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柳生は何しに崋山へ?明ものにいる倭人の謎とは?

 『ソード&ブレイド』には謎の東洋武士がいます。
 『水都百景録』でも倭寇が街中をうろついています。

 倭寇ということで「反日だ!」とカリカリするのは、あっちの方の日本人だけでして。中国語圏の方は「多国籍日本コスプレ密貿易集団ね。別に反日とかそういうのでなくて明代なら出てくるだけだよ」と冷静にとらえています。

 むしろ『ソード&ブレイド』のような武侠ものの場合、骨のある強敵扱いなのでむしろサービスかと。中国語圏も戦国時代は大好きだから、忍者や東洋武士を出したくなるのでしょう。やられ役なのは仕方ない。

 かつて、まだ第二次世界大戦の記憶が生々しい時代。中国語圏の作品で日本人悪役は惨殺されまくりでした。ブルース・リー映画だって悪役は日本人でしたよね。ドイツ人とイタリア人と日本人のトリオが悪役という香港映画もありました。そういう時代だったということ。

 倭寇もそれこそモロに反日要素になっていて、かつ時代考証も無茶苦茶でした。沿岸部ならまだしも、長安洛陽まで来ている伊賀忍者は何がしたいのか。目的がわからない! 沿岸部で、密貿易をしましょうよ。
 そうつっこんでも、サービス扱いだからもう仕方ない。

 『ソード&ブレイド』にも、今度敵キャラ・柳生一羽が実装されたってよ。大和くんだりから何をしに崋山まで何をしに来たのかしらんけど、頑張って欲しいところです。まあ、結局は倒すんだけどさ。

 あ、柳生さんは「コスプレしているだけ」で、本当は日本人じゃないかも。それこそ倭寇システムだ! それもありかな。

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小檜山青 Sei KOBIYAMA
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