『水都百景録』を楽しもう「我らが周都督、『パリピ孔明』で策をまたも盗まれる」
実写版『パリピ孔明』が終わりました。大変素晴らしい出来であったとは思いますが、呉――つまり江南目線からしますと問題があったとは思います。
拙稿
三国志・周瑜は正史が激カッコいい 赤壁で魏を打ち破った智将の生涯 https://bushoojapan.com/sangokushi/2023/12/02/161089
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サマーソニアを赤壁に見立てる
『パリピ孔明』は音楽業界を舞台にしています。これが実に巧みだと思います。もしレーシング業やスポーツでは、こうもうまくいかなかったかもしれません。
中国では音楽が大変大事です。礼楽――儀式と音楽はセットになります。孔明も、曹操も、そして我らが周瑜都督だってそこは意見があっても全く不思議ではありません。
私は原作とアニメ版は未見です。そのうえで実写版をみていきますと、前園ケイジを曹操、サマーソニアを赤壁にみたてた素晴らしいプロットになっていると思いました。
ただそうすると、江南の誇る周瑜都督の功績を孔明が乗っ取るという、おなじみの流れになってしまいます。周瑜モデルの悪役を倒すよりはよいかもしれませんけれども。
じゃあ、周都督の名誉回復でも。
草船借箭(そうせんしゃくせん)
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