旬!!?」「あと〇日で今月終わんの!?」の小さな絶望感に、チクチクと心を蝕まれてしまう。
そんなあなたを救うのが、日記である。1冊のノートと1本のペン!それさえあれば誰でもどこでも生活を記録することができる。(確かにSNSもnoteも、スマホ一つで記録する良い手段ではあるけれど、わたしには合わなかった。)
大したことなんて書かなくてもいい。今日は散歩をした。焼きそばを食べた。肩がこった。本を読んだ。そんな些細な一コマを、紙に書きつけて残すだけで、数ヶ月後には自分だけの日常が、大げさに言えば物語が、自ずと出来上がるといった寸法である。
ほどよく厚くなったところで読み返してみれば、自分の送る時間を、等身大の生活を、あたたかく愛おしいものに思いなおせるのだ。
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