『水都百景録』を楽しもう「日本人と江南」
和服は呉服という別名があるように、日本と江南は縁が深いのです!
日本人のルーツは?
2023年、NHKで放映された『フロンティア』「日本人とは何者なのか」がなかなか衝撃的でした。
縄文人がいる。そこへ弥生人がやってくる。それが日本人だと思われてきました。それが古墳時代に中国大陸を経由して、さまざまな民族が入り込んできたと遺伝子解析でわかるそうです。
折しも当時の中国は、戦乱の時代です。『三国志』の世界を経て、魏晋南北朝と厳しい時代が続きます。じゃあ別の国へ行くか……そうなっても不思議はありません。
冷静に考えてみれば、そういう形跡はありますよね。
和服の別名は呉服。つまりは呉の服です。
『水都百景録』だと左思が履いている下駄。これも中国由来です。
なまじ『三国志』の「魏志倭人伝」があるためか、魏との関係が深いように思えます。そうはいっても、あれはあくまで王朝側の主張だし、政治的な意図はあります。魏の次の晋が正統性をアピールするならば、外交成果はプラス要素です。よくわからない東にある倭と交流があるというのはプラス要素ですよね。だからこそページを割いた意図は考えられるわけです。
地理的に近いと言えば、江南と九州がそうであるのは確かなのです。日本と距離が近いといえば、やはり、江南ではありませんか?
徐福伝説
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