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ウチの娘は彼氏ができない‼︎ 第5話 恋愛とは何? そもそも彼氏って?

 今日のオープニングは、川上洋平さんをゲストにした『徹子の部屋』パロディ。なかなかアバンギャルドな作風です。

母ちゃんが取られる

 そして本編。漱石は、水無瀬碧の担当になりたくて、散英社に入った。ずっと言わないつもりだったのに――接近し、ついに抱き合う二人。そしてキス? そうかと思うと、空が入ってくるのでした。
「何をしている! うちの母ちゃんにうちの何をしている!」
 そう言ってから、今はもう二十歳、大人。そう落ち着こうとする空。漱石はあわてて、だいそれたことをしてしまった、ほんのはずみだと言います。
 空はバイトで買ったレモンチェッロが飲まれているとあわてて、サリーに家ごと焼かれると言い出します。けれども漱石は、サリーは最近冷たいとボソリ。そのうえで、以後このようなことは二度とないよう誓うのでした。碧は「誓われた、誓われてしまった」とショックを受けているのでした。

 空はカフェで光と話しています。一瞬母ちゃんが取られるような気になって。子どもかな? そう言われて、光は親に甘えられるならいいんじゃねと返します。
 二人は漫画の打ち合わせ中。『アナザーワールド』なんてタイトルはどうかと話しています。ふつーですね。お前の母ちゃんのセンスはいいと光は言い出す。『アンビリカルコード』なんていいと褒めています。空は打ち切りだけどと言い、意味も知らない。母の小説を読んだこともない。タイトルの意味は「へその緒」と聞いて感心しています。
 それからヤドヴィカというキャラの胸を大きくしないかと言い出す。男にとってはおっぱいは正義だってさ。空は断固拒否しますが。

むしろ母ちゃんこそ恋が終わってばかりだ

 小西が水無瀬の家に謝りに来ています。『私を忘れないで』のことだそうで羊羹持参。ああ、そっちね……そう碧は思っちゃうわけです。映画はヒロイン主役で脚本からやり直し、それで悠人も納得しているとか。それでガッタガタしたことを詫びていると。碧と漱石のことではないし、気づいてもないし、立ち入るようなプライベートもないと。 
 キスのおわびにたつやの羊羹ってわけでもないのかぁ。そう碧がぼやいていると、漱石が空のリモンチェッロも渡してきた。これで終わりか、元通りか。そう碧は言います。と、恋は終わっても仕事は終わりませんよ! 漱石は、先に帰った小西の要件は水無瀬さんの新刊のことだと言い出します。けど、碧はなんで「碧さん」でないのかということが気になってしまうのです。恋ですね。敬語はやめてほしい。距離を取られた気がする。そう碧は言う。
 漱石はもう少し近づきますかと、おずおずといいます。ほどほどの適正距離で……って、車間距離みたい。

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『ウチの娘は彼氏ができない』のレビューです。レビュアー・武者震之助名義で、『半分,青い。』レビューにおいて北川悦吏子氏より好評をいただいております!ゆえに、公式解釈に近いんじゃないかな、と思います。

『ウチの娘は彼氏ができない』のレビューです。レビュアー・武者震之助名義で、『半分,青い。』レビューにおいて北川悦吏子氏より好評をいただいて…

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