儚くて強い閃光のように

教えてよ先生

わからないことだらけで

迷子です

どの道に行っても

痛い苦しい悲しいでしょう？

どれも好きとは言えません

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
どうして目的地は見えてるのに

すんなり行かせてくれないんでしょう？

自分の足りなさを楽しめる時と

楽しめない時があるのは何故でしょう？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
わかってますよ

逃げてるだけだって

でもいいでしょう？

そこにたどり着きたいからこそ

悩み苦しみ痛んで

ちゃんと悲しんでる

これは向き合ってるからですよ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
先生うるさく言わないでください

痛みごと感じて感じて

感じ尽くすように生きて

知ってる→理解してるに至るまで

一つ一つとむきあうんでしょう？

うるさく言わないで

少し静かに観ててください

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
愚か者でけっこうです

小さいことで一喜一憂しますが

輝く愚か者でいたいんです

だから

悲しみも苦しみも

出来るだけ無駄にしないように

痛みながら

それらに向けて

無防備に感覚さらしてます

刻んだ分だけあらわれた知恵を

自分と誰かのために使うんです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
気にくわないなら

ストーリーごと連れ去って

リセットしてください

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あなたがリセットしないなら

これでいいと

僕は僕の輝き方を探しては貫きます

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あなたが目が眩むほどの光を見つけ

その光を覆い隠す

そんな『余分』を取り去ったとき

そこは終わりで始まりなんでしょう

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あなたが試練を与えるだけで

誰かを笑わせてあげられないなら

その役割は僕がもらいますよ

どんな生き方からでも

大切を知り得るための場所に

たどり着けるって伝えておきます

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
五感を入り口にして

たどり着いた胸の奥の声

それを発する口の奥に

そのための知恵があるなら

僕はそれを知り得るために

理解するために

幾度も心海にフリーダイビングします

なぜかって？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

たった１人でもいいから

瞬間だけでもいいから

笑って生きてほしいからですよ

悲しみや苦しみが

味わった痛みが

無駄にはならないことを

伝えたいからですよ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そのために

今ここで何度も立ち上がり

在り続けるんです

不器用で生きるのが下手でも

諦められないんですよ

希望と絶望が果てなくあるのは

想いがあるからだと気づいているから

終われないんです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そんなこともわからないで

ずっと観てたんですか先生？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あなたもまだまだですね

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
扉が開いたその向こう

好きな人があちらこちらに溢れている

そんな夏が観たい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
空からでも

土からでも

花からでも

どこからでもいいから観ててよ

知りたがりのあなたに教えてあげるよ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
愚かで美しい人間の

一瞬で儚い『閃光』を