見出し画像

たまにはレシピ的なものを。〜和風酒蒸しボンゴレ〜

 ボンゴレ・ビアンコはお好きですか?? 私は大好きです。しかしながらイタリアンの修行も勉強も、お店で働いたこともありません。
 今回は、日本人好みと思える超絶簡単なアサリのパスタを記事にしたいと思います。

 私は飲食店で働いてますが、料理を指南しようとは思ってません。そんな実力もないし、有名店で働いていたこともない。ただ、美味しいものは大好きです。なので、みなさんの調理時の参考程度になれば良いなと思ってます。

 レシピというと、やれ隠し味だ、特殊な調味料や調理方法、はたまたすごく簡単で美味しい等ということに興味を持つ方が多いと思います。
 今回のレシピは簡単明快系です。ただし、材料の選び方やちょっとしたこだわりはありますので興味の無い方はスルーしてくださいませ。

 さてさて、ボンゴレといえばアサリです。最近は鹿児島での偽装事件が記憶に新しいですね。最近では北海道産もよく目にするようになりました。
 しかし、残念ながら、私達が簡単にアサリを買えるスーパーでは、シジミと思うほど小粒なアサリしか見かけません。美味しいアサリはこれではダメなんです。
 本来であれば市場に買い出しに行きたいところですが、なかなかそうもいかないでしょう。ですから、スーパーなどの小売店で大きめのアサリを見つけたら即買い決定なのです。
 ちなみにウチの近所の話ですが、八百屋がメインで、乾物、調味料、魚に肉、はたまたお弁当までと、何でも販売している昔からの商店があるのですが、意外とこのような店も穴場だと思っています。野菜はもちろんですが、アサリなども不定期で良いものが安く売っていたりします。

 なぜ、大粒のアサリにこだわるかというと、身の食べ応えもそうですが、何と言っても出汁がしっかりと出る事に限ると思います。小粒のアサリだと何だか希薄な出汁しか取れない気がします。同じ手間をかけるのなら大粒が美味いのです。

 さて、アサリが手に入ったらまずは入念な砂抜きをします。方法は至って簡単、3%ほどの塩水に漬けておくだけです。1〜2時間ほど放置しますが、気をつけるのは温度、水位、放置する場所です。
 水温は約20℃、夏場なら冷蔵庫がいいですが、基本的には室温でOK。
 水位は、アサリが軽く出るくらいにヒタヒタにします。水位が深いと酸欠になるのです。
 放置する場所は、冷暗所で静かな所。私は上に新聞紙を掛けて風呂場に置いたりしています。お風呂場なら水が飛び散っても安心ですしね。
 50度のお湯でヒートショックの原理で砂を抜く方法もあるようですが、私は旨味が出てしまうような気がするのと、アサリのストレスとなるような気がしてお勧めいたしません。

 砂抜きさえ上手くいけばアサリ料理はほぼ完成したも同然です。
 料理の種類にもよるのですが、砂抜き後に真水に漬けて塩抜きする場合があります。
 私はパスタにする場合は、砂抜き後にアサリ同士を擦り洗いするだけで塩抜きはしません。その塩分で味付けをしてしまうからです。

 作り方です。まずはアサリを蓋の出来る鍋に入れて少々の日本酒を振り、蓋をして蒸します。アサリの開く音がカチカチとしますので、この音が聞こえたら弱火にして鍋の蓋を取り、開いた順に取り出していきます。全部取り出したら火を止めて酒蒸しは完成。

 オイルにニンニクの香りを移して、先程の酒蒸しのダシ汁を加え軽く沸騰させ乳化させます。そこに茹で上がったパスタ、アサリを戻して混ぜ合わせたら完成となります。

 最初は晩酌で酒蒸しにしたの残り汁だけで貝出汁が効いたペペロンチーノみたいなものを翌日に作って食べたのですが、シンプルな上に出汁が濃厚でめちゃくちゃに美味しかったのです。なので最近ではこのレシピでしか作ってません。塩分が足りないと感じた時はごく少量の薄口醤油で整えても良いかと思います。

 皆さんお試しあれ!! トップ画像はブロッコリーも入ってますよー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?