『水都百景録』を楽しもう『中国の死神』がおもしろい!魂の帰る場所
イベントでも出てくる白無常、黒無常。私もよく知らないので、大谷亨氏の『中国の死神』を読んでみました。
冥府の役人もつらいよ
死神――といっても、タロットカードの13のようなものではないようでして。
冥府という死者の魂が向かう場所がある。閻魔大王がボスです。死者がでたら魂を捕まえて、ここへ連行しなくちゃいけない。連れそびれると幽霊(鬼)になってふわふわ漂って困ってしまう。それを冥府の役人が捕まえるべく四苦八苦するわけです。その様子を知るには張六郎『千年狐』という漫画がおすすめです。
そういう冥府の役人が、個性的なコスチュームを着て、白黒ユニットを結成したのが無常というワケ。詳しい説明は『中国の死神』を読んでください。
なんで自分は知らなかったんだっけ? そう思っていたら相当新しい清代以降に広まったものであると。『水都百景録』の人物はみな明より前なので、知らないはず……まあ細かいことはいいんですよ。
真面目に働いてるのに退治されちゃう?
ここから先は
836字
『水都百景録』をまったりと楽しむポイントや歴史トリビアなど。
『水都百景録』を楽しもう!
¥100 / 月
初月無料
『水都百景録』の攻略というか考察など。
よろしければご支援よろしくお願いします。ライターとして、あなたの力が必要です!